大垣家庭教会の隣でみかけた「煎茶十万石」看板

奥の細道むすびの地

JR大垣駅南口から大垣城を経て市役所前を南下、欄干が朱色に塗られた住吉橋を渡ると「奥の細道むすびの地記念館」です。水門川沿いの歩道には芭蕉像や句碑が並んでいます。記念館Webサイトには大垣駅から徒歩16分と記載されています(Google Mapで南口からルート検索すると徒歩20分です)。

「おくのほそ道」の最後の句は、大垣で詠んだ「蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ」です。大垣は「おくのほそ道」の終点です。実際には、芭蕉は舟に乗って桑名に向かい、伊勢神宮と故郷の伊賀に寄ってから江戸に戻っているようです。

旅の終点を大垣としたのは、舟に乗って始めた旅を舟に乗って終わらせたかったのだろうと私なりに理解していました。川沿いの芭蕉像は1人ではなく、芭蕉から3m?ほど離れたところで見送る船問屋の谷木因(たに・ぼくいん)の像もあります。

芭蕉は木因宅に1か月ほど滞在していたそうです。だとすれば、舟で始まり舟で終わったのは単に偶然の一致であり、最初から終点の大垣は決まっていたのでしょう。

記念館西隣の区画に統一教会(統一協会)の大垣家庭教会があります。

大垣
大垣(地理院タイルを加工)

大垣家庭教会Webサイト「教会長挨拶」のページには「国道31号線」との記述がありますが、国道31号はマラソンコースより短く、広島県内で完結する路線です。たぶん県道31号との勘違いだと思われます。なお、施設自体は県道19号沿いであり、19号と31号は接続しています。

煎茶十万石と十万石まんじゅう

インド料理店の2階が教団施設です。入口は東道路にあります。ストビューには子供連れで入っていく姿も捉えられています。窓にぬいぐるみが並べられている部屋が託児所的な機能を果たしているのでしょう。

さて、教団の入口の横に「城下町大垣に銘茶あり お煎茶 十万石 一生懸命の味と香りがします」との看板がありました。まだ色褪せていない2012年6月のストビューです。

「うまい」とか「うますぎる」とかのコピーはありませんが、明治園製茶さんの本店はこの区画の裏側にあります。忍藩(おし-はん)と大垣藩のコラボで「十万石まんじゅう」をお茶請けに「煎茶十万石」をたしなむことが可能だというわけです。

和菓子十万石まんじゅう十万石ふくさや埼玉県行田市
緑茶お煎茶 十万石明治園製茶岐阜県大垣市

「十万石」という日本酒もどこかで見かけたような記憶があります。調べてみたら2種類あり、やや物足りなさが残るとはいえアテになりそうなものも見つかりました。

日本酒真田十万石松代宮坂酒造店長野県長野市
日本酒十万石豊乃鶴酒造千葉県大多喜町
かまぼこほたて十万石高橋かまぼこ店青森県青森市

ほかの十万石

十万石を商品名としたものはほかにもあります。

和菓子十萬石大文字本舗岡山県津山市
和菓子どら十万石げんば堂石川県加賀市
和菓子最中十万石津知家千葉県大多喜町
和菓子福山十万石おもだか三河屋広島県福山市
味噌津軽十万石味噌カネショウ青森県平川市

法人検索では5件ありました。

(1)有限会社十万石広島県福山市
(2)有限会社十萬石岐阜県大垣市
(3)有限会社十萬石長野県千曲市
(4)有限会社十万石ストアー岐阜県大垣市
(5)株式会社十万石ふくさや埼玉県行田市

(1)2019年9月以降のストビューでは「万ぷく食堂」ですが、2018年10月以前のストビューでは「中華そば 十万石」です。
(2)最新2021年5月のストビューでは学習塾ですが、2018年7月以前のストビューでは「お食事処 十万石」あるいは「鉄板焼き 十万石」です。
(3)「手打ち うどん そば 十万石」です。
(4)住所的には「ラーメン 来来亭」さんのようです。
(5)棟方志功が「うまい 行田名物にしておくには うますぎる」と語ったのがルーツだそうです。ナレーションは野田圭一です。

【外部リンク】
■株式会社十万石ふくさや>十万石まんじゅうの誕生

ふくさやさんでは洋菓子に対しても「十万石」を使うことがあるようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました