旧市名ではなく旧町名が新市名に

1969年第51回大会のウラ優勝校は三重県伊賀市の上野商業です。滋賀県甲賀市の水口高校は1932年の准ウラ優勝校ですから、三役揃い踏みまで雑賀を残すのみです。

  • 松山商4-2(0-0)三沢3-2玉島商7-2仙台商4-1広陵8-7三重
  • (三岐大会)三重5-2県岐阜商8-7伊勢工
  • (三重予選)伊勢工4-3木本7-1明野14-4宇治山田商4-1上野商

上野商は2011年3月末で閉校となり、旧・上野工の校地に上野商と上野農が集約され伊賀白鳳高校となっています。

最新2015年2月撮影のストリートビューでは解体工事です。県立高校なのに解体工事の発注者は伊賀市と表示されていますので、敷地は県から市へ譲渡されたものと思われます。

伊賀市は、2004年11月に上野市を核として阿山郡伊賀町、阿山町、島ヶ原村、大山田村、名賀郡青山町の6自体体が合併して発足しています。平成の大合併で旧市名が退けられて旧町村名が新市名になったケースは数例しかありません。

  • 2005/04【妙高市】新井市、妙高高原町、妙高村
  • 2005/11【霧島市】国分市、溝辺町、横川町、牧園町、霧島町、隼人町、福山町
  • 2006/03【朝倉市】甘木市、朝倉町、杷木町
  • 2006/03【天草市】本渡市、牛深市、有明町、天草町、御所浦町、倉岳町、栖本町、新和町、五和町、河浦町

跡地利用は難題?

1968年第50回大会はオモテの優勝校が興国で、ウラは寒河江工です。

  • 興国1-0静岡商2-0倉敷工6-3広陵8-2岩国商1-0日大山形
  • (山形大会)17-0山形東7-2山形南5-1寒河江5-0酒田商2-0寒河江工

寒河江工は1回戦不戦勝であり、酒田商は1回戦で温海(あつみ)を7対0で破っているため、温海は「准ウラ優勝校」ということになります。

東田川郡温海町は2005年10月に、鶴岡市、藤島町、羽黒町、櫛引町、朝日村と合併しています。この結果、合併後の鶴岡市は面積では東北最大の基礎自治体となり、出羽三山はすべて合併後の鶴岡市に属することになりました。

  • 月山(鶴岡市、庄内町、西川町)
  • 湯殿山(鶴岡市、西川町)
  • 羽黒山(鶴岡市)

山形県立温海高は2002年に鶴岡中央高の分校となり、2012年3月末で閉校になっています。最後の卒業生は7人だったようです。あつみ温泉の下流域です。

埋め込んだストリートビューは2012年9月撮影のものです。奥の4階建てと隣の体育館が分校の建物です。跡地利用について、体育館を(日本最大規模の)映画スタジオにして映画村にしようというプランもあったようです。

実現したというニュースは見つかりませんので、断念したものと思われます。解体費用は約1億円だそうです。Google Earthプロには2015年10月撮影の衛星写真がありますが、校舎はこの時点では解体されていません。再訪が必要なようです。

1964年は水原が「准ウラ」

2004年4月、新潟県蒲原郡水原町(すいばらまち)、安田町、京ヶ瀬村、笹神村(ささかみむら)の2町2村が合併して、阿賀野市が誕生しています。

阿賀野高校の設立は2005年4月です。水原高校と安田高校は2005年度から募集を停止し、2007年3月に両校は閉校となりました。水原高校の校舎が阿賀野高校に引き継がれています。

水原高校は1964年第46回大会の准ウラ優勝校です。

  • 高知2-0早鞆1-0県岐阜商1-0広陵4-2北海6-4富山商
  • (北越大会)富山商6-1高岡商5-2小千谷
  • (新潟予選)小千谷5-3長岡商2-1新潟短大付5-3新潟市工

新潟市工は1回戦不戦勝であり、新潟短大付は1回戦の新潟東工戦を8対0で勝利しています。したがって、新潟東工の先に「准ウラ」の権利が発生します。

  • (下越地区)新潟東工8-3水原

旧・水原町はオオハクチョウの越冬地として有名な瓢湖を抱えています。明治初期には佐渡を除く現在の新潟県のほぼ全域が「水原県」を称していた時期もあります。もともと江戸時代には代官所が置かれていたようです。

埋め込んだのは2014年7月撮影のストリートビューです。羽越本線水原駅から代官所まで徒歩20分強、代官所から瓢湖まで徒歩10分強ですが、羽越本線は2時間間隔の時間帯もあります。