クリミア半島アゾフ海側のピンク色は腐海

クリミア半島の付け根

あまり歓迎されることではないのでしょうが、去年まで知らなかったマウリポリとかメリトポリとかヘルソンという地名が、比較的すんなり入ってくるようになってしまいました。

Google Mapを航空(衛星)写真モードに切り替えると、クリミア半島の付け根がカラフルです。私はグーグル先生が画像処理に失敗したのだろうと思って、これまでスルーしていました。

腐海

半島付け根の黄色の線は、ウクライナのヘルソン州とロシアが併合したクリミア自治共和国の境界線です。黒海寄りに肌色の区画があります。その南には水色も見えます。クリミア半島が陸続きでつながっているのは黒海側のごく一部30キロほどであり、黄色い線の東側の大半は湾や潟湖です。

過去画像では

Google Earthプロを立ち上げて過去画像を確認すると、結構な色違いです。

この肌色や水色や黄色の部分は干潟だったり潟湖だったりするわけですが、総称して「腐海」(英語表記で「Rotten Sea」)と呼ばれているようです。地中海性気候で雨が少ないうえに水深が浅く海水が滞留するため、夏の水温上昇で藻が繁殖し塩分の濃縮と相まって異臭を放つようです。

ナウシカの腐海はこの腐海をモデルにしたに違いありませんが、必ずしもストレートにつながるものではありません。

藻の色?、バクテリア?

数少ないストビューではかなり鮮やかなピンクです。

オレンジがかったピンクの岩塩は天ぷら店などで見かけないわけでもありません。腐海では製塩業が発達しているということです。

オーストラリアの南海岸にはその名も「ピンク湖」がありますが、かなり前から衛星写真上ではブルー系です。むしろ北東のワーデン湖のほうが今ではオレンジがかったピンクになっているようです。

ミドル島のヒラー湖やアデレード近郊のバンバンガ湖なども、衛星写真で見る限り必ずしもピンクではありません。

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