日本よりワクチン接種が進んでいるカンボジア

ワクチン・ダービー(9/8)

世界の人口上位30か国について、100人当たりのワクチン接種回数を日本経済新聞社「チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は」(9/8更新)から拾いました。赤字を施した5か国は前回(8/25)集約時より10回以上増えている国です。

151.2中国110.2日本137.6イギリス
50.4インド2.3エチオピア131.7フランス
112.8アメリカ33.3フィリピン131.8イタリア
39.4インドネシア10.4エジプト23.0南アフリカ
29.2パキスタン21.0ベトナム0.5タンザニア
95.2ブラジル0.1コンゴ民主共和国6.5ミャンマー
2.5ナイジェリア123.9ドイツ5.5ケニア
17.2バングラデシュ117.4トルコ92.5韓国
57.4ロシア35.2イラン71.7コロンビア
68.4メキシコ45.6タイ142.7スペイン
▲100人当たりのワクチン接種回数(人口上位30か国)

日本のワクチン接種は前回集約時より13.4回増でした。アメリカが射程内に入ってきましたので、次回集約時で30か国中8位に浮上しそうです。韓国は20.1回増、イランが11.2回増、中国が10.8回増、ブラジルは10.6回増でした。

インド以東のアジアで日本の110.2回より多いのは、シンガポール157.2回、中国151.2回、カンボジア121.7回、マレーシア115.0回です。日本のワクチン接種は予想以上に順調に進みましたが、いつの間にかマレーシアやカンボジアには抜かれてしまっています。

日本 カンボジアマレーシア
5月1日0.8 %5.9 %1.8 %
6月1日3.3 %12.3 %3.5 %
7月1日14.6 %18.8 %7.6 %
8月1日30.4 %29.4 %22.0 %
9月1日46.8 %52.1 %47.7 %
▲必要回数接種率(Our World in Data

世界各国の感染者数、致死率など(9/8)

新型コロナ累積感染者数上位37か国及び主としてアジアの13か国について、致死率、人口当たりの死亡者数と感染者数、検査陽性率をまとめました。感染者数と死亡者数はJohns Hopkins大の感染マップ(9月8日午後7:21)、直近1週間の陽性率は「Coronavirus (COVID-19) Testing」から拾っています。アメリカは累積4000万人突破です。

国・地域感染者致死率人口比感染率陽性率
全世界222,001,2022.1%5.95287.8 
アメリカ40,282,2261.6%19.771224.113.7%
インド33,096,7181.3%3.23242.22.5%
ブラジル20,914,2372.8%27.68991.0 
イギリス7,089,0511.9%19.811049.84.0%
ロシア6,964,5952.7%12.77477.44.5%
フランス6,938,8751.7%17.761065.42.6%
トルコ6,542,6240.9%7.03784.25.8%
アルゼンチン5,211,8012.2%25.201163.85.1%
イラン5,184,1242.2%13.49625.228.2%
コロンビア4,921,4102.5%24.91977.75.2%
スペイン4,892,6401.7%18.201046.88.7%
イタリア4,579,5022.8%21.41756.32.4%
インドネシア4,140,6343.3%5.07153.09.3%
ドイツ4,039,6752.3%11.07483.78.4%
メキシコ3,449,2957.7%20.74270.440.1%
ポーランド2,891,6022.6%19.90763.20.8%
南アフリカ2,829,8343.0%14.33483.321.2%
ウクライナ2,404,5852.4%13.06546.610.5%
ペルー2,156,4519.2%61.08663.3 
フィリピン2,121,3081.6%3.19196.227.1%
オランダ1,994,9740.9%10.771166.99.1%
イラク1,928,9301.1%5.40490.717.7%
マレーシア1,880,7341.0%5.88588.613.7%
チェコ1,681,6811.8%28.451573.30.3%
チリ1,641,7912.3%19.58866.31.1%
日本1,606,5931.0%1.30126.615.4%
カナダ1,533,5891.8%7.25409.94.5%
バングラデシュ1,519,8051.8%1.6493.211.9%
タイ1,322,5191.0%1.94189.933.9%
ベルギー1,198,5032.1%22.041038.75.4%
パキスタン1,190,1362.2%1.2255.06.6%
スウェーデン1,133,4491.3%14.651129.43.7%
イスラエル1,117,5960.6%8.461311.97.3%
ルーマニア1,109,0763.1%17.95572.77.7%
ポルトガル1,048,9411.7%17.421025.83.9%
カザフスタン895,7641.6%7.77482.9 
モロッコ889,5321.5%3.63243.916.0%
ネパール772,1821.4%3.80269.916.2%
ベトナム550,9962.5%1.4257.17.1%
スリランカ471,8632.2%4.93221.334.4%
ミャンマー420,4023.8%2.9877.810.4%
韓国265,4230.9%0.4651.84.8%
モンゴル243,7190.4%3.04755.7 
中国107,2774.5%0.030.7 
シンガポール69,2330.1%0.09119.30.2%
オーストラリア66,3181.6%0.4226.3 
台湾16,0565.2%0.356.80.0%
香港12,1311.7%0.2916.3 
アイスランド11,0900.3%0.97327.1 
ニュージーランド3,8300.7%0.068.0 
▲世界各国の新型コロナ感染者数等(9/8)

直近4週間の新規感染者数では日本は世界9位です。6位にマレーシア、11位にタイ、13位にフィリピン、14位にインドネシアですが、フィリピン以外はピークアウトしたようです。

感染者数・死亡者数

直近2週間(前回集約時との比較)では、新規感染者がアメリカ220万人増、ブラジル60万人増、インド58万人増、イギリス50万人増、イラン38万人増で、トルコ、マレーシア、ロシア、フィリピン、日本と続きます。今回は「さざ波」では済まなかったわけです。

この10か国の死亡者数が2週間でどれだけ増えたのかグラフ化してみました。日本はやはり優秀な部類です。

直近2週間の死亡者数
▲直近2週間の死亡者数

カンボジアの感染者数の推移は次のとおりです。ピークは7月初旬だったようです。

カンボジアの新規感染者数の推移(Johns Hopkins大 9/8)

カンボジアはワクチンを中国製シノバックとシノファームに依存していますが、日本からアストラゼネカ製が供与され、在留邦人はアストラを打ち始めているようです。

致死率

死亡者数を感染者数で割った世界全体の「致死率」は前回集約時の2.088%から2.067%に低下しました。カンボジアの致死率は2.050%ですので、ほぼ世界標準です。日本は1.150%から1.028%です。致死率は次回集約時には1%未満の領域に入るでしょうから、その意味では「明かりは見え始めている」と言えそうです。

人口1万人当たりの死亡者数

表の「人口比」は人口1万人当たりの死亡者数です。日本は1.30人ですが韓国は0.46人ですので、両国の差はまた開きました。せめてダブルスコアにならないだろうかという気がします。カンボジアは1.19人です。

人口1万人当たりの感染者数

「感染率」は人口1万人当たりの累積感染者数で、日本は126人台です。韓国が51人台、カンボジアは58人台です。

陽性率

日本の陽性率は依然として高く15%台です。韓国は4.8%、シンガポールは0.2%です。カンボジアの陽性率は次のように推移しています。

カンボジアの陽性率の推移(Testing for COVID-19

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