いよいよオリンピック・パラリンピック(と都議選)をめぐる駆け引きが本格的になってきたようです。小池氏は必ずしも「なにがなんでも」のスタンスではないと私は踏んでいます。もともと小池氏が旗を振ってきたわけではありません。蚊帳の外に置かれたり、ときには煮え湯を飲まされきた立場です。第何幕になるのか、小池劇場に向けて布石が打たれ始めているのかもしれません。
聖火リレー前後の週間感染者数
オリンピックの聖火リレーは3月25日の福島から始まっています。聖火リレー初日の前日までの1週間の新規感染者数、聖火リレー初日からの1週間の新規感染者数、その翌週の新規感染者数、さらに翌々週の新規感染者数を調べてみました。
福島の場合、聖火リレー初日が3/25ですので、3/18-24、3/25-31、4/1-7、4/8-14の連続した4週間になります。栃木は3月28日が初日ですから、3/21-27、3/28-4/3、4/4-10、4/11-17の4週です。
初日 | A前週 | B聖火 | C翌週 | D翌々 | |
福島 | 3/25 | 137 | 128 | 200 | 161 |
栃木 | 3/28 | 107 | 206 | 188 | 137 |
群馬 | 3/30 | 132 | 155 | 171 | 205 |
長野 | 4/01 | 215 | 234 | 282 | 268 |
岐阜 | 4/03 | 87 | 118 | 196 | 235 |
愛知 | 4/05 | 655 | 987 | 1,385 | 1,766 |
三重 | 4/07 | 129 | 171 | 192 | 376 |
この間、新規感染者は全国的に増加傾向ですので、別に聖火リレーによって感染が拡大したのだと言いたいわけではありません。C/A、D/A、D/Bが1を下回っているのは、栃木のD/Bのみです。栃木では聖火リレーの週が小さなピークでその後は減少に転じています。
予備のランタンは少なくとも3つ
聖火リレーは「リレー」とは言いつつも、駅伝のタスキがトーチに置き換わるものではありません。わざわざギリシャから空輸されますが、あくまでもセレモニーです。麻生財務大臣が出場したモントリオール五輪では聖火台の火が消えたこともあったようですが、リレー中に消えたときは予備の種火で再点火するのが一般的です。
今日4月28日の聖火リレーは鹿児島の2日目です。7か所でリレーが行われます。
予定 | 出発地 | 予定 | 到着地 | |
出水市 | 9:26 | 文化会館 | 9:53 | 特産館前 |
西之表市 | 11:00 | 八坂神社 | 11:35 | 市営グラウンド |
薩摩川内市 | 12:30 | 上川内駅前交差点 | 13:05 | 九州電力入口交差点 |
日置市 | 14:28 | 日置市役所 | 14:58 | 伊集院小学校 |
伊佐市 | 16:00 | 曽木の滝公園 | 16:11 | 曽木の滝観光案内所 |
南九州市 | 16:58 | 知覧特攻平和会館前 | 17:31 | 南九州市役所前交差点 |
指宿市 | 19:16 | 太陽光発電西門前 | 19:40 | 指宿市営陸上競技場 |
出水市を走ったあとは種子島です。1時間余りで出水市から種子島に移動することはできませんので、この時点で種火のランタンは2つ必要です。出水(いずみ)から川内(せんだい)への移動は車で1時間ほどです。10時前に出水を出発した予備ランタンAは川内のスタート地点に間に合います。
川内から日置へは30~40分ですので、予備ランタンAは日置にも間に合います。日置市の伊集院小学校から伊佐市の曽木の滝公園まで、Google Mapでルート検索すると1時間21分です。つまり、予備ランタンAは伊佐市には間に合いません。
種子島の予備ランランBは伊佐に間に合わないわけではありません。市営グラウンドから種子島空港をルート検索すると22分です。12:10発の鹿児島空港行き第2便にギリギリ間に合います。人は乗れなくてもランタンだけは積み込めるものかもしれません。
その次の第3便は鹿児島空港15:25着です。空港から曽木の滝公園まで44分ですので、第3便では16:00の伊佐市には間に合いません。予備ランタンBを伊佐に送るなら第2便でなければなりませんが、出発10分前に積み込むのは現実的ではありません。
ギリギリの綱渡りになるくらいなら、出水と西之表のリレー出発時刻を30分早めればいいだけです。というわけで、少なくとも3つの予備ランタンが用意されていると考えたほうがよさそうです。
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