上杉山公園のナゾ

1926年の第12回大会はオモテの優勝校が静岡中でウラは仙台一中です。全国大会由来の准ウラ優勝校は東山学院でしたが、東北予選由来の准ウラ優勝校は現・東北高校です。

  • 静岡中2-1大連商1-0和歌山中9-3鳥取一中4-1盛岡中
  • (東北大会)盛岡中3-1福岡中2-1福島商5-2安積中6-3仙台一中

ウラ優勝校の仙台一中は東北大会1回戦が不戦勝でした。安積中は1回戦で東北中に勝っています。したがって、東北中は准ウラ優勝校となります。東北高校のWebサイトには次のような記述があります(2017/09/02現在)。

数年にして北一番丁(現 上杉山公園)に独自の校舎を建設、明治三十三年には文部省の認可を得て、東北中学校の設立を見るに至るのである。

残念ながら「上杉山公園」は見当たりませんが、「上杉(かみすぎ)公園」ならあります。そして、仙台市役所の北側に「《北一番丁》通り」の標柱が設置されています。

どうやら消滅した歴史的町名を通りの名称として残そうという事業のようです。この標柱(青マーカー)から東に1km弱のところに上杉公園(赤マーカー)があります。同じ通り沿いです。

1970年に住居表示が施行された際、旧地名の「上杉山通」が縮められて現在の「上杉」になったという経緯があるようです。公園の名称もかつては「上杉山公園」だった可能性があります。

東北高校Webサイトに言う「上杉山公園」とは「上杉公園」のことだと理解しても大きな間違いではなさそうです。なお、東北中が現在の東北高校の校地に移転したのは1929年だそうです。

また、北四番丁通りに「勝山公園」がありますが、こちらは勝山酒造さんが仙台市に寄贈したとのことですので、東北中跡地ということにはなりません。

1926年は准ウラ優勝校が2校

その性質上、准ウラ優勝校は存在しないときもありますが、複数校出現することもあります。1926年第12回大会の准ウラ優勝校は2校あります。

鳥取一中は2回戦で盛岡中に勝っていますが、盛岡中は1回戦不戦勝です。鳥取一中は1回戦で長崎商を退けていますので、長崎商の先に准ウラ優勝校の権利が発生します。

  • 静岡中2-1大連商1-0和歌山中9-3鳥取一中4-2長崎商
  • (九州大会)長崎商3-2佐賀中3-1大分商5-1東山学院

1校目の准ウラ優勝校は長崎の東山(とうざん)学院です。オランダ坂上の東山手にあったようです。東山学院は戦前に閉校になっていますが、その校舎は「旧スチイル記念学校」として、グラバー邸の近くに今でも保存されているようです。

最新2017年3月撮影のストリートビューは補修工事中でしたので、埋め込んだのは2014年2月のストビューです。海星高校の校舎として使われていたようですが、1972年に現在地に移築復元されたということです。

海星高校は地図の右上です。