ウォッカもサウナも不発、ベラルーシの感染者は5日で3倍増

シリーズ10回目になります。今回は中3日ではなく中4日の間隔です。前回からジョンズ・ホプキンス大の数値を使っています。今回の規定打席は感染者3000人以上としました。47か国が該当します(前回は2000人以上で47か国)。

表には感染者2900人台のシンガポールと死亡者300人台のアルジェリアを加えています。抑え込んでいる小国が表から外れていくのが悩ましいところですが、香港は感染者増加率1.05倍で致死率0.4%、台湾は増加率1.04倍で致死率1.5%です。

感染者増加率死亡者致死率
アルジェリア1,9831.2631315.8
ベルギー31,1191.334,15713.4
イタリア159,5161.1420,46512.8
イギリス89,5711.4611,34712.7
フランス137,8771.6614,98610.9
オランダ26,7121.292,83310.6
スペイン172,5411.1618,05610.5
インドネシア4,8391.644599.5
スウェーデン10,9481.309198.4
メキシコ5,0141.583326.6
フィリピン5,2231.283356.4
イラン73,3031.134,5856.3
全世界19299221.291204496.2
ブラジル23,7231.461,3555.7
ドミニカ共和国3,1671.501775.6
ルーマニア6,6331.393325.0
エクアドル7,5291.693554.7
スイス25,6881.101,1384.4
デンマーク6,6911.202854.3
アメリカ582,5941.3523,6494.1
中国83,3031.013,3454.0
ポーランド7,0491.322513.6
アイルランド10,6471.753653.4
インド10,5411.783583.4
ポルトガル16,9341.295353.2
カナダ25,6801.337803.0
ウクライナ3,3721.78982.9
オーストリア14,1191.093842.7
パナマ3,4721.37942.7
ドイツ130,0721.153,1942.5
チェコ6,0591.141472.4
ペルー9,7842.252162.2
トルコ61,0491.601,2962.1
韓国10,5641.012222.1
セルビア4,0541.52852.1
ルクセンブルク3,2921.09692.1
ノルウェー6,6051.091342.0
日本7,6451.641431.9
フィンランド3,1611.27591.9
パキスタン5,7161.32961.7
マレーシア4,9871.21821.6
サウジアラビア4,9341.68651.3
チリ7,5251.36821.1
ベラルーシ3,2813.08331.0
イスラエル11,8681.261171.0
オーストラリア6,4941.06610.9
ロシア21,1022.081700.8
アラブ首長国連邦4,5211.70250.6
シンガポール2,9181.8090.3
カタール3,4281.5570.2

感染者数では、5日前の前回5位のフランスが4位に、前回8位のイギリスは6位に浮上しています。前回30位だった日本は24位ですが、23位のペルーとは2000人以上の差があります。感染者1万人以上の国は前回は18か国でしたが、今回は22か国です。

最新の数値ではペルーはすでに1万人を突破しており、日本はチリ、エクアドルの南米勢と世界24番目の1万人突破を争っているという展開です。日本の人口は世界10位ですから、その点では優秀なのかもしれません。

5日前の前回との比較したときの感染者増加率はベラルーシが3.08倍、ペルーが2.25倍、ロシアが2.08倍です。規定打席未満では、バングラデシュが4.64倍、グアテマラが1.92倍、ウズベキスタンが1.90倍、ガーナが1.81倍です。世界の感染者数は前回の1.29倍で、総体としては鈍化傾向が見られます。

死亡者数では前回2位のアメリカが1位に、前回10位のベルギーが7位に上がっています。死亡者数は、1万人超の第1集団と2000人台から4000人台の第2集団がそれぞれ5か国です。

致死率では、アルジェリアが13日前6.1%→9日前10.4%→5日前13.0%→15.8%と深刻化が止まりません。ベルギーも5.5%→7.0%→9.6%→13.4%です。イタリアは11.7%→12.3%→12.7%→12.8%ですので、そろそろ頭打ちのようです。

表の項目には加えていませんが、「回復者数/(回復者数+死亡者数)」の計算式で求めた回復率は、シンガポールが98.5%、カタールが98.2%、オーストラリアが97.3%、アラブ首長国連邦と韓国が97.1%です。

規定打席未満ではアイスランド99.1%、バーレーン98.9%、ニュージーランド98.6%、クウェート98.3%、スロバキア98.2%、タイ97.2%の回復率です。

ベラルーシ

ベラルーシのルカシェンコ大統領とブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナウイルスに対する突飛な発言で話題を集めています。ベラルーシでは4月1日の感染者が163人でしたが、とうとう3000人を突破しました。

チェルノブイリ原発はウクライナにありますが、1986年の事故当時は南風だったために被害を受けたのはベラルーシ側です。ソ連崩壊が1991年12月で、第1回大統領選挙は1994年です。その後の国民投票で大統領権限が強化され、3選禁止規定も排除され、今年8月の選挙では6選目を狙っているということのようです。

現在,ベラルーシでは,新型コロナウイルスの感染事例が確認されている国(日本を含む)から到着した方は,到着から14日間,自宅等で自己隔離を行わなければなりません。隔離期間満了までは,出国などベラルーシの国境を再び越えることはできません。

ベラルーシ入国後14日間の自己隔離に関する行動規則について

在ベラルーシ日本国総領事館のWebサイトにはこのように掲載されています。大統領の言動は別にして、ベラルーシ行政当局がまったくの無策というわけではないはずですが、どのような対策がされているのかはわかりません。

隣国ウクライナでは4月24日まで「非常状態」が全土に発令されていて、3人以上での行動は原則として規制されています。都市間あるいは州間の移動も禁止で、もちろん罰金もあります。

リトアニアでは、3月16日から公共の場でのマスク着用が義務づけられており、家族連れでの買い物やキャシュ払いは非推奨です。感染拡大が収まりつつあり、都市間バスがようやく一部再開したところです。

ところで、ジョンズ・ホプキンス大は日本の死亡者数を4月14日午後7時時点で143人としています。前回と今回の集約はJH大の数値を用いました。厚労省の発表は109人です(新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月14日版))。前々回まで厚労省の数値を使っていました。

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