九州のモータープール

Yahoo!地図のランドマーク検索で九州・沖縄8県のモータープールは計21件ヒットします。括弧内はストリートビューで看板等を確認して「モータープールMAP(大阪以外)」に反映した貸駐車場としてのモータープールの数です。

  • 福岡県 4件(2か所)
  • 佐賀県 0件
  • 長崎県 0件(1か所)
  • 熊本県 4件(8か所)
  • 大分県 6件(5か所)
  • 宮崎県 2件(6か所)
  • 鹿児島県 5件(0か所)
  • 沖縄県 0件

鹿児島は5件のうち3か所反映しましたが、いずれも車両置場としてのモータープールでした。1件は法人の登記上の本店所在地のようで、近所にそれらしき貸駐車場がありましたが、看板は見当たりませんでした。

もう1件は運送業者であり、「モータープール」の看板は出ていないようです。ただし、「プール」なら隣接地にありました。

「谷山港プール」の看板が掲げられており、敷地内には車両運搬用のキャリアカーも停まっています。ここの場合、車庫の意味合いで「プール」が使われているものと思われます。

少し性質が違いますが、輸出あるいは国内移送の待機のための数百台規模の「モータープール」は各地の大規模港湾で見られます。次の航空写真は広島の宇品港です。

高速の北側にあるのはマツダの宇品工場であり、高速の南側には車が整然と並んでいます。岸壁にはちょうど自動車運搬船が横付けしているところです。

なお、Yahoo!地図のランドマーク検索では、大阪以外のモータープールが769件ヒットしました。そのうち177件はストビューで看板や表札を確認することができませんでした。

愛知・岐阜・三重のモータープール

Yahoo!地図のランドマーク検索で岐阜、愛知、三重の3県は計13件ヒットします。

  • 「モータープール 岐阜県」4件(MAP反映3件)
  • 「モータープール 愛知県」4件(MAP反映2件)
  • 「モータープール 三重県」5件(MAP反映3件)

今のところ貸駐車場としてのモータープールは、岐阜で2か所、愛知で6か所、三重で5か所をMAPに落とし込んでいます。三重県5か所のうち3か所は関西圏と言うべき名張市です。

名張市内を流れる名張川は木津川を経て淀川に合流し大阪湾に注ぎます。近鉄名張駅から鶴橋まで快速急行で約1時間です。平日ダイヤの始発から朝8時台までの上り電車は京都行きの1本を含み33本設定されていますが、下りは19本です。

興味深いのは、Google Map上では「宇治山田駅モータープール」と表示される駐車場です。

最新2014年12月のストリートビューでは「宇治山田駅駐車場」の看板があります。2013年4月のストビューでは「宇治山田駅 月極駐車場」です。「モータープール」の看板は見つかりません。

実は、この後のMY MAPシリーズで「駅裏」をテーマにしたいと考えていたことがありました。探りを入れてみましたが、期待していたほどの量が集まらずに断念しています。せめて100か所ぐらい見つからないと面白くありません。

「駅裏」と呼ばれている(であろう)地域はいくらでもありますが、それを自称するケースは意外と少なく、まして看板として「駅裏」が明記されていることは滅多にありません。

なお、名古屋港で自動車保管場所としてのモータープールを4か所MAPに落とし込んでいますが、「モータープール」の看板を確認できたのが4か所であり、同種の施設は悠に2桁あります。

埼玉と千葉のモータープール

Yahoo!地図で「モータープール 埼玉県」とランドマーク検索すると10件がヒットします。このうちストリートビューで「モータープール」の看板を確認できたのは5件でした。

埼玉のMAP反映は全部で7か所ですが、貸駐車場は「ベッサンモータープール」1か所だけです。看板には「鈴木月極駐車場」の連絡先として「ベッサンモータープール」が記載されています。法人名ではないようです。

「ベッサン」とは所在地の別府3丁目を略したものと思われます。この略し方は、「天六」や「上六」や「谷四」を踏襲したものでしょう。命名者は何らかの形で大阪と縁があるのだろうと容易に想像できます。

