辻元議員と統一教会の薄い接点は郷土史から

2千円の手書き領収証

食品偽装をめぐる報道が華やかだった頃、千葉県の娯楽施設が施設内の飲食店舗で賞味期限切れ(消費期限内)の食材を使っていたことをプレスリリースしたことがあります。しばしば起こり得る話であって、とくに報道発表することでもないような気もします。

このニュースはその施設のダメージにはならず、むしろイメージアップに貢献したはずです。これに比べて立憲民主党は明らかにアピールが下手です。

立憲民主党は9月14日、奥野総一郎代議士(千葉9区、2021年代表選では小川淳也氏の推薦人)が過去に名刺交換した名刺の中に教団関係者の名刺があったことを発表して、奥野氏は内定していた党の幹事長代理職を辞退しています。

名刺交換だけで「接点あり」とするのは少し不自然です。探るために敵陣深く切り込んで行くこともあり得るはずです。名刺交換で役職を辞退した以上、はるかに密接な関係を持っていた現職大臣が辞任するのは当然という流れを作りたかったのかもしれません。

辻元清美参院議員は27日、2012年に教団関連団体の会合に参加したことを自身の公式ブログで公表しました。辻元氏は領収証も公開しています。

WFWPの領収証
つじもと清美 活動ブログ>2012年に参加した郷土史勉強会の領収書について

WFWP・世界平和女性連合

WFWPとは世界平和女性連合です。WFWPのWebサイトやYouTube公式チャンネルは国連NGOを強調していて、(少なくとも今は)文鮮明氏や韓鶴子氏の名前が出てきません。どんなに目を凝らしても国際的なボランティア団体にしか見えません。

この領収証で注目すべきは「大阪10連合会」です。当時の辻元氏は大阪10区選出の衆議院議員でした。WFWPのWebサイトで確認してみると、大阪ではおおむね小選挙区単位の「~連合会」があるようです(全選挙区を網羅しているわけではありません)。

さて、領収証の金額は2千円です。秘書と2人で参加したということですので、1人千円というリーズナブルな価格設定です。辻元氏は次のように述べています。

郷土史家の方から、ご自身が講師を務められる郷土史勉強会が地元公民館で行われるとのお誘いを受けました。この郷土史家の方には初当選時からご支援をいただいており、またこの方のお仕事に私自身敬意を抱いていたことから、当時の秘書といっしょにこの勉強会に参加しました。

つじもと清美 活動ブログ>2012年に参加した郷土史勉強会の領収書について

社民党支持者でもあった郷土史家が講師を務める勉強会に参加したということです。

新潟・下越の「郷土を元気にする会」

ところで、高鳥修一代議士が祝辞を述べたという「郷土愛 新潟希望の日フェスティバル」は2021年11月23に新潟県巻文化会館で開かれています。主催は「~実行委員会」で、「後援」として新潟県平和大使協議会、郷土を元気にする会、APTF新潟協議会の3者が名前を連ねています。

平和大使協議会とAPTF(真の家庭運動推進協議会)は教団の関連団体です。ともに本部の所在地が成約ビルです。では、「郷土を元気にする会」とはいったい何者なのでしょうか。私が検索したのは1週間ほど前のことでした。「設立趣旨」には次のような記述があります。

郷土を愛することは生まれ育った故郷の自然を愛し歴史を愛し家族を愛することです。先祖から受け継がれた歴史や文化を大切にしながらより良い未来を作っていきたい、その輪を家族から地域全体に拡大していこうとして「郷土を元気にする会」を出発しました。

郷土を元気にする会>会の概要

任意団体のようですが、役員として最初に名前が載っているのは「土佐信一」氏です。旧・統一教会(統一協会)新潟家庭教会の教会長さんと同姓同名です。連絡先の住所は新発田家庭教育センター書写堂内とされています。次のような講演会などを企画した実績があります。

22/05/29死を越えて美しく生きていく人生新発田市
生涯学習センター
元気にする会
22/04/02講演会「互尊翁 野本恭八郎」
夫婦の誓文から互尊思想へ
新潟テレサ元気にする会
22/03/26家庭づくり地域づくりセミナー
「地方生き残りの処方箋」
新発田市
生涯学習センター
平和大使協議会
阿賀北支部 (A)
21/12/18むらかみ偉人伝
 村上の原型を作ったやり手大名
村上市民
ふれあいセンター
元気にする会
(B)
21/11/23郷土愛
新潟希望の日フェスティバル
新潟市巻文化会館~実行委員会
21/08/18新潟湊の心
 明和義人「涌井藤士郎」
新潟市民プラザ元気にする会
▲郷土を元気にする会のイベント

(A)の「後援」は新発田市、阿賀野市、胎内市、村上市、新潟日報社と「郷土を元気にする会」です。「地方生き残り」を掲げられたら、これらの自治体や新聞社が取り込まれてしまうのも仕方がないことかもしれません。(B)の「後援」は村上市・村上市教育委員会・村上新聞・いわふね新聞です。

郷土史は有力ルート?

このような郷土史関係の講演会等は、新潟だけで開かれていたわけではないはずです。新潟の「郷土を元気にする会」では、寺院の草むしりボランティアをしたり、各地の神社の宮司を招いた講演のあとで「心