キックバックで翌年のパー券を買った西田昌司氏

京都で3期目の参議院議員

西田昌司参議院議員は5年間で411万の不記載があったことを1月31日に自身のyoutubeチャンネルで公表しています。

201835万
2019142万
2020126万
202168万
202240万
5年計411万
▲西田氏の不記載額

西田氏の資金管理団体は「一粒会(いちりゅう-かい)」です。2020年の収支報告書は次のように訂正されています。

2020(1/31付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額35,467,61438,147,6142,680,000
(前年からの繰越額)604,7472,024,7471,420,000
(本年の収入額)34,862,86736,122,8671,260,000
支出総額34,320,03335,520,0331,200,000
翌年への繰越額1,147,5812,627,5811,480,000
「一粒会」収支報告書(令和2年分)

繰越額の142万は2019年のキックバック額です。当年収入額の126万円は2020年のキックバック額になります。増額訂正された支出120万円は、清和政策研究会の「会費」として支出されています。

一粒会の追加された支出
「一粒会」収支報告書(令和2年分)

清和研の訂正後の収支報告書にも、たしかに一粒会からの120万円が追加記載されています。「299」とは年月日であり、一粒会の日付と一致します。

清和政策研究会側の追加記載
「清和政策研究会」収支報告書(令和2年分)

西田氏の「一粒会」は、キックバックされた現金で翌年の派閥パー券を「会費」として購入したようです。「秘書が独自の判断」で行ったことだそうです。

税理士の西田氏

2021年も同様の訂正です。

2021(1/31付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額38,465,46240,625,4622,160,000
(前年からの繰越額)1,147,5812,627,5811,480,000
(本年の収入額)37,317,88137,997,881680,000
支出総額28,337,87129,337,8711,000,000
翌年への繰越額10,127,59111,287,5911,160,000
「一粒会」収支報告書(令和3年分)

キックバック額が68万です。支出として増額記載された100万円は両者の収支報告書に追加されています。同じ3月18日付です。

西田氏側
「一粒会」収支報告書(令和3年分)
清和政策研究会側の追加記載
「清和政策研究会」収支報告書(令和3年分)

西田氏の秘書は派閥からしっかり領収証をもらっていたことになります。2022年も同様の処理がなされています。このように、清和会側の訂正後の収支報告書で政治団体からの収入が追加記載されたのは、西田氏のほかに2020年の酒井庸行参議院議員(愛知)のみです。

ちなみに、2020年の清和研収支報告書では「京都府京都市南区東九条河辺町23-19」が「東京都~」になっています。

東京都京都市
「清和政策研究会」収支報告書(令和2年分)

ストビューで事務所を訪ねてみました。…なるほどね。

清和研に寄付していた政治団体

清和政策研究会の収支報告書では、会員である各議員が年120万なり60万なりを寄付することになっているようです。これはパーティーのノルマではなく、個人としての寄付です。それ以外に政治団体として寄付しているケースもあります。

2020年2021年2022年代表者
通商産業エネルギー政策研究会1000万1000万418万細田博之
晋和会1000万1500万安倍晋三
ジャパニーズドリーム120万20万40万石崎聖子(橋本聖子)
たかがい恵美子と未来を語る会70万70万70万髙階恵美子
▲政治団体から派閥への寄付

「5人衆」ともてはやされていても、彼らは派閥に金を入れるということはしていなかったようです。その点、細田氏は派閥会長としての最低限の役目は果たしていたと言えるのかもしれません。

倫理法人会(倫理研究所)

西田氏と旧・統一教会(統一協会)との接点が報じられたことはないはずです。Wikiには次のような記述があります。

父は元参議院議員の西田吉宏で、義弟は瀬戸大同代表取締役・瀬戸旭倫理法人会相談役の加藤太伸

Wikipedia>西田昌司 (2024/02/17閲覧)

義弟の加藤太伸氏が瀬戸旭倫理法人会の相談役ということですが、この倫理法人会(一般社団法人倫理研究所)について、私は2回ほど調べたことがあります。

2022年9月、堀守子氏が埼玉県倫理法人会で朝6時からのモーニングセミナーで講演したようです。この堀守子氏が世界平和女性連合堀守子氏かどうかはわかりませんでした。単に同姓同名というだけのことかもしれません。

東北地方の自動車学校で有名な古参信者も近隣の倫理法人会に招かれたことがあったようです。こちらも同姓同名の可能性がありますが、年齢的な齟齬はありません。もちろん、組織として丸ごとかぶっているのではありません。そこは否定できますが、末端で接触があっても不思議ではなさそうです。

まあ、どんな組織でも同じことです。もちろん、西田氏本人が教団と関わっているわけではありません。

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