「モータープール 千葉県」でYahoo!地図をランドマーク検索するとヒットするのは13件です。ストビューで看板を確認できたのは8件でした。貸駐車場は市川にある「ラコスモータープール」1か所のみです。

両県とも販売用の車の保管場所より、重機置場としてのモータープールのほうが多いのかもしれません。

千葉県山武市にはBMWのモータープールがありました。メルセデスベンツのモータープールは茨城県の日立港にありますが、看板は確認できませんでしたのでMAPには反映していません。

北海道・東北のモータープール

Yahoo!地図のランドマーク検索で北海道・東北では24件のモータープールがヒットします。MAPに反映したのはそのうちの15件です。

  • 「モータープール 北海道」10件(MAP反映7件)
  • 「モータープール 青森県」0件
  • 「モータープール 岩手県」1件(MAP反映1件)
  • 「モータープール 宮城県」5件(MAP反映4件)
  • 「モータープール 秋田県」3件(MAP反映0件)
  • 「モータープール 山形県」1件(MAP反映1件)
  • 「モータープール 福島県」4件(MAP反映2件)

Yahoo!地図ではヒットしないものを含めて北海道のMAP掲載は10件です。貸駐車場は旭川の3か所と帯広の1か所です。札幌にも貸駐車場としてのモータープールがあるとのブログを読んだ記憶がありますが、私には確認できませんでした。

今のところ、私が把握している日本最北端のモータープールは旭川市5条通の「5・8モータープール」になります。

東北6県のMAP掲載は11件です。Yahoo!地図で「モータープール 青森県」を検索すると「一致する情報は見つかりませんでした」になりますが、八戸には貸駐車場としてのモータープールがあります。

盛岡と仙台にも1か所ずつ貸駐車場としてのモータープールが確認できますが、さすがに東北ではさほどの広がりはありません。

茅ヶ崎の新設モータープール

茅ヶ崎市のWebサイトに「茅ヶ崎モータープール建設計画」というページがあります。条例で大規模土地利用行為は市のサイトで公表されることになっているようです。

届出日は今年の2月15日で、事業主は地元の不動産業者です。417台分の「駐車場(モータープール)の築造」をおこなうとのことで、工事の完了予定日は6月末です。もう完成していることになります。

所在地のGoogle Mapを開くと、どうやら吉田牧場さんの土地のようです。去年の10月に開かれた神奈川県乳牛共進会で総合1位の農林水産大臣賞を受賞したのが、吉田牧場で育てられた乳牛だったそうです。

おそらくは赤いマーカーが吉田牧場さんの牛舎だったのでしょう。65頭ほどの牛を飼っていたようです。廃業したのか移転したのかは余計な詮索です。この周囲には400台の駐車場を必要とするような商業施設やレジャー施設はありません。

また、付近一帯の民家や共同住宅は敷地内にカースペースがあります。貸駐車場がつくられたわけではないはずです。吉田牧場さんの西隣の敷地には箱状の物体が整然と並んでいます。

いすゞ自動車さんの藤沢工場から吉田牧場まで車で15~20分の距離のようです。これが「正解」ではないかと思われます。茅ヶ崎市の市街化調整区域に新たに築造された「駐車場(モータープール)」には今はトラックが並んでいるのでしょう。

関東以北におけるモータープールとはこのような施設のことのようです。ただ、一般化しているわけではなく、あくまでも業界用語の域を出ないことから、「駐車場(モータープール)」で申請したものと思われます。

公営のモータープール

富士重工業株式会社さんは今年4月、「株式会社SUBARU」に商号変更しています。登記上の本店所在地は渋谷区恵比寿ですが、スバルの本拠地と言えるのは、やはり創業の地である群馬県太田市です。

太田市のWebサイトに「モータープール」の文言があります。「金山総合公園・モータープール」のページです。

昼間の金山とともに、夜の金山は恋人達のデートコースのひとつにもなっている。ドライブウェーを登りつめたモータープールの展望台からは、発展する「工業都市」が生み出した光の海が関東平野のかなたへと続いている。

