避難所は7万6000か所、アベノマスクの在庫は7600万枚

情報管理できない内閣なのか?

いわゆる「アベノマスク」などの在庫が8200万枚あり、昨年8月から今年3月までに6億円の保管費用が生じていると10月27日に報道されました。私が接したニュースでは、ソースが官房副長官による毎日の定例会見でした。

政府にとって都合の悪そうな話が政府の側から出てくるのは不思議な話です。選挙が終わってからリリースすればいいのに、と思わなくもありません。期限が定められていない報告の類をわざと1週間眠らせたところで、文句は言いにくいのが実情です。

選挙戦終盤の大事な時期に、なぜこんな内容の話を政権の側から投げてしまうのか、その真意を図りかねます。情報管理ができていない内閣なのか、あるいは原因を作った元総理を牽制する目的があるのか、磯崎官房副長官の会見を聞いてみました。内閣官房Webサイトで公開されている動画の3分20秒頃、次のような質問があります。

TBSテレビ森川です。話題変わりまして、政府が新型コロナ対策で配布しました布マスク
についてお伺いいたします。今朝の一部報道では

内閣官房>令和3年10月27日(水)午前 磯﨑仁彦内閣官房副長官会見

どうやら政府側から積極的に出した話ではなく、どこかのメディアのスクープのようです。

調達在庫
世帯配布1億3000万枚400万枚
施設配布1億5000万枚7200万枚
▲アベノマスクの行方

ソースくらべ

各社の報道のソースを比較してみます。google検索順です。

投票日4日前にぶつけた犯人は日経でした。見出しでは枚数が8000万枚、8200万枚、8300万枚と割れていますが、赤旗によれば3月末時点の在庫枚数は8272万枚です。

指定避難所に1箱ずつ強制分配

私は未開封のアベノマスクをそのまま非常持ち出し袋に入れています。ガーゼ代わりにはなりそうです。そもそも届いたのが6月で、マスク事情はかなり改善されていました。自治体等の災害備蓄用に流用するのがもっとも現実的ではないかと思われます。

ただ、7600万枚は日本の人口の6割に相当します。人口比例なら横浜市には220万枚分配されることになります。途方もない枚数のようにも思えますが、それほどでもありません。

貸倉庫に置いているから保管費用が生じるわけです。1箱1000枚入りのダンボールに収められているとすれば、7600万枚は7万6000箱です。2018年10月現在の全国の指定避難所は75,895か所です。1箱ずつ半ば強制的に「分配」すれば、その保管費用は必要なくなります。

外部リンク
■内閣府防災情報のページ>避難所について
(8ページ記載の避難所=75,895、福祉避難所=22,579)

横浜市の指定避難所は459か所ということですので、横浜市の引き取り分は約46万枚です。備蓄倉庫の奥に1箱あるだけなら、そんなに邪魔にはならないはずです。何かしらの軽作業は生じるでしょうから、あのサイズでも役に立つ場面がないわけでもないでしょう。

実質使い捨てで配布すればいいのではないかと思われます。わざわざこれまで保管料を払って、最終的には廃棄とか、そんな話は願い下げです。

子供用には使えるのだとしても、日本の小学生の人口は630万人ほどです。1人10枚以上配布するのはあまり現実的ではありません。有効利用できる名案がないのなら、各指定避難所に分配するしかないものかもしれません。

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