自民党の政策活動費(月別、議員別、役職別)

自民党本部の収支報告書(2020~2022年の3年間)から政策活動費をピックアップして、月別・議員別・役職別に集約しました。

衆院選に5~6億、参院選に3~4億

月別の政策活動費です。

2020年2021年2022年
1月8500145009000
2月300024002500
3月300041006300
4月3000500015000
5月8000150047500
6月336503124013000
7月300060000
8月070005000
9月3000010000
10月4900635003000
11月05000300
12月282803263030030
年計98330172870141630
▲月別の政策活動費(単位は万円)

グラフ化してみました。

自民党の月別活動費(2020~2022年)

突出しているのが2022年5月と2021年10月です。2022年参院選は6月22日公示で7月10日投開票です。2021年衆院選は10月14日解散、10月19日公示、10月31日投開票です。

解散のない参院は選挙の時期が定まっています。4~6月の合計額は2020年が4.4億、2021年が3.7億、2022年が7.5億です。選挙のために3~4億が動いたものと思われます。

毎年多い6月と12月は、いわゆる餅代・氷代ということになりそうです。

【外部リンク】
■「自由民主党本部」収支報告書(2020年2021年2022年

議員別

議員別では次のようになります。

3年計2020年2021年2022年
茂木敏充1216702452097150
二階俊博1069306302043910
甘利明3800038000
関口昌一268007750137005350
福井照21200141507050
渡辺博道18950570013250
遠藤利明18750116507100
森山裕1179048806260650
麻生太郎1100050006000
下村博文543044301000
高木毅490014303470
高市早苗402025201500
福田達夫380023001500
世耕弘成300010002000
野田聖子20002000
林幹雄20002000
梶山弘志200010001000
山口泰明1560880680
佐藤勉1480640840
小渕優子1380410970
萩生田光一960960
岸田文雄950950
小野寺五典880440440
鈴木俊一820820
河野太郎770270500
左藤章500500
田中和徳500500
石田真敏230230
平沢勝栄190190
有村治子190190
丸川珠代180180
41283098330172870141630
▲受領議員別の政策活動費(単位は万円)

幹事長3人に次ぐ4位・関口昌一氏は入閣経験のない世襲議員ですが、2019年から自民党の参議院議員会長を務めています。今年1月の派閥解消の流れの中では、小渕優子氏に続いて茂木派を離脱した3幹部の1人です。

5位・福井照氏と6位・渡辺博道氏は経理局長です。福井氏は裏金議員の1人で、2022年まで5年間の不記載額は1254万円です。二階派だったこと、2021年総選挙で落選したことから、あまりスポットが当たることはありませんでした。

渡辺氏は現職の復興大臣です。秋葉前大臣の辞任で2度目の復興大臣に就任しました。茂木派です。7位の遠藤氏は期間中は選対委員長から総務会長、森山氏は国対委員長から選対委員長でした。

役職別

役職別では次のようになります。

政策活動費受領者の役職別
役職3年計2020年2021年2022年
幹事長2666006302010643097150
経理局長40150141501275013250
参議院議員会長268007750137005350
選対委員長242204500127706950
国対委員長16040488076903470
副総裁1100050006000
政調会長7730175035202460
総務会長6900146031402300
幹事長代行400030001000
幹事長代理30003000
参議院幹事長300010002000
組織運動本部長1830450410970
広報本部長1370370270730
参議院政審会長190190
41283098330172870141630
▲役職の政策活動費(単位は万円)

幹事長代行は1人ですが、幹事長代理は5人です(副幹事長は10人以上います)。2021年10月に甘利幹事長の下で幹事長代理に就任した大阪2区の左藤章氏は、同月15日に政策活動費として500万を受領していますが、月末の総選挙では落選しています。

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