ウラ優勝校
連日の雨で決勝戦が8月中に終わるかどうか危ぶまれた高校野球の第103回選手権大会は、智弁和歌山の優勝で幕を閉じました。決勝で負けた智弁学園に準決勝で負けたのは京都国際です。京都国際に準々決勝で負けたの敦賀気比です。このようにトーナメントのヤグラを逆に辿っていくと、今年のウラ優勝校は隼人工になります。
（全国・決勝）智弁和歌山９－２智弁学園
（全国・準決勝）智弁学園３－１京都国際
（全国・準々決勝）京都国際３－２敦賀気比
（全国・３回戦）敦賀気比６－３三重
（全国・２回戦）三重２－０樟南
（鹿児島・決勝）樟南７－０鹿児島実
（鹿児島・準決勝）鹿児島実９－８神村学園
（鹿児島・準々決勝）神村学園８-０尚志館
（鹿児島・３回戦）尚志館８-１薩南工
（鹿児島・２回戦）薩南工３-１池田
（鹿児島・１回戦）池田６-４隼人工
旧・隼人町は2005年に1市6町で合併して霧島市になりました。位置的には薩摩半島と大隅半島の付け根部分です。南に桜島、北に霧島を臨みます。
旧・隼人町内の各校校歌の桜島率
この立地なら校歌に桜島か霧島が登場しているに違いありません。隼人工業高校の校歌では3番が「桜島はるかに浮きて」で始まります。面白そうなので、旧・隼人町の町域にある学校の校歌を調べてみました。
| 学校 | 桜島・霧島の歌詞 | 作詞 |
| 隼人工高 | 桜島はるかに浮きて | 西原しげみ |
| 鹿児島高専 | 眉をあぐれば桜島 噴煙紅く | 椋鳩十 |
| 隼人中 | 錦江の波に火を噴く桜島 | ？ |
| 〃 | 希望は高き高千穂の | ？ |
| 日当山中 | 高千穂のかがようところ | 馬場徹 |
| 富隈小 | 霧島の峰に差す陽は金色に | 久保田彦穂 |
| 宮内小 | （該当なし） | 副田凱馬 |
| 日当山小 | 霧島山のあかね雲 | ？ |
| 小野小 | （確認できず） | ？ |
| 小浜小 | （桜島あり） | ？ |
| 中福良小 | （該当なし） | ？ |
小学校の場合はよりローカルな地名が歌われるようです。現存する10校のうち確認できたのは桜島が4校、霧島も4校でした。意外と霧島率が高く、新市名にあまり抵抗はなかったのかもしれません。なお、「高千穂」とは宮崎県境に聳える高千穂峰であり、宮崎県北部の高千穂峡ではありません。
また、旧・隼人町に開学した鹿児島女子大は志学館大に改称し、現在は鹿児島市内の短大キャンパスに移転していますが、移転前の「霧島の山並み遥か 仰ぎ見る隼人の丘に」が移転後は「桜島雄々しき姿 見晴るかすこの丘の上に」に変わっています。
隼人駅ウラ
隼人工業高校（赤丸囲み）は旧・隼人町役場の隣です。私は近くのビジネスホテル（青マーカー）に泊まって、徒歩10分のコロッケ倶楽部（紫マーカー）で朝食をとったことがあります。厳密には、コロッケ倶楽部に行きたくてそのホテルに泊まりました。
そのとき、JR用地のいわゆる駅裏がもったないと思いましたが、さすがに再開発されているようです。隼人駅は肥薩線の終点ということもあり、日豊本線では特急停車駅です。その関係で駅裏には広大なJR用地があったわけですが、区画整理で「東口」として整備が始まっています。2019年6月撮影のストビューです。
看板から先はまだ整備中です。今はもっと進行しているのでしょうが、2020年11月の衛星写真では東口広場はできていません。
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