12月の札幌は降水量が観測史上最少、岩見沢は最多

2020年12月の平均気温は47都道府県の県庁所在地すべてで2019年12月の平均気温を下回りました。熊本では前年より2.4℃、鳥取では2.3℃低くなっています。全国的に寒かった12月ということ
になりますが、最近10年くらいの感覚では寒い部類に入るというだけのことです。

札幌では12月の降水量が26.5ミリで、12月としては観測史上最少です。面白いのは、札幌から1時間あれば行ける距離の岩見沢では12月の降水量が299ミリで、こちらは観測史上最多だということです。宇都宮と前橋では12月の降水量は0ミリでした。前橋では3年ぶりですが、宇都宮は1988年以来です。

気象台や旧測候所などの気象官署の観測所から空港関係と南鳥島を除いて、大館、さいたま、大津のアメダス観測所を加えた157地点について、12月の平均気温等を調べました。

157地点のうち降水量が最少だったのは10地点、逆に最多だったのが3地点、日照の最少が4地点、最多が6地点でした。気温は父島が10位に入っただけです。

札幌、岩見沢、旭川、留萌の積雪量

今までそれほど意識していませんでしたが、岩見沢はかなり雪深いところのようです。

2020年12月の積雪量は次のように推移しています。

気温計は地上1.5ｍに設置されることになっています。2ｍの積雪だと埋まってしまうことになりますが、「気象観測ハンドブック」には次のように記載されています。

寒冷地では特に風の弱いときに凍結や着雪の恐れがあるため、データに注意し、必要な場合は点検を行って雪や氷を取り除きます。また、計測部が積雪に埋もれず適切な高さ（1.5m）になるように調節します。アメダスは最深積雪に対する高さで固定しています。

気象庁「気象観測ハンドブック」42ページ

気温計の設置高さは、青森の酸ケ湯で6m、新潟の守門（すもん）が5.4m、津南は4.9mです。

11月の平均気温は高め、横浜は月間降水量たった9ミリ

11月の平均気温 11月の平均気温は47都道府県の県庁所在地のうち40地点が観測史上10位以内でした。あまり実感はありませんが、比較的暖かい11月だったわけです。全国的に降水量は少なく日照時間が長くなっています。横浜の月間降水量は9.0mm...

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2020.12.02