山陰~北近畿の積雪と降雪の記録

ラニーニャ現象で偏西風が蛇行した場合、普段はそれほど降らない地域で豪雪が発生することになります。もっとも懸念されるのが福井県嶺南以西の日本海側です。彦根、京都、津山を加えた14の気象官署の積雪と降雪の記録を調べてみました。

山陰・北近畿の気象官署
山陰・北近畿の気象官署(地理院タイルを加工)

気象官署ですので立地はすべて市街地になります。

14市の月最深積雪

14地点の月最深積雪1位から3位と2000年以降の各地点1位の数値です。

敦賀1961981/011541963/021471963/02962001/01
彦根931918/01851936/02831917/02602017/01
舞鶴872012/02831984/02782000/02872012/02
京都411954/01321936/02222015/01222015/01
豊岡1861936/021621936/011591945/021002012/02
津山402003/12401995/12321963/01402003/12
鳥取1291947/021051977/02951983/12912017/02
941963/02881934/01741963/01702010/12
米子892011/01801963/02762010/12892011/01
松江1001971/02831963/02621963/01562011/01
浜田531982/01381945/02381896/02342000/01
西郷1071962/01931963/02881940/01532001/01
271978/02191963/01171982/01142000/01
▲14市の月最深積雪

豊岡は海岸線から10キロ以上離れていますが旧測候所の標高は2mです。14地点のうち最深積雪1位は敦賀でした。赤字は「三八豪雪」のときの観測値ですが、敦賀の196センチは「五六豪雪」で観測されたものです。敦賀の積雪は次のように推移しています。

五六豪雪の敦賀

やはり2m近く積もると、1m未満になるまで1か月かかるようです。「五六豪雪」の死者・行方不明者は全国で152名(敦賀では1名)です。敦賀駅前のシンボルロードは幅員35mクラスで、歩道には銀河鉄道999の銅像が設置されています。2012年8月のストビューです。

2m近い積雪では、哲郎は言うに及ばずメーテルも埋もれてしまうことになります。

14市の日最大降雪

1日の降雪量の1~3位は次のとおりです。温暖化で最低気温が更新されることは滅多にありませんが、こと降雪に関してはちらほらと更新されています(統計開始は1953年1月)。

敦賀781963/01/12681975/01/11651996/02/02
彦根511967/01/09501966/01/20491977/02/03
舞鶴632000/06/16561977/03/05531999/01/09
京都321954/01/26172015/01/02162015/01/01
豊岡841982/01/28681961/01/13681980/01/22
津山402003/12/20371995/12/25341978/01/10
鳥取751999/01/09691963/12/25681990/01/26
702010/12/31581971/02/04431954/01/26
米子792010/12/31581971/02/04481968/02/21
松江901971/02/04522010/12/31461970/01/16
浜田441982/01/17372000/01/27281977/02/05
西郷731961/01/01541985/12/17531962/01/27
181978/02/16171977/02/05171963/02/04
▲14市の日最大降雪(2021/2/05時点)

◆12月26日に彦根で57センチ(1位)、舞鶴で51センチ(4位)が観測されました。

松江の降雪90センチは都道府県庁最寄りの気象庁観測所としては最大のはずです。1971年2月3日から5日にかけて計150センチの降雪が観測されています。

新潟県の高田と安塚では1日に120センチの降雪が観測されていますので、これが最大値かどうか改めて調べてみたいと考えています(↓)。

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