天竜区緑恵台
台風15号が遠州灘に接近していた9月24日未明、浜松市天竜区緑恵台で土砂崩れが発生して3棟が全半壊しています。1階が押し流されて落ち込んだ2階に2時間ほど閉じ込められた小学生など3人がケガをしたということです。
天竜区緑恵台は遠州鉄道の終点・西鹿島（にしかじま）駅から直線で2.3キロほどです。距離的には天竜浜名湖線の二俣本町駅のほうが近いものの、天竜川を渡る橋がありませんので、最寄り駅は西鹿島になります。
この土砂崩れについては違法盛り土が疑われています。土砂崩れの起点付近の太い等高線は標高150ｍで、崩れた土砂に巻き込まれた家は標高120ｍ台です。高低差は25ｍほどのようです。
白い屋根の建物
2011年11月の航空写真です。
2012年11月です。少し青っぽく見える白い屋根の建物が立ち、崩れた崖は少し伐採されています。
2014年3月の航空写真です。冬枯れのせいか裏道がくっきり見えます。
広くなった道幅
2018年1月です。白い屋根の南に太陽光パネルの建物が新たに建ち、崖の西側の樹木が伐採されて、そちらにも新築建物が建っています。
2019年1月です。この時点でなにやら怪しい雰囲気です。
2021年3月です。危険な香りが漂っています。
進まない法整備
ストリートビューは2012年6月と2021年7月の2回分です。道路から見た残土置き場は下りだったのが上り気味のフラットに変わっていて盛り土は明白です。この狭い場所なら崩れるのは予見できそうなものです。自治体が動けないのなら、動けるような法整備が求められます。
【2022/10/07追記】盛り土は8000m3で3000m3が流出、2000m3に再流出の可能性があるということです。
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