新田金山(にったかなやま)の山頂部にある無料の駐車場のことで、Google Mapでも「金山総合公園・モータープール(展望台)」と表示されます。

あいにくストリートビューでは「モータープール」の看板は見当たらず、途中の分岐点の案内標識は「新田城跡」でした。実際にはどこかに表示されているのかもしれませんが、ストビューで確認できない以上はMAP掲載を見送ります。

公共機関がその有する施設を「モータープール」と称するのは、かなりレアなことだと思われます。単に「駐車場」で済む施設を、わざわざ「モータープール」と呼ぶのは企業城下町ならではなのかもしれません。

埋め込んだストビューは桐生市との境界付近にある太田市北部のジャパンスネークセンターの案内看板です。2012年8月撮影のものです。

館内の食堂ではヘビ料理も提供されています。私は蒲焼きや唐揚げが限界ですが、マムシの踊り食いもあります。

自動車メーカーやディーラーの一時保管場所

三菱自動車工業さんのプレスリリースです(1997/04/24)。

三菱自動車工業(株)では、近畿地区の乗用車新車物流の一層の効率化を目指して、兵庫県小野市に新車点検・納車整備工場を併設したモータープール「兵庫小野モータープール」を新設し、4月21日(月)に同モータープール内で竣工式を挙行した。<略>

今回新設した「兵庫小野モータープール」は同社としては、苫小牧、千葉、津田山、高槻に次ぐ全国で5か所目の乗用車集中新車点検・納車整備工場を併設したモータープールであり、大阪府及び兵庫県の販売会社向けの乗用車を一時保管し、納車前の点検・洗車・清掃並びにステレオ、エアコンなどのオプション用品装着を集約して行う。

「兵庫小野モータープール」はもう売却されているでしょうが、1997年のプレスリリースをWebで公開している企業はそう多くはないはずです。自動車業界では工場から出荷した自動車の一時集積所を「モータープール」と呼んでいます。

有価証券報告書にも「その他の設備」として「モータープール」の記載があります。三菱さんは子供向けの「自動車づくりのなぜなにボックス」でも次のように説明しています。(工場>Q16完成した車はどこに保管し、どのように販売店へ運ぶのですか?

たとえば、 岡山県の水島製作所の近くにあるモータープールは、おおよそ20,000 台保管でき、 水島港という港から 全国の大きな港へ専用の船で運びます。専用の船で一番大きい船は「きぬうら丸」という名前で、なんと乗用車を1,476台も積むことができます。
港に着いた車は、その港にあるモータープールに一度入れられます。ここできびしい新車点検を受け、 専用のキャリアカーで各販売会社に運ばれます。
なお、 車を工場近くのモータープールから全国の販売会社へ運ぶ途中の港などにも、一時保管するモータープールがあります

メーカーあるいはディーラーの一時保管場所がGoogle Mapに「モータープール」と記載されているのを見かけますが、ストリートビューで訪ねると看板が見当たらず、MAPに反映できないケースが多々あります。

苫小牧では、三菱さんではなくスバルさんのモータープールに看板がありました。2012年6月のストリートビューです。

求人関係でも「モータープール」はしばしば登場しますので、一定の範囲では定着している言葉だと理解してよさそうです。「みんなのお仕事体験談まとめ」さんの「モータープールのスタッフ」です。

—すいません、まずモータープールって何ですか?

新車、まずはディーラーにおろすまでの間、
置いておく場所のことをモータープールといいます。

車を沢山積むトレーラーがおろしてくれた車を
同じ車種と場所ごとに決まっているので、自分で運転して、
移動させる仕事をしていました。

日本最東端のモータープール?

根室では「モータープール」を発見することができませんでした。日本最東端の「モータープール」は、Google Map上では野付郡別海町の山下運輸株式会社さんのようです。

ただし、ストリートビューでは「モータープール」の看板を見つけることはできませんでしたので、今回のルールに基づき「MAP」には反映させていません。ストビューでは「山下整備工場」の建物が確認できます。

山下運輸株式会社と同住所に山下建設株式会社の法人登記もあります。別海町の人口は約1.5万人です。引っ越しから車検まで手広く扱っているものと思われます。モータープールが重機関係に由来するのか、整備工場関係なのかは判別しかねます。

