東京の自宅療養(調整中含む)比率は8割オーバー

Google予測では2月7日の東京は5000人台の新規感染者

Googleによる新型コロナ感染予測の日本版が公開されたのは11月17日のことでした。初回は11月15日から12月12日までが予測対象期間であり、この期間の全国の新規感染者数は53,321人という予測でした。担当大臣が「神のみぞ知る」と呑気に発言していた頃です。

NHK特設サイトの集計によれば、11月16日時点の国内累積感染者数は119,639人で、12月12日時点では178,213人です。予測期間の実際の新規感染者は58,574人でした。Google予測の約1.1倍です。

今日(1/16)公開された向こう28日間の予測値は365,778人であり、これまでの最大値です。緊急事態宣言の期間は2月7日までですが、その前日には2万人の新規感染者が出るという予測です。500人で解除どころか、東京は5,000~6,000人になっているという予測です。

Google予測(1/16全国)
GoogleのAi予測による新規感染者数(1/16)

週明けからの国会で審議されるべきなのは今の緊急事態宣言に応じた立法措置ではなく、ロックダウンを可能にする法整備でなければなりません。今のやり方で収束に向かうことがないのはもう明らかです。ロックダウンの場合、感染地域からの流出を防ぐためには全国一斉が望ましいことになります。

国内の月別検査数と陽性率

国内の月別検査数と陽性率を調べてみました。「月陽性者」と「月検査数」は東洋経済オンライン特設サイトから拾って陽性率を求めました(1月は14日までの数値です)。「検査/日」はその月の1日当たりの検査数です。「最大能力」は厚労省が毎日発表している検査能力件数で、12月以前は月末、1月は14日時点の数値です。「実績/能力」は実際の検査件数が最大能力の何%に当たるのか算出したものです。

月陽性者月検査数陽性率検査/日最大能力実績/能力
3月以前2,12466,4113.2%
4月12,361222,5815.6%7,419
5月2,488198,7261.3%6,411
6月1,748204,4400.9%6,815
7月17,367454,3573.8%14,65735,66441.1%
8月32,000684,8604.7%22,09260,88636.3%
9月15,091569,3782.7%18,97966,56628.5%
10月17,583625,3382.8%20,17275,33426.8%
11月47,132894,8095.3%29,82785,90834.7%
12月85,8911,413,8136.1%45,607112,95340.4%
1月80,712671,00312.0%47,929127,56137.6%
▲月別検査数と陽性率

1月の新規陽性者は16日時点で12月の陽性者数を超えています。1月の陽性率は12月の2倍です。検査件数が増えていないからです。検査能力に占める実際の検査件数は4割弱です。1日単位では1月5日の76,222件が最多です。

厚労省発表の最大検査能力
最大能力(厚労省

Google予測どおりなら1月末の新規陽性者は1日1.4~1.5万人です。検査の「最大能力」とやらが月末に15万件/日まで達したとしても、実際にはせいぜい7万件/日の検査にとどまるものと推測されます。その場合の陽性率は20%です。陽性率20%では無症状感染者は野放し同然です。

東京の自宅療養者+調整中の比率

1月15日現在、東京ではActiveの感染者が2万人弱です。累積の陽性者から退院(療養終了)者と死亡者を引き算した数値は、入院、宿泊療養、自宅療養、調整中の合計値に一致します。

東京Active入院宿泊自宅調整中
1/19,4682,7301,0133,2782,447
1/29,8482,7819243,3872,756
1/310,3012,9028863,4983,015
1/410,8042,9958644,0072,938
1/511,4583,0258704,4803,083
1/612,4313,0909244,9013,516
1/714,1713,1549395,3194,759
1/815,7343,1789615,9355,660
1/917,2263,1191,0006,3706,737
1/1018,2133,2391,0357,0096,930
1/1118,9233,3551,0437,4947,031
1/1219,0293,4271,0098,4526,141
1/1319,2073,2669818,4146,546
1/1419,4533,1339088,8376,575
1/1519,7973,0208798,8527,046
▲東京の要治療・経過観察者数の推移

自宅療養者と「調整中」で8割を占めます。1日2,000人の新規陽性者が出ていますので、陽性の連絡を受けても3~4日は放置プレイになる計算です。グラフにするとこんな感じです。

東京の自宅陽性者比率

入院者数のピークが12日、宿泊療養者数のピークが11日ですので、入院や宿泊を抑制していることが窺えます。

大阪の自宅療養者+調整中の比率

大阪についても調べてみました。

大阪Active入院宿泊自宅調整中
1/13,6711,0066891,146830
1/23,7441,0076821,201854
1/33,8341,0276791,282846
1/43,9761,0566621,355903
1/54,1671,0406731,510944
1/64,4331,0046511,6721,106
1/74,4671,0217521,5381,156
1/84,8291,0198741,7651,171
1/95,1901,0339921,8391,326
1/105,4031,0401,1011,8521,410
1/115,6671,1171,1732,0231,354
1/125,8501,1491,2252,2761,200
1/136,0291,1031,2182,4041,304
1/146,2541,0951,1522,5711,436
1/156,4171,1491,0912,7531,424
▲大阪の要治療・経過観察者数の推移

大阪では自宅療養プラス入院調整中の比率は65%ほどです。宿泊療養者数は東京より多くなっています。グラフ化してみます。

大阪の自宅療養者比率

大阪は今、新規陽性者が1日500~600人です。調整中は1,400人台ですので、大阪でも3日の放置プレイを覚悟する必要があります。

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