犯行現場に吸い殻を捨てるものだろうか?

同姓同名

私の世代で田中幸雄と言えば、オオユキとコユキです。1986年から1989年の4年間、日本ハムファイターズには2人の田中幸雄選手が在籍していました。

オオユキコユキ
表記田中幸田中雄
ポジション投手内野手・外野手
身長190cm184cm
生年1959年1967年
経歴流山高-電電関東都城高
ドラフト1981年1位1985年3位
通算成績25勝16S2012安打
▲2人の田中幸雄

投手の田中幸雄は、電電関東3年目の1979年に投手に転向し、1981年のドラフトで日本ハムから1位指名されています。金村、津田、槙原らが1位同期です。プロ入り3年目の1984年には開幕投手を務めて、翌1985年の近鉄戦ではノーヒットノーランを達成しています。

その年のドラフト3位で指名されたのが内野手の田中幸雄です。学年的には清原・桑田と同期で、高校2年の1984年春は準決勝、夏は3回戦でPL学園と対戦しています。1995年にはイチロー、初芝とともに打点王を分け合い、ショートでベストナイン4回、ゴールデングラブ賞を5回受賞しています。引退した2007年には2000本安打に到達しました。

1989年オフに投手の田中幸雄が中日にトレードされて、同一球団の同姓同名選手は解消されました。同時在籍は1996年から1989年の4年間です。

王将社長射殺事件

王将フードサービスの大東社長が同社駐車場で射殺された事件は2013年12月19日早朝です。先日、この事件の容疑者として逮捕されたのが服役中の田中幸雄容疑者です。56歳ということですので、野手の田中幸雄とほぼ同年齢です。

王将フードサービス本社
王将フードサービス(地理院タイルを加工)

王将フードサービス本社の最寄り駅は京都市営地下鉄東西線の椥辻(なぎつじ)駅です。東に1.5キロほどが駅で、地図から外れてしまいました。地図の茶▲は標高233mの稲荷山で、伏見稲荷の回廊は山頂まで続いています。伏見稲荷の裏側で起きた事件です。

逮捕の決め手は吸い殻だと報道されています。身バレ確実な吸い殻をわざわざ現場に捨てるものか疑問です。事件が起きたのは5時45分頃とされています。2013年12月19日の京都の日の出時刻は7:00ちょうどです。京都地方気象台の当日午前6時の気温は6.8℃、時間降水量が0.5ミリです。

【外部リンク】
■国立天文台>日の出入り>京都 2013年12月
■気象庁>過去の気象データ>京都 2013年12月19日(1時間ごとの値)

自分で運転する車で誰よりも早く出勤して掃除をするのが社長の日課だったようです。待ち伏せしていた時間は長くても20~30分だったはずです。誰が犯人であるにせよ、一生に何度もないヤマには違いないわけで、そんなときにタバコを吸う余裕があるのかと思わなくもありません。

一周回って

バイクと銃と寒さで、いずれにしても手袋は必須の状況です。そこに雨混じりなら、あまりタバコに手が伸びそうな環境ではありません。吸ったとしても、せめて側溝に捨てるものではないかと思われます(側溝から見つけたのかもしれません)。

田中容疑者を陥れるために誰かがわざと吸い殻を撒いたのだとすれば、撒いた「犯人」はそこで事件が起こることを知っていたわけです。ということは、依頼者なり容疑者なりとかなり近い関係でなければならず、田中容疑者が捕まるのは都合が悪いはずです。

そうなると話は一周してしまい、やはり本人がその場に捨てたと考えるのが自然なのかもしれません。車のドアに指紋を残すのとあまり変わらないレベルの失態のような気もしますが…。

1989年の坂本弁護士一家失踪事件では、遺留品としてオウム真理教のバッジが残されていました。暴力的に拉致するなら服を着替えて実行するはずですが、もともとの計画は駅から出てきたところを襲う手はずだったようです。

当日が祝日で坂本弁護士は家にいたため、麻原教祖による司令変更で自宅を襲うことになります。結果的には揉み合った末に家族3人が殺害されて遺体は運び出されます。教団側はプルシャと呼ばれるバッジに関して、被害者の会からの預かり物か第三者が故意に置いたものだと主張しました。

そんなものが落ちているほうがむしろ不自然という状況は、麻原教祖のトップダウンで生まれてしまったわけです。あまりにもわかりやすくて逆に疑ってしまいたくなることは、何らかのアクシデントで起こるものなのかもしれません。

使用された拳銃は25口径のいわば護身用で、4発命中しているそうです。相当な至近距離で撃たれたはずです。5発装填できるタイプということですので、最後の1発を残したのはこの業界では常識のようです。

6年の服役期間を残して自供が期待できない中で逮捕に踏み切ったわけですから、ほかにも何か決定的な隠し球があるのかもしれません。そう考えたほうがむしろ妥当のような気がします。どこまで発表するかは警察次第です。

防犯カメラ

どうやらストリートビューが仕様変更されてしまったようで、先週から過去のストビューを埋め込めなくなっています。仕方がありませんので最新2022年2月のストビューです。

隣の昭和梱包さんの防犯カメラです。2019年9月のストビューから小型化していますので、事件前の2013年10月のストビューでは昔ながらのカメラでした。角度的には駐輪場を写しているのでしょうから、犯人のバイクや社長の車を直接捉えているわけではないはずです。

ただ、夜明け前とあってさすがに無灯火ではないでしょう。バイクや車の通過時に周囲が明るくなるのは確認できるものと思われます。

工藤会の野村総裁は三代目田中組の組長、田上総裁は四代目田中組の組長、菊池理事長は五代目田中組の組長です。3人とも今は勾留中ですが、TOP3はいずれも田中組です。工藤会の二次団体には田中(十)組もあって、工藤会の田中と聞くと身構えてしまいそうになります。

実際のところは単なる同姓でしかないようです。田中幸雄容疑者は二次団体・石田組の本部長(№4)ということです。石田組本部はキャナルシティ前のマンションでした。A氏として報道されているのはあの人に違いありませんが、もし実名に変わるようなら画期的なことです。

2022/11/02追記

次の動画に詳細な位置関係が出ています。

吸い殻は待ち伏せていたと思われる場所の足元にあったもので、側溝から回収したものではありません。誰かが置いたにしては、あまりにもできすぎです。踏み消してから、吸い殻だけブロック塀越しに隣家に投げ込んでもよさそうなものです。

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