日本海側12市の積雪と降雪、意外にも福井や富山が多い

まだ11月だというのに、朱鞠内(24時間で降雪77センチ)や名寄(同60センチ)では記録的な大雪になっています。日本海側で人口25万人以上の12都市について、積雪と降雪の記録を調べてみました。

都市部の数値を知りたかったので、人口25万人で縛りをかけました。日本海側と言いつつ必ずしも沿岸ではない旭川、函館、青森、山形、長野を含んでいます。

集約対象の12市
対象12市(地理院タイルを加工)

12市の月最深積雪

12地点の月最深積雪1位から3位と2000年以降の各地点1位の数値です。

旭川1381967/031361999/011341938/021172004/03
札幌1691939/021531946/031501939/031422000/02
函館912012/02911985/02911977/02912012/02
青森2091998/111951977/021941996/021782005/03
秋田1171974/021031974/02971917/02742006/01
山形1131981/011071935/021051938/02972012/02
新潟1201961/011181896/011061943/01812010/02
長岡2121961/012061986/022051984/121532005/02
長野801946/12711945/02702014/02702014/02
富山2081940/011861963/011861940/021282021/01
金沢1811963/011801940/011671927/02882001/01
福井2131963/012091927/021991963/021472018/02
▲12市の月最深積雪

この顔ぶれなら長岡が1位ではないかと思っていましたが、意外にもこの中での最深積雪1位は福井です。1963年(昭和38年)の「三八豪雪」は、消防白書によれば全国で死者・行方不明者が231人(福井県31人)、住戸の全半壊が1735棟に達しています。

福井地方気象台1963年1月と2月の日最深積雪の推移をグラフ化しました。1962-1963年の冬もラニーニャ現象による偏西風の蛇行が生じていたようです。

1963年1月と2月の福井の日最深積雪

12市の日最大降雪

1日の降雪量の1~3位は次のとおりです。降雪も極値としては長岡より富山や金沢のほうが多くなっています。旭川の62センチは4月1日です。

旭川621957/04/01561992/12/14541969/11/25
札幌631970/01/31562001/12/10562020/02/25
函館601983/12/25441999/03/22412018/01/12
青森672002/12/11661966/12/28621974/01/18
秋田541966/01/21511974/01/26421991/02/24
山形541980/12/24511969/03/12491980/12/14
新潟631969/01/02551956/01/09541961/02/02
長岡792005/02/01771986/01/05721986/01/09
長野521973/01/12451971/01/05441980/12/15
富山841966/12/26811959/01/18811959/01/17
金沢842001/01/15761955/01/17621981/01/11
福井631963/01/24601986/01/27601980/12/29
▲12市の日最大降雪

1966年12月と1967年1月の富山の日降雪量です。80センチのドカ雪では少なくとも1週間は影響が残りそうです。この冬の富山の最深積雪は1/16の100センチです。

富山の日降雪量

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