都道府県別の致死率と退院率(4/3)

愛知県知事が専門家会議の指摘に反発しています。東京や大阪と一緒にするなということのようです。愛知が少なくとも現状ではピークアウト的な様相を呈しているのはそのとおりです。愛知は死亡者最多であり、致死率も最多の県ですが、たしかに一時の危機的状況からは脱しています。

★感染、入院、退院、死亡→「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月3日版)」の患者数、現在は入院等、退院者、死亡者の数値
★退院率→(退院/(退院+死亡))×100
★致死率→(死亡/感染)×100

感染入院退院死亡退院率致死率
愛知186120471971.210.2
茨城2624020.07.7
兵庫167138181162.16.6
和歌山20514193.35.0
群馬2019010.05.0
北海道18546131894.24.3
神奈川15311928682.43.9
埼玉1138821484.03.5
福井3130010.03.2
全国254119804986388.82.5
東京69063548787.31.0
大阪31223971297.30.6
千葉18115426196.30.6
京都7961180100.00.0
福岡625750100.00.0
新潟3121100100.00.0
大分302910100.00.0
岐阜222020100.00.0
高知219120100.00.0
奈良191180100.00.0
石川161150100.00.0
熊本151230100.00.0
栃木141220100.00.0
三重121020100.00.0
宮城121110100.00.0
愛媛11920100.00.0
山梨9720100.00.0
青森99000.0
沖縄9720100.00.0
長野9630100.00.0
富山88000.0
滋賀8530100.00.0
福島8710100.00.0
秋田7520100.00.0
岡山77000.0
山口6330100.00.0
広島6510100.00.0
静岡6330100.00.0
長崎5410100.00.0
佐賀44000.0
徳島3210100.00.0
宮崎3210100.00.0
鹿児島33000.0
香川22000.0
山形11000.0
鳥取0000
島根0000
岩手0000

前回の都道府県別集約は3月26日時点でしたので、8日前ということになります。この8日間で全国の累積感染者数は2倍近く増えています。感染者1349人(有症者1119人)が2541人です。

▲厚労省日報の末尾に掲載される都道府県別の表の数値は、3月27日版まで有症者数が使われており、28日版と29日版では表自体が掲載されず、3月30日版から陽性者数が使われています。当初は無症状者を除いた数値が使われていました。

感染者数では前回有症者2位の北海道が4位に後退し、有症者4位の大阪が感染者2位に上がっています。大阪はほぼ倍増で、京都や奈良も3倍前後です。福井は前回から10倍増です。福井は嶺北で広がっているようですので、必ずしも関西と直結するわけではないのかもしれません。

感染者5位には千葉が入ってきました。福祉施設の集団感染ですが、愛知や兵庫のように高齢者施設ではありませんので、死亡者数や致死率にはダイレクトに反映されずに済むのではないかと思われます。

前回、有症者1人だった宮城は感染者12人、同じく有症者1人の秋田と岡山は感染者7人です。福岡も有症者9人から感染者62人に増えています。死亡者数では兵庫が2位に上がりましたが、やや落ち着きつつあるようです。

今回は初めて「退院率」を算出してみました。分母は退院者プラス死亡者、分子が退院者数です。「生還率」と呼ぶのが適切かもしれませんが、露骨すぎるような気がして退院率としました。

兵庫は退院者18人に対して死亡者11人で62.1%、愛知は退院者47名に対して死亡者19人で71.2%です。神奈川、埼玉、東京が80%で続いています。致死率では茨城と群馬の北関東勢がTOP5に入ってきましたが、死亡者数は2人と1人ですので、それほど気にする順位ではありません。

なお、人口1万人当たりの感染率上位は、東京0.500人、福井0.401人、大阪と北海道が0.350人、京都と兵庫が0.305人です。まだ死亡者数をいじる時期ではありませんので、次回の表では致死率を外して感染者増加率を加えるつもりです。

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