「WEB対策費」4万4000円コースの武田良太元総務相

「WEB対策費」と「書籍代」

与野党合意が成立せず、今日28日に予定されていた武田良太・二階派事務総長の政倫審への出席はお預けになっています。武田氏が志帥会事務総長に就任したのは、前任者の山口壮氏が入閣した2021年10月です。西村康稔氏が清和研事務総長に就任するのと同時期です。

福岡11区選出の武田良太・元総務大臣の資金管理団体は「武田良太政経研究会」という名称です。屈指の資金力を誇る武田氏ですから、2020年の飲食代(系)は1800万に及びます。

生花・行灯飲食・贈答品
20201,265,93718,430,444
20211,552,8266,314,337
20221,732,66015,149,717
▲「武田良太政経研究会」収支報告書

収支報告書には次のような記載もあります。2014年2月から毎月「WEB対策費」が計上されています。

WEB対策費
「武田良太政経研究会」収支報告書(令和2年分)

定額であることから、「風評保険」なるものに加入しているものと思われます。いわゆる監視サービスを「保険」と呼ぶのは不当表示にならないのか疑問に思わなくもありません。このページも次週のレポートでは報告対象になるのかもしれませんが、今週は武田氏の記事が多くなるはずです。

なお、武田氏が支部長を務める自民党福岡11区支部の2022年収支報告書には、二階派名物?の「書籍代」が計上されていました。

自由民主党福岡県第十一選挙区支部
「自由民主党福岡県第十一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)

支払先がインプレスですので、定価1870円の『自民党幹事長 二階俊博伝』を大人買いした(させられた?)ものと思われます。

個人パーティー分を減額訂正

自民党アンケでは、武田氏の5年間の不記載額は1926万円です。

2018494万
2019260万
2020388万
2021706万
202278万
5年計1926万
▲武田氏の不記載額

2020年の収支報告書は次のように訂正されています。

2020(1/18付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額178,715,310180,515,3101,800,000
(前年からの繰越額)60,111,85461,011,854900,000
(本年の収入額)118,603,456119,503,456900,000
支出総額90,670,64290,670,6420
翌年への繰越額88,044,66889,844,6681,800,000
▲「自由民主党福岡県第十一選挙区支部」収支報告書(令和2年分)

志帥会からの寄付388万円を増額訂正する一方、個人パーティー収入298万円を減額訂正して、差し引きで90万円の増額訂正です。小田原潔氏のパターンになります。

2021(1/18付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額197,723,898201,683,8983,960,000
(前年からの繰越額)88,044,66889,844,6681,800,000
(本年の収入額)109,679,230111,839,2302,160,000
支出総額82,341,52182,341,5210
翌年への繰越額115,382,377119,342,3773,960,000
「自由民主党福岡県第十一選挙区支部」収支報告書(令和3年分)

2021年も志帥会からの寄付706万円が増額訂正、個人パーティー収入が490万減額訂正され、216万の増額です。支出は訂正されていません。

2022(1/18付で訂正)訂正前訂正後増減
収入総額335,067,377339,227,3774,160,000
(前年からの繰越額)115,382,377119,342,3773,960,000
(本年の収入額)219,685,000219,885,000200,000
支出総額113,041,242113,041,2420
翌年への繰越額222,026,135226,186,1354,160,000
「自由民主党福岡県第十一選挙区支部」収支報告書(令和4年分)

2022年は志帥会からの寄付78万円が増額訂正、個人パーティー収入が58万円減額訂正されて、20万の増額です。訂正されたのは志帥会と同日の1月18日付です。

55歳の武田氏

武田氏は福岡11区で当選7回です。福岡11区は田川市など筑豊地域の東部と行橋市や豊前市など周防灘沿岸の大分寄りです。田川市弓削田の国道201号・田川バイパス沿いに11区支部の事務所があります。20台くらい収容できそうな駐車場を備えたロードサイド事務所です。

武田事務所

白髪混じりの風貌から60代に見られることも多いようですが55歳です。被選挙権を得た25歳のとき、中選挙区制だった旧・福岡6区から1993年総選挙に挑んでいます。大平内閣で官房長官を務めた田中六助氏の甥ということで自民党の公認を得ましたが、定数4で最下位の7位でした。

3連敗のあと、無所属出馬の2003年総選挙で初当選してその後は7連勝です。

1996自民24.33%3位
2000自民34.88%2位
2003無所属42.43%当選
2005無所属39.50%当選
2009自民57.43%当選
2012自民55.87%当選
2014自民65.60%当選
2017自民55.46%当選
2021自民55.76%当選
▲武田氏の小選挙区での得票率

郵政造反組で公認が得られなかった2005年総選挙を449票差で制して、2007年に森山裕・現自民党総務会長らとともに近未来政治研究会(山崎派)に入ります。石原派に代替わりする前の2010年に退会、2016年に志帥会に入会しています。

統一教会との関係

選挙区内に旧・統一教会(統一協会)の公認教会施設はありませんが、関係は薄くなかったようです。2022年の点検では「関連団体の会合で挨拶」と「関連団体への支出」で氏名公表されています。

後者の支出は勝共連合です。2018年の「武田良太政経研究会」収支報告書に記載があります。

勝共連語への支出
「武田良太政経研究会」収支報告書(平成30年分)

前者については次のように報道されています。

2012/02ソウルで開催されたUPF「第4回ワールドサミット」に
山本朋宏氏や柳本卓治氏とともに出席
2012/07竹本直一、山本朋広、鈴木克昌、御法川信英、穴見陽一
各氏らとともに訪米して、世界平和国会議員連合の
「韓日米議員カンファレンス」に出席
2012/07上記一行は、ニューヨークで超宗教フェスティバル
「真の父母様マジソンスクエアガーデン大会」にも参加
2012/11海運クラブで開催された「日韓トンネル推進全国会議」
結成大会で挨拶
2018/10ザ・キャピトルホテル東急で開催された
「国際勝共連合創立50周年記念大会」に出席
▲武田氏と統一教会

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