旧市名ではなく旧町名が新市名に

1969年のウラ優勝校

1969年第51回大会のウラ優勝校は三重県伊賀市の上野商業です。滋賀県甲賀市の水口高校は1932年の准ウラ優勝校ですが、残念ながら雑賀高校が実在しません(アニメではあるようです)。

全国・F松山商4-2三沢
全国・F松山商0-0三沢
全国・S三沢3-2玉島商
全国・Q玉島商7-2仙台商
全国・2仙台商4-1広陵
全国・1広陵8-7三重
三岐・F三重5-2県岐阜商
三岐・S県岐阜商8-7伊勢工
三重・S伊勢工4-3木本
三重・Q木本7-1明野
三重・3明野14-4宇治山田商
三重・2宇治山田商4-1上野商
三重・1宇治山田商13-0伊勢
▲1969年の戦績(三重の決勝はなし)

上野商は2011年3月末で閉校となり、旧・上野工の校地に上野商と上野農が集約され伊賀白鳳高校となっています。上野城の別称が白鳳城です。

統合3校(地理院タイルを加工)

三重県立上野商業高校

1933年「上野商業学校」として開校
1948年上野工、市高女、市農と統合して「上野南高等学校」
1951年「上野商工高等学校」に改称
1964年「上野商業高等学校」として分離
1965年緑ヶ丘東町に新築移転
2011年上野工、上野農との統合により閉校
▲上野商業

2015年2月撮影のストリートビューでは解体工事中です。県立高校なのに解体工事の発注者は伊賀市と表示されていますので、敷地や建物は県から市へ譲渡されたようです。

上野商の跡地は市消防本部と市民センターになり、体育館と弓道場は改修されて市の施設になったそうです。

旧市名ではなく旧町名が新市名となったケース

伊賀市は、2004年11月に上野市を核として阿山郡伊賀町、阿山町、島ヶ原村、大山田村、名賀郡青山町の6自治体が合併して発足しています。もともと伊賀国ですので、必ずしも伊賀町が上野市を飲み込んだというわけではありません。

(新市名候補選定基準)
新市名候補は、漢字、ひらがな及びカタカナにより表記された読み書きが容易な名前で、次
のいずれか1つ以上に該当する名前とする。
(1) 伊賀地域が地理的にイメージできる名前
(2) 伊賀地域の特徴を表す名前
(3) 伊賀地域の歴史・文化にちなんだ名前
(4) 市民等の理想・願いにちなんだ名前
(5) 合併を記念した名前
(6) その他新市名としてふさわしい名前

伊賀市>新市名称決定

基準そのものが「伊賀地域」のオンパレードですから、最初から誘導しているようなものかもしれません。平成の大合併で旧市名が退けられて旧町村名が新市名になったケースは、伊賀市のほかに数例しかありません。

合併年月現市名合併前の自治体
2005年1月那須塩原市黒磯市、西那須野町、塩原町
2005年4月妙高市新井市、妙高高原町、妙高村
2005年11月霧島市国分市、溝辺町、横川町、牧園町、霧島町、
隼人町、福山町
2006年3月朝倉市甘木市、朝倉町、杷木町
2006年3月天草市本渡市、牛深市、有明町、天草町、御所浦町、
倉岳町、栖本町、新和町、五和町、河浦町
▲旧市名が退けられて旧町名が新市名に

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