想定内の出来事
とうとうワクチン接種率で韓国に抜かれてしまったようです。11月初めには逆転しそうな勢いでしたが、10月末まで持ちこたえることはできませんでした。
上段が韓国(1回=79.70%、必要回数=71.55%)、中段が日本(1回=77.10%、必要回数=70.45%)、下段は世界(1回=48.86%、必要回数=37.77%)のワクチン接種率です。
日韓とシンガポールの比較
日本、韓国、シンガポールの3か国についてコロナ関係の数値を集約してみました。感染者数等はJohns Hopkins大から、検査率は人口1000人当たりの累積検査数でOur World in Dataから引っ張っています。
日本 | 韓国 | シンガポール | ||
A | 4週感染者 | 19,472 | 47,580 | 87,320 |
B | 4週死亡者 | 655 | 323 | 254 |
A/1万人 | 1.54 | 9.28 | 149.26 | |
B/1万人 | 0.05 | 0.06 | 0.43 | |
B/A | 3.4% | 0.7% | 0.3% | |
C | 累積感染者 | 1,718,289 | 356,306 | 179,095 |
D | 累積死亡者 | 18,229 | 2,797 | 339 |
C/1万人 | 135.9 | 69.5 | 306.1 | |
D/1万人 | 1.4 | 0.5 | 0.6 | |
D/C | 1.1% | 0.8% | 0.2% | |
ワク1回 | 77.10% | 79.70% | 80.64% | |
ワク必要 | 70.45% | 71.55% | 79.69% | |
検査率 | 197.94 | 303.66 | 3504.86 |
直近4週間の感染者数は、日本<韓国<シンガポールの順で人口と真逆です。人口1万人当たりの直近4週間の感染者数は、日本が1.54人、韓国が9.28人と大差がついていますが、人口当たりの直近4週間の死亡者数では日韓両国は微差です。
人口1万人当たりの累積感染者数は日本の135.9人に対して韓国は69.5人です。今の感染状況からしてこの差は詰まっていくことになります。人口1万人当たりの累積死亡者数は日本の1.4人に対して、韓国は0.5人、シンガポールは0.6人です。
B/AとD/Cはいわゆる致死率です。日本の1.1%は韓国やシンガポールと比較すると、必ずしも上出来だったとは言えないわけです。
検査数1人平均1回以上の国
また、人口1000人当たりの検査数を見ると、シンガポールは1人平均で3.5回受けていることになります。1人1回以上の国は珍しいわけではありません。200回に満たない日本の数値は、国際的には恥ずかしい部類です。
キプロス | 16,236.12 | オーストラリア | 1,642.96 |
オーストリア | 10,498.86 | アイルランド | 1,589.80 |
UAE | 9,158.75 | エストニア | 1,582.51 |
スロバキア | 7,836.41 | ブータン | 1,526.14 |
デンマーク | 7,280.90 | ノルウェー | 1,458.94 |
イギリス | 4,341.62 | ロシア | 1,407.55 |
バーレーン | 3,904.53 | フィンランド | 1,333.03 |
イスラエル | 3,368.41 | スペイン | 1,307.38 |
ラトビア | 2,547.83 | スイス | 1,273.18 |
ジョージア | 2,462.45 | モンゴル | 1,261.41 |
ギリシャ | 2,385.37 | チリ | 1,195.23 |
リトアニア | 2,124.53 | トルコ | 1,118.80 |
アイスランド | 1,951.32 | クウェート | 1,086.78 |
ポルトガル | 1,932.41 | ウルグアイ | 1,071.83 |
ベルギー | 1,834.33 | ヨルダン | 1,046.24 |
イタリア | 1,677.58 | マレーシア | 1,017.42 |
人口120万人の島国・キプロスは1人平均16回の検査数ですから、全員がほぼ毎月受けていたことになります。生まれてくる国は選べないわけで、親ガチャより国ガチャのほうが影響は深刻なもののようです。
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