SNSサポートに500万支出の森まさこ(三好雅子)氏

半年で500万

森まさこ(戸籍名:三好雅子)参議院議員が代表を務める「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」の収支報告書です。

SNSサポート費
「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和2年分)

森氏は2006年福島県知事選に敗れたあとの2007年参議院選挙が初当選です。2019年が3選目ですので、「SNSサポート費」に半年で500万の支出がある2020年は選挙の翌年です。ということは、来年も4選出馬の意向なのだと思われます。

武田良太氏の「Web対策費」は月額4万4000円の監視料ですから金額的にはいたって妥当です。政界有数の資金力からして、その程度の支出はむしろ当然かもしれません。世耕氏の月額22万円の「ホームページ維持・更新費」は月数回のホームページ更新に限定されるならお高いはずです。

森氏の「SNSサポート費」支出は2021年は200万台、2022年は100万未満に減っています。2020年は各種SNSの立ち上げだったのでしょうが、税抜き30万とは返信込みの丸投げコースの疑いもあります。政治家のSNSを返信込みで運用するのは、結構なリスクを抱えてしまいそうです。

河野氏が躊躇なくXのブロックを連発するのは、ちゃんと目を通しているということではあります。返信込みのコースなら、読んでいるかどうかさえ怪しくなってしまいます。

さて、森氏の収支報告書は1月26日付で訂正されています。清和研より前です。福島県の選管がこれをWeb公開したのは3月22日のようです。私は週1以上のペースでチェックしていましたので、10回ぐらいは「まだ?」とやっていたわけです。ずいぶん罪作りな選管です。

森氏の訂正は全額繰越、支出の増額記載なし

森氏の不記載額は自民党アンケートによれば5年間で282万円です。森氏の改選は2019年です。

20180
2019114万
202038万
20210
2022130万
5年計282万
▲森氏の不記載額

2020年の収支報告書は次のように訂正されています。114万は前年の不記載全額、38万は当年の不記載全額です。

2020(1/26付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額35,133,29236,653,2921,520,000
(前年からの繰越額)4,544,6495,684,6491,140,000
(本年の収入額)30,588,64330,968,643380,000
支出総額33,551,48633,551,4860
翌年への繰越額1,581,8063,101,8061,520,000
▲「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和2年分)

2021年は当年の不記載がありませんので、繰越だけです。

2021(1/26付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額29,357,40230,877,4021,520,000
(前年からの繰越額)1,581,8063,101,8061,520,000
(本年の収入額)27,775,59627,775,5960
支出総額22,848,29622,848,2960
翌年への繰越額6,509,1068,029,1061,520,000
「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和3年分)

2022年も支出の増額記載はなく、全額が繰越です。

2022(1/26付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額33,268,22836,083,2282,815,000
(前年からの繰越額)6,509,1068,029,1061,520,000
(本年の収入額)26,754,12228,054,1221,300,000
支出総額25,230,02325,230,0230
翌年への繰越額8,033,20510,853,2052,820,000
「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和4年分)

弁護士の森氏

森氏は弁護士です。虚偽の訂正を重ねてそれが露見したときの取り返しのつかないダメージは十分承知しているはずです。結局、全額繰越にして何も手をつけていないという訂正が一番無難なのでしょう。

清和政策研究会より先に訂正した関係と思われますが、日付がある程度特定されており「不明」ではありません。確信的不記載です。

2020年の38万円
「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和2年分)
2022年の130万
「自由民主党福島県参議院選挙区第四支部」収支報告書(令和4年分)

いわき事務所のポスターです。

いわき事務所

会津若松事務所のドアには地図が貼り出されています。移転のお知らせっぽくも見えますが、この建物は「菅家ビル」です。ビルオーナーであろう菅家一郎氏は衆議院福島4区です(比例復活)。

会津事務所

いわき家庭教会

森氏は旧・統一教会(統一協会)との自民党「点検」では教団主催会合への出席で氏名公表されているだけです。

2018年11月に郡山市の「ビッグパレットふくしま」で開催された福島教区主催の「東日本大震災 福島復興三千名祈願祭」に上杉謙太郎氏とともに参加しています。当時の徳野会長も出席したイベントですが、家庭連合が名称変更後の統一教会だとは気づかなかったそうです。

いわき家庭教会の2019年7月撮影のストリートビューでは森氏のポスターが玄関風除室に掲出されています。いわき事務所のポスターと同一のものと思われます。教団関係者であることを認識せずにポスターを渡したということです。

いわき教会では参院選前に信者相手に選挙支援をお願いしたとも報じられていますが、その際に置いていったものではないようです。とはいえ、女性連合のような関連団体ではなく教団本体です。施設内には文鮮明氏の肖像が掲げられているはずです。

いわき家庭教会

森氏は1964年にいわき市で生まれています。勅使河原氏が参加した合同結婚式の1992年に司法試験に合格しています。ひょっとすると、当時の森氏にはTVを見る余裕はなく、文鮮明氏の肖像を見てもピンと来なかっただけなのかもしれません。

森氏は第2次安倍内閣で河井克行氏の辞任を受けて法相に就任しました。カルロス・ゴーン氏の逃亡は森法相の時代です。

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