立大OB一番手がミスターではなく大沢親分の衝撃

2010年に亡くなった大沢親分

立教大学野球部における問題行動に関する記者会見が行われるとのニュース記事が私には衝撃的でした。

東京六大学リーグ優勝13回を誇る名門・立教大野球部は、OBには「大沢親分」の愛称で親しまれた“球界のご意見番”、故・大沢啓二さん(享年78)など、多くのプロ野球選手を輩出してきた。

FNNプライムオンライン>【速報】9月30日に緊急記者会見 バットで歯折れ、未成年喫煙も…優勝13回の名門・立教大学野球部で数々の問題行為 2023年9月29日

たしかに大沢氏は立大野球部のOBです。監督としてリーグ優勝経験もあります。日曜日の朝の顔でした。それでも、立大OBのプロ野球選手と言えば、真っ先に思いつくのはやはり長嶋茂雄ではないかと思われます。

大沢501安打17本塁打打率.241
長嶋2471安打444本塁打打率.305
▲生涯成績
大沢725勝723敗99分勝率.501リーグ優勝1回
長嶋1034勝889敗59分勝率.538リーグ優勝5回
▲監督通算成績

長嶋が現役引退したとき私は中学生でした。選手としては衰えた時代しか知りません。監督としても特段に評価しているわけではありません。個人的には「悲運の名将」や、その西本幸雄監督時代の近鉄で二番打者だった小川亨が私好みです。

長嶋ファンではない私でも、この記事のように立大OBを1人だけ挙げるとすれば100%長嶋です。100人が100人そうなのだと思っていました。議論の余地はまったくないはずです。「長嶋以外で」と限定されるなら、実績的には同学年の杉浦忠です。

2004年に脳梗塞で倒れたミスター

長嶋氏が脳梗塞に倒れたのは2004年3月です。大沢氏は2010年10月7日に亡くなっており、「サンデーモーニング」は9月19日が最後の出演です。大沢氏が元気に「喝!」で存在感を示していた一方、長嶋氏がメディア的にはほぼ不在だった時代が数年間あります。

2000年2010年2020年
1980年生まれ20歳30歳40歳
1990年生まれ10歳20歳30歳
2000年生まれ0歳10歳20歳
▲1990年前後の生まれならあり得る?

1992年生まれなら、長嶋氏が倒れた2004年が12歳、大沢氏が亡くなった2010年は18歳です。この年代であまり野球に詳しくないなら、「長嶋<大沢」はあり得る話なのかもしれません。

長嶋茂雄記念岩名球場

記事になっているということは、書いた記者だけでなくチェックした人物もいるはずです。2人ともその年代なのでしょうか。不祥事の報道ですので、存命中の長嶋氏を避けたという配慮があったのかもしれません。

ちなみに、Wiki「立教大学硬式野球部」のページの「主な出身者」にはプロ通算1624安打の小川亨氏の名前は入っていませんし、1275安打の土井正三氏の名前もありません。これはこれで愕然とするしかありませんけど…。

立大野球部は「名門」なのか?

「優勝13回を誇る名門」も引っ掛からないでもありません。今年の春のリーグ戦まで6校のリーグ優勝回数は次のとおりです。

法大46回24.6%
早大46回24.6%
明大43回23.0%
慶大39回20.9%
立大13回7.0%
東大0回0.0%
▲東京六大学の優勝回数

立教大のリーグ優勝率は7%です。期待値的には18.3%ですから、「誇る」と言うには少なすぎやしませんか、というツッコミはありだと思われます。

8回法政大
6回駒沢大、明治大
5回早稲田大、亜細亜大、青学大
4回東海大、近畿大、慶応大、東洋大、立教大
▲大学選手権の優勝回数(2023年まで)

ただし、私の理解では立教大は「名門」です。大学選手権は5回出場で優勝4回です。

新座グラウンドも「RIKKIO

立大野球部ユニフォームのローマ字表記は「RIKKIO」です。左右のバランスを重視した結果のようですが、古いローマ字表記には立教以外でもこれが見られます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました