自分の寄付を減額訂正した小田原潔氏の収支報告書

東京21区

東京21区の小田原潔代議士は自民党アンケによれば5年間で1240万円の不記載です。

201894万
2019302万
2020358万
2021134万
2022352万
5年計1240万
▲小田原市の不記載

小田原氏は2010年の参議院選挙が国政初挑戦です。東京21区では小選挙区で2勝2敗です。

2010参・大分42.57%
2012衆・東京2130.84%比例復活①
2014衆・東京2141.59%小選挙区②
2017衆・東京2139.14%比例復活③
2021衆・東京2145.51%小選挙区④
▲国政選挙歴

事務所は立川駅から徒歩10分弱の立川通り沿いにあります。

小田原事務所

自分の寄付を減額

2月2日付で「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」の収支報告書が訂正されています。

2020(2/2付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額45,742,43849,322,4383,580,000
(前年からの繰越額)5,126,3975,126,3970
(本年の収入額)40,616,04144,196,0413,580,000
支出総額38,814,69638,814,6960
翌年への繰越額6,927,74210,507,7423,580,000
「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和2年分)

訂正されているのは当年の収入額のみです。清和研からのキックバック358万円が追加されており、そのまま翌年に繰り越されています。

清和研からのキックバック
「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和2年分)

2021年度の収支報告書では収入額が減少しています。

2021(2/2付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額81,064,27081,064,2700
(前年からの繰越額)6,927,74210,507,7423,580,000
(本年の収入額)74,136,52870,556,528-3,580,000
支出総額73,993,80373,993,8030
翌年への繰越額7,070,4677,070,4670
「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和3年分)

自分の寄付を減額しています。750万から258万を引くと492万です。

自分の寄付を減額
「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和3年分)

派閥からのキックバック134万は計上されています。492万から134万を引くと358万になります。つまり、2年分のキックバックを自分の寄付を減額することで辻褄を合わせたわけです。

政治団体から個人への寄付は違法

2022年の収支報告書では収入総額も支出総額も訂正されていません。訂正されたのは収入の内訳です。

キックバック分で寄付を減額
「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和4年分)

キックバック分の352万円を計上して、その分だけ自分の寄付を減額しています。

自分の寄付の減額
▲「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」(令和4年分)

西村康稔前経産大臣は自分の個人パーティーの収入を減額していましたが、小田原氏は自分の寄付を減額しているのです。

政治資金規正法では、政治団体から個人への寄付は禁止されています。この訂正では、小田原氏はキックバックを個人の懐に入れていたという解釈ができそうです。この訂正で政治資金として受け取った(個人所得ではない)と主張できるものなのか心配になります。

立川家庭教会

さて、「自由民主党東京都第二十一選挙区支部」の所在地は「立川市高松町3-14-11」です。駅方向に4軒隣が立川総支部です。住所は「高松町3-14-14」になります。

自民党立川総支部

その隣の平和ビル5Fに入居しているのが立川家庭教会です。住所は「立川市高松町3-14-15」で、5Fの袖看板が昔の教団マークです。

立川家庭教会

こういう位置関係になります。

立川通り
高松町3丁目14番(地理院タイルを加工)

小田原氏は、
(1)関連団体の会合に本人出席して挨拶
(2)関連団体の会合に本人出席して講演
(3)旧・統一教会または関連団体に対する会費類の支出
の3項目で氏名公表されています。(2)は2017年2月の「世界戦略総合研究所」での講演、(3)は2015年から2017年にかけての「世界平和女性連合」への会費です。

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