「危険！入るな！」アメダス米子のフェンス看板

7月23日の日最高気温1位は鳥取のアメダス米子でした。私が日最高気温1位地点をフォローし始めたのは2019年からです。アメダス米子は律儀に年1回顔を出してその存在をアピールします。

▲アメダス米子の日最高気温1位

やはり今の季節にチャンスが訪れるようです。北関東や東海が伸び悩む日に、北陸とともに入ってくる印象があります。

鳥取県内の観測所で39℃台に達したのは、鳥取気象台が2度、鳥取空港のアメダス湖山が1回あります。アメダス米子の最高気温は38.9℃です。

▲鳥取県内観測お所の最高気温

アメダス米子は旧・測候所ですので市街地立地です。1939年に中央気象台米子支台として開設されており、2008年に無人化されて特別地域気象観測所に移行しています。

気象庁的には標高が6.5ｍとされていますが、敷地内の奥に見える電子基準点は6.6ｍです。四捨五入すればどちらも7ｍですから、目くじらを立てるような差異ではありません。風速計の高さは18.1ｍと比較的高めです。

向かい側が神社で、東隣は民家を挟んで学校です。市街地でこの環境なら十分に合格点です。

道路沿いのフェンスには「危険！入るな！　中に入ると、目を悪くすることがあります」との看板が設置されています。2022年7月撮影のストビューを埋め込みました。

レーザー観測機器もありますので、照射範囲で見上げれば「目を悪くすること」もあるのでしょうが、この文言は初めて見ました。

アメダス米子の年平均気温の推移は次のとおりです。フラットなグラフになる観測地点になかなか出会えません。

夏日の日数は次のとおりです。

1990年代まで年間100日程度でしたが、1990年代後半から顕著に増えています。この数年は年間130日前後ですので、1年で1日増するペースです。60年後には200日に迫るのかもしれません。

2020年の観測値は次のとおりです。日本海側とはいえ冬はあまり寒くなく、日照時間もそれなりに確保されています。

▲アメダス米子の2020年観測値

2021年は年平均気温が3年連続の16台でした。

▲アメダス米子の2021年観測値

2022年の年降水量は1300ミリ台で88年の観測期間で少ないほうから5番目です。平年値は1757.2ミリですので、それほど少ないわけではありません。また、米子の最高気温38.9℃は2022年8月1に観測されたものです。