アルゼンチンが半年ぶりに感染者数TOP10に返り咲き

ワクチン・ダービー(5/28)

世界の人口上位30か国について、100人当たりのワクチン接種回数を日本経済新聞社「チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は」(5/28 16:08更新)から拾いました。赤字の6か国は前回(5/18)集約時より7人以上増えた国です。

40.5中国8.9日本93.9イギリス
14.5インド1.6エチオピア50.1フランス
87.1アメリカ4.2フィリピン53.7イタリア
9.5インドネシア2.1エジプト1.2南アフリカ
2.5パキスタン1.1ベトナムタンザニア
30.6ブラジル0.0コンゴ民主共和国5.5ミャンマー
1.0ナイジェリア57.0ドイツ1.8ケニア
6.1バングラデシュ34.2トルコ11.7韓国
19.1ロシア3.8イラン17.1コロンビア
21.7メキシコ4.6タイ53.7スペイン
▲100人当たりのワクチン接種回数(人口上位30か国)

日本は前回より3.6人増えてバングラデシュを抜きました。30か国中16位です。15位のインドネシアは前回より1.1人増えただけですので、次回集約時には30か国中15位になるはずです。韓国は前回より2.7人増えています。

人口4400万人のアルゼンチンは累計接種回数が1000万回を超えており、人口100人当たりでは25.2人です。

世界各国の感染者数、致死率など(5/28)

新型コロナ累積感染者数上位38か国及び主としてアジアの12か国について、致死率、人口当たりの死亡者数と感染者数、検査陽性率をまとめました。日本は感染者数で前回の36位から34位にランクアップ?しました。感染者数と死亡者数はJohns Hopkins大の感染マップ(5月28日午後7:20)、直近1週間の陽性率は「Coronavirus (COVID-19) Testing」から拾っています。

国・地域感染者数致死率人口比感染率陽性率
全世界169,021,4062.1%4.55219.1
アメリカ33,218,6071.8%18.031009.53.2%
インド27,565,4571.2%2.33201.711.0%
ブラジル16,342,1622.8%21.64774.3
フランス5,697,0811.9%16.79874.73.5%
トルコ5,220,5490.9%5.63625.74.0%
ロシア4,986,4582.4%8.12341.82.8%
イギリス4,489,5522.9%18.96664.80.2%
イタリア4,205,9703.0%20.78694.61.8%
ドイツ3,676,6542.4%10.56440.25.8%
アルゼンチン3,663,2152.1%17.00818.032.6%
スペイン3,663,1762.2%17.09783.8
コロンビア3,319,1932.6%17.22659.429.2%
イラン2,875,8582.8%9.57346.88.3%
ポーランド2,870,5952.6%19.42757.74.2%
メキシコ2,405,7729.3%17.45188.617.1%
ウクライナ2,254,6742.3%11.88512.515.7%
ペルー1,942,0543.5%21.17597.4
インドネシア1,803,3612.8%1.8566.69.6%
オランダ1,664,7081.1%10.45973.7
チェコ1,660,4811.8%28.151553.40.3%
南アフリカ1,649,9773.4%9.59281.88.4%
カナダ1,378,9931.8%6.79368.63.8%
チリ1,352,7232.1%15.20713.811.0%
フィリピン1,209,1541.7%1.90111.810.8%
イラク1,183,6091.4%4.14301.111.9%
ルーマニア1,076,8402.8%15.56556.12.3%
スウェーデン1,068,4721.4%14.401064.68.1%
ベルギー1,055,5432.4%21.58914.85.1%
パキスタン913,7842.3%0.9542.25.3%
ポルトガル847,0062.0%16.65828.31.2%
イスラエル839,4290.8%7.52985.40.1%
ハンガリー803,5673.7%30.65829.73.7%
バングラデシュ794,9851.6%0.7748.88.6%
日本738,9191.7%1.0158.25.2%
ヨルダン734,0391.3%9.33726.62.1%
セルビア711,4421.0%7.78811.04.2%
スイス692,1111.6%12.57805.63.8%
オーストリア643,7091.6%11.82718.80.2%
マレーシア549,5140.5%0.80172.06.0%
タイ144,9760.7%0.1420.8
ミャンマー143,4142.2%0.6026.51.8%
韓国138,8981.4%0.3827.12.3%
中国102,9324.7%0.030.7
シンガポール61,9400.1%0.06106.70.1%
オーストラリア30,0743.0%0.3611.90.0%
香港11,8361.8%0.2815.9
台湾6,7610.9%0.022.82.6%
アイスランド6,5550.4%0.86193.4
ベトナム6,3960.7%0.000.70.5%
ニュージーランド2,6701.0%0.055.60.0%
▲世界各国の新型コロナ感染者数等(5/28)
感染者数

世界全体でも日本国内でも新規感染者数は鈍化傾向にあります。あまり報道されることはありませんが、前回集約時以降の10日間に増えた日本の感染者数は4.4万人で、世界では17位になります。ワクチン接種率を合わせて考えれば、今の日本はきわめてリスクの高い国の1つです。アメリカ国務省による「渡航中止」はクールな評価なのです。

10日間の増加数ではインド、ブラジル、アルゼンチン、アメリカ、コロンビアの順になります。南米がTOP5のうちの3か国を占めています。累積感染者数ではアルゼンチンがスペインを抜いて世界10位に復活しました。次回集約時にはドイツも抜いて9位になる見込みです。

アルゼンチンの新規感染者数の推移
アルゼンチンの新規感染者数の推移(Johns Hopkins大 5/28)
致死率

死亡者数を感染者数で割った「致死率」は、世界全体で前回集約時の2.072%から2.078%と上昇に転じました。感染者数が落ち着いてくると、致死率は上がり始めます。日本の致死率も前回の1.682%から1.729%へ反転しました。今後しばらく致死率は上昇を続けるものと思われます。

人口1万人当たりの死亡者数

表の「人口比」は人口1万人当たりの死亡者数です。日本のコロナ死亡者も1万人に1人に達しました。ハンガリーの30人台やブラジルの21人台と比較すれば善戦していると言えないわけではありません。たしかにG7の中では最少です。ただ、アジア・アフリカ諸国には1人以下の国が数多くあります。

台湾のコロナ死亡者数は59人です(前回集約時は12人でした)。人口1万人当たりの死亡者数は「0.02」人で、日本とは2桁違います。1万人当たりの死亡者数が日本より少ない国は、韓国0.38人、ミヤンマー0.60人、バングラデシュ0.77人、マレーシア0.80人、パキスタン0.95人などです。アフリカ勢もナイジェリアが0.10人、エチオピアが0.37人、ケニアが0.59人、アルジェリア0.80人です。キューバも0.81人です。

人口1万人当たりの感染者数

「感染率」は人口1万人当たりの累積感染者数です。インドの感染率が200人台に達しています。次回集約時には世界平均にかなり接近するものと思われます。日本は58.2人で韓国の27.1人とは相変わらずのダブルスコアです。

陽性率

日本の陽性率は5%台に落ちてきました(ここでも韓国とはダブルスコアですが…)。台湾の累積感染者は6761人で、10日前の前回集約時は2017人でした。これだけ増えても直近1週間の陽性率は2%台ですので、やはり底力が窺えます。

半年ぶりに感染者数TOP10に返り咲いたアルゼンチンの陽性率は次のように推移しています。

アルゼンチンの陽性率の推移
アルゼンチンの陽性率の推移(Testing for COVID-19 5/28)

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