燃え始めた岡山、地方都市が続々陥落？

足柄山の金太郎は美作に死す？

足柄山は特定の山を指しているわけではなく、金時山から足柄峠（紫）を経て大野山に至る山々の総称のようです。ちょうど東名高速の都夫良野（つぶらの）トンネル付近です。箱根山地と丹沢山地の間になります。

マサカリを担いで熊にまたがる赤い菱形の腹当てをした五月人形のモデルは金太郎です。金太郎が実在していたとしても1000年前です。その生家跡とされている土地が神奈川県南足柄市矢倉沢（赤）にあります。遊休土地の活用法としては悪くはないかもしれません。

ハイキングコースですので、見どころはほかにあります。目くじらを立てることなくスルーすればいいものと思われます。なお、静岡県小山町の金時神社（ピンク）も金太郎の生誕の地とされており、長野や新潟にも生誕の地はあります。

成人して源頼光の家来となった坂田金時は、九州の賊の征伐に向かう途中の美作（みまさか）で病に倒れます。金太郎の墓は岡山県勝央町（しょうおうちょう）の栗柄（くりがら）神社にあります。勝央町は小山町と姉妹都市です。兵庫県川西市の満願寺にも坂田金時の墓がありますが、川西市の姉妹都市は千葉県佐原市です。頼光の父・源満仲の縁ということです。

勝央町の工業団地

「央」の字を含む市町村は勝央町のほかに3つあります。四国中央市（愛媛、2004年）、吉備中央町（岡山、2004年）、中央市（山梨、2006年）です。勝央町は1954年に勝間田町と4村が合併して成立しています（厳密には吉野村の杉原地区は勝田町に編入＝現・美作市）。当時の勝田郡の郡域では中央に位置するため「勝央町」の名称になったようです。

勝央町の人口は約1.1万人ですが、中国自動車道・勝央SAの北側に工業団地を抱えており、2019年度の財政力指数は西に隣接する津山市の0.54と遜色のない0.52です。平成の大合併では動きはありませんでした。ちなみに、東の美作市は0.27、北の奈義町は0.31です。

12月20日に111人の新規感染者を出した岡山県の市町村別感染者数は次のとおりです。111人はこの日に限れば全国8位です（岡山県の人口は全国20位）。「感染率」はいつものように人口1万人当たりとしました。

人数だけなら岡山と倉敷に集中していますが、津山市、真庭市、美作市という県北の感染率が比較的高いという特徴があります。勝央町の23人は10月25日から11月8日に集中しています。町外在住者を含むと30人規模の事業所クラスターです。

県は企業名を公表しませんでしたが、町の規模からして工業団地内の工場で発生したと考えるのが自然です。工場の稼働中に感染することはあまりないでしょうから、更衣室か休憩室か社員食堂で集団感染したのではないかと思われます。

岡山のGoogle予測

福山通運は10月29日に津山支店の従業員がコロナ感染したことを公表しています。このように自ら公表する企業もあるわけですが、だんまりを決め込むのは風評被害を恐れているからでしょう。おそらく自治体側としてもできれば公表したくない業種なのだろうと推測したくなります。

12月20日の111人には岡山市内の事業所クラスターが含まれています。50人規模に膨れてしまい、寮で感染したのではないかとも報道されています。企業名は別にしても、疑われる感染箇所は公表してほしいものです。まあ、この人数では対応に追われてそれどころではないのでしょうが…。

きのうの60人にも驚きましたが、今日の111人もびっくりです。岡山のGoogle予測はこんな感じです。今朝（12/20）スクショしておいたものです。

12月10日の新規感染者は13人でした。グラフでは11日から15日までゼロになっていますが、実際には11日以降、16人、22人、38人、27人、26人、32人、27人、26人、60人です。Google予測では12月16日が報告数156人、17日の予測数が277人です。傾向としては当たっているわけですが、今後100人台が続くと相当にシビアです。

コロナころころ

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2020.04.24