内陸と日本海側が暑かった2018年夏

2003年3月以前に気温の観測が始まったアメダス観測所881地点のうち、2018年中に最高気温か「高い最低気温」(夜から明け方の最低気温)の1位が記録されたのは261地点です。その比率は3割弱の29.6%となります。

一方、2018年中に各観測地点の最高気温と高い最低気温のTOP10が更新されなかったのは197地点でした。22.4%です。この比率を都道府県別に集計してみました。全国的規模の猛暑ではあったとしても、濃淡は存在しています。

都道府県別最高気温の更新状況

北海道(とりわけ道東)、青森和歌山高知宮崎鹿児島沖縄ではありふれた普通の夏だったものと思われます。「災害レベル」の猛暑に見舞われたのは内陸部と日本海側でした。

なお、福岡では13地点のうち8地点で高い最低気温の1位が更新され、なかでも福岡市中央区大濠の福岡管区気象台では8月22日に歴代全国2位となる30.5℃が観測されています。

また、静岡では富士山を含む18地点で最高気温の1位はありませんでしたが、高い最低気温は5地点で記録されています。ところで、富士山の8合目以上は厳密には静岡・山梨両県の境界が未確定です。

富士山特別地域気象観測所(旧測候所)はもちろん8合目以上にありますが、その住所は「富士宮市富士山頂」とされているため、ここでは静岡にカウントしています。気象庁Webサイトでは山梨側からの検索も可能です。

浅間大社は富士宮市宮町の市街地に本宮があり、富士山頂に奥宮があります。奥宮の社務所内には夏季限定で郵便局が開設され登山証明書等も発行されますが、奥宮の住所もやはり富士宮市です。

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