香港の飲食店規制は1テーブル2名まで

香港も日本や韓国と同じように新型コロナ第3波の真っ只中にあります。日本の感染者数は「第1波＜第2波＜第3波」ですが、香港の第3波はまだ第2波の水準には達していません。

在香港日本国総領事館のWebサイトから、第2波以降の香港における飲食店に関する規制を表にしてみました。

現在はテーブル当たり2名まで、夕方6時以降の店内飲食が禁止されています。集団制限や公共の場でのマスク着用義務違反に対しては罰金5000香港ドル（約6万7000円）が課せられるようです。10月末からの半月間は、集団規制が4名なのに飲食店では1テーブルに6名までOKという整合性に欠けるかもしれない規定でした。

治安情勢

飲食店への営業規制はともかく、集団制限については必ずしもコロナ対策というわけではないはずです。集団制限が2人なら双子の親は外出できなくなります。6月30日に施行されたばかりの香港国家安全維持法下でおこなわれた7月1日の返還記念日のデモでは10人の逮捕者が出ています。

その後も散発的にデモは起きているようです。9月に予定されていた立法議会選挙はコロナを口実に1年延期され、その抗議活動で数百人単位が逮捕されるという民主派にとっては悪循環に陥っています。

1　インターネット等の情報によれば、9月6日（日）14時30分より、佐敦（佐敦道）からネーザンロード経由で旺角（亞老皆街）に向けて、香港国家安全法や新型コロナウイルス対策の健康コード等に反対するデモ行進が行われる計画があります。
 
2　詳細は未だ不明であり、SNSによれば人の集まり具合によっては決行されない等の可能性もあるようですが、他方、香港警察は、当日は十分な警察力を配置し違法行為の疑いがあれば即座に介入する旨警告を発しています。
 
3　ついては、最新情報の入手を心がけて頂くようお願いするとともに、当日は、集団制限令により公共の場で3人以上の集まりは禁止されていることにもご留意頂き、身の安全を確保され、抗議活動等には極力近づかないようお願いします。

在香港日本国総領事館＞香港における抗議活動に関する注意喚起（その9：9月5日）

10月1日の国慶節では大規模なデモはおこなわれず、逮捕者は数十人程度のだったようです。

1　10月1日（木）の国慶節・中秋節にあたり、「民間人権陣線（民陣）」はデモ行進実施を申請し、警察は不許可としました。しかし、インターネット上では、民陣の計画していた14時以降、銅鑼湾（東角道）～中環（遮打道）の時間・場所を中心に抗議活動参加への呼びかけが行われており、中には夕方・夜間や右以外の地域での抗議活動や暴力的活動、黒服着用等の呼びかけも見られます。

2　これを受けて、28日、香港政府保安局はプレスリリースを発出し、違法な活動に参加しないよう市民に呼びかけました。また、報道によれば、警察は体制を強化して当日の警備・取締りに当たる模様です。

在香港日本国総領事館＞香港における抗議活動に関する注意喚起（その10：10月1日（木）の抗議活動の可能性）

赤字の4地点をMAPに反映しました。8月以降、在香港日本国総領事館Webサイトに掲載された「抗議活動に関する注意喚起」はこの2件のみです。

人口がほぼ等しい香港と愛知県、コロナ対応は雲泥万里

香港は必ずしも新型コロナを抑え込んできた国というわけではありません。東アジアと東南アジア10か国の人口1万人当たりの感染者数は次のように推移しています。右端の「死亡率」は人口1万人当たりの死亡者数です。 4月29日5月29日6月28日7月2...

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2020.08.01