銀座と有楽町と日比谷が香港に

銀座通りは北海道・北見から沖縄・石垣島まで各地にあります。本家にあやかりたい商店街は、東京都北区だけでも王子、十条、東十条、十条富士見、梶原、霜降、田端、上中里、西ヶ原、滝野川、志茂、神谷、浮間と両手でも足りません。

香港には銀座駅があります。もともとは「嘉湖銀座(Kingswood Ginza)」というショッピングモールがあったため、銀座駅という名称になったようです。路面電車の銀座駅は2003年の開業です。

香港の銀座
香港の銀座(Google Earthプロ)

長江実業グループが天水囲の開発に乗り出したのは1970年代で、「嘉湖銀座」のオープンは1999年です。1期棟は「有楽町」、2期棟は「日比谷」と名付けられ、念の入ったことに劇場まで設置されていたそうです。

2013年に長江実業グループはこのショッピングモールを手放します。雨傘運動は2014年です。経営母体が変わったことで、「嘉湖銀座」の名称は「置富嘉湖(WOO Kingswood)」に変わりましたが、駅名は銀座のままで残りました。

2018年9月のストビューを見ると、日比谷と有楽町の看板も残っています。なお、「置富嘉湖」には東京築地という屋号のラーメン店が現存するようです。レノンウォールはこの施設付近の地下街にあるものと思われます。

さて、長江実業グループの総帥は李嘉誠会長です。その個人資産は3兆円とも4兆円とも言われています。長男の李沢鉅社長が1996年に誘拐されたときに支払われたとされる身代金は10億香港ドルだそうです。

1996年の平均為替レートは今とほとんど同じで「1香港ドル=14.0646円」です。10億香港ドルとは日本円換算すると140億円になります。当時の金価格は1400円前後ですから、仮に純金で授受されたならその総量は10トンです。

長江グループはこの数年で香港資産の売却をほぼ完了させたそうです。将来的に香港が中国に飲み込まれてしまうようなら、この選択はきわめて賢明と言えるのかもしれません。

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