長良川左岸のアメダス美濃

岐阜県美濃市が旧律令国名を名乗っているのは、1954年に美濃町と6村が合併して市制施行したためです。美濃町は1911年に上有知町(こうずちちょう)から町名変更しています。市のWebサイトには「美濃紙にちなんで」と記述されています。

ちょっと論理が飛躍しているような気がしなくもありません。サツマイモの産地だからという理由で薩摩市を名乗ったらブーンイングを浴びそうです。美濃国の国府は垂井町、国分寺は大垣市に設置されていました。

山梨県民でなければ、甲斐市と甲州市と甲府市の位置関係は即答できないものでしょう。越前町が福井にあることも、美濃市が岐阜にあることもすぐにわかりますが、福井のどこにあるか岐阜のどこにあるかは縁がないとなかなか浮かびません。

美濃市を南北に貫くのは長良川です。上流が郡上市、下流が関市になります。美濃市の人口は2019年12月末時点で2万人強、Google Mapでルート検索すると名所の川湊灯台まで名古屋駅から車で50分弱、岐阜駅から40分弱だそうです。

東北や九州からの定期便がある名古屋飛行場(=県営名古屋空港、小牧空港)からも50分弱です。いわゆる昇龍道の一角を占めています。美濃のアメダス観測所は市街地の外れです。長良川河畔から約60mで、公共施設の敷地内に露場が設けられています。

アメダス美濃
地理院タイル

多治見とは異なり、交通量の多い道路沿いというわけではありません。露場は建物から10m近く離れています。美濃の観測地点では2018年8月3日、6日、8日と1週間で3回も40℃オーバーを記録しました。8日の41.0℃は全国歴代2位タイの数値です。

美濃で気温の観測が始まったのは1978年11月です。1980年から5年ごとの熱帯夜(最低気温25℃以上)、夏日(最高気温25℃以上)、真夏日(最高気温30℃以上)、それに猛暑日(最高気温35℃以上)の年平均日数を求めてみました。

アメダス美濃の熱帯夜、夏日、真夏日、猛暑日

観測当初にくらべて夏日は30日以上増えています。真夏日は倍近くです。グラフ化はしませんでしたが、1980年から1984年の5年間の平均気温は13.7℃でした。2015年から2019年では15.2℃に上昇しています。

ところで、美濃和紙は海外の評価が高く、岐阜和傘はなぜか台湾で人気のようです。

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