山下姓は西日本とりわけ九州に多い苗字です。「姓名分布&ランキング 写録宝夢巣」さんで検索してみると、全国順位は26位、東京では42位、北海道でも46位ですが、鹿児島では2位、香川で3位、熊本と長崎で7位、石川で9位、福岡と宮崎で10位でした。

さて、Google Map上で山下運輸さんの近くに「別海駅跡」を発見した私は、Google Mapを航空写真に切り替えて廃線跡を辿ってみました。根室本線厚床駅と標津線中標津駅を結ぶ標津線厚床支線が通っていたようです。

標津線は1989年に廃止されています。別にそちら関係のマニアではないつもりですが、どこか心が騒ぐのは素質を持っているからなのかもしれません。厚床支線で駅舎が残っているのは奥行臼(おくゆくうす)駅のみです。

Google Mapを航空写真に切り替えて、廃線跡を南の厚別駅方面に辿ってみました。で、気になったのがこの小さな建物です。2014年6月のストリートビューを埋め込みました。

サイズ感としては公衆トイレっぽい感じですが、ガラス張りのトイレは悪趣味です。路線バスの待合所チックでもありますが、バス停は40mほど離れています。待合所としては実用的ではないかもしれません。

この250mほど奥には、側線を復元敷設した奥行臼駅が廃線当時のたたずまいで保存されています。さらに50mほど南下すると、村営軌道のレールバスや機関車が展示保存されているというマニア向けスポットです。

ここを訪れた人の複数のブログを読んでみましたが、この謎の建物には触れられていませんでした。取るに足りないものではあるのでしょう。

もう1つ、私が気になったのは「パイロット国道」です。国道243号線には「パイロット国道」の通称があり、その名も「パイロットマラソン」というフルマラソンの大会も開かれているようです。

なぜ、パイロットなのでしょう? 一般的に考えられるのは、(1)直線道路が滑走路のようだから、(2)空港または航空関連施設がある(あった)から、といったあたりです。

ただし、北海道にはこのクラスの直線道路はいくらでもあります。それに243号線は空港のある中標津を微妙に迂回します。パイロット国道の「パイロット」とは、操縦者の意味ではなく、「パイロット版」=試作版のほうでした。

1956年の「根釧パイロットファーム構想」に由来するもののようです。約360戸が入植して、残ったのが110戸ということですが、結果としては酪農地帯の形成に成功しています。

重機置場としてのモータープール

MAPの並び順をどうしたらいいものか、しばし考えた末に無難に郵便番号順で行こうと決めました。手順の関係で、まずは最北のモータープールを探すことにしました。旭川に2か所のモータープールがあることは既知です。

旭川より高緯度のモータープールを探しているうちに、一般財団法人ダム技術センターの「ダムニュース」No.263(平成17年10月)がヒットしました。

 忠別ダムは,平成18年春から試験湛水を開始する予定となっており,今回は水をためる前の最後の親子見学会となりました。当日は,水源地域である東川町,東神楽町,美瑛町および利水者である旭川市から全部で236名の参加がありました。

今年は,忠別ダムインフォメーションセンター,取水塔・ダム堤頂部,モータープールおよび仮排水路の4箇所の見学を行いました。仮排水路は,今年度中には閉塞してしまう箇所であり,ダム下流面からダムの大きさや高さを実感できる場所ということもあり,参加者からは大きな歓声が上がっていました。

モータープールではダム建設現場で使用している大型重機を展示しており,普通ではなかなか見られない46tダンプトラックなどに搭乗したり,

建築・土木業界では工事現場や建設会社等の重機置場を「モータープール」と呼んでいるようです。あいにく忠別ダムは竣工から10年過ぎていて、重機が並んだモータープールはすでに存在しません。

その方面で調べてみたところ、見つかりました。重機関係のモータープールで看板まで掲げてあるケースは珍しいのかもしれません。埋め込んだストリートビューは2012年7月撮影のものです。フェンスの奥にはクレーン車がそびえています。

複数の業界で「モータープール」という言葉は使われており、一部では修理工場のニュアンスが含まれているようですが、車両の集積箇所であるという点では共通しています。