大阪市の陽性率は2月以降の通算でも10%超

政令指定都市の感染率と陽性率を調べてみました。「累積」は累積陽性者数、「感染率」は人口1万人当たりの感染者数です。29日夜に各市のWebサイトを閲覧しました(必ずしも29日の数値が反映されたものではありません)。

政令市累積感染率死亡検査数陽性率
大阪市9,91936.215996,10310.3%
札幌市5,80429.59984,5246.9%
名古屋市5,26022.66857,0729.2%
福岡市3,41221.55987,1623.9%
川崎市2,75218.04657,6494.8%
横浜市5,89315.793113,9675.2%
堺市1,26915.31530,6444.1%
京都市1,85112.62938,7794.8%
神戸市1,83712.12231,3475.9%
さいたま市1,47611.31439,8893.7%
千葉市1,08911.1731,1143.5%
相模原市75310.5711,4946.6%
北九州市7367.82047,3501.6%
仙台市8007.3516,5664.8%
熊本市5307.2514,1433.7%
静岡市4766.92
浜松市5086.437,9036.4%
岡山市3104.318,5773.6%
広島市4924.1213,3753.7%
新潟市1942.404,2504.6%
▲政令指定都市の感染率と陽性率

静岡市当局はパニック?

静岡市に関しては、妥当な日付の検査数を見つけることができませんでした。

更新が途絶える静岡市
静岡市>市内の最新感染動向

左の「22人」は11/27の新規陽性者数です。検査人数は11/3の累計値です。11/3時点の累積陽性者は114人ですが、今確認した最新の数値では表の476人より2人増えて478人です。3週間半で360人増ですから、11/3時点の陽性率を算出することにあまり意味はなさそうです。

メンテナンス中
静岡市>市内における発生状況

純粋な「メンテナンス中」ならいいのですが…。ひょっとすると、そこまで手が回らないという事態に陥っているのではないかと想像したくなります。

検査不足の大阪市

大阪市の新型コロナ検査数
大阪市>新型コロナウイルス感染症 発生状況

何かの間違いではないかと目を疑いたくなります。大阪府の陽性者の約半数が大阪市です。それなのに、検査数は3分の1に達していません。市外で確認された陽性者を含んでいるということですので、分子は大きくなってしまうでしょうが、それでも陽性率10%台は高すぎます。

人口、陽性者、検査数の割合

大阪市の人口は大阪府全体の31.2%です。累積陽性者は51.8%ですが、検査数は30.6%です。もし大阪市で対応できないのなら、検査を大阪府に回してカバーするしかありません。

名古屋も検査不足

同様に名古屋市も陽性率が高くなっています。

名古屋市>市内の新型コロナウイルス発生状況

大阪と同じようにグラフ化してみました。名古屋市は人口では愛知県の30.9%、陽性者では52.9%、検査数では43.3%です。

名古屋市の人口、陽性者、検査数

河村市長は今回の名古屋中心部の時短・休業要請に対して「賛同できない」旨の発言をしています。大阪市は府の協力金に上乗せしていますが、名古屋の場合は(国の補助込みで)全額県負担のようです。

大阪や名古屋と対象的なのは北九州市です。やはり「検査して隔離」が最良の策と思われます。北九州の場合、11/28時点の検査数は47294件で、その内訳は帰国者接触者外来等が12,507件、PCR検査センターが4,674件、民間検査機関が30,113件です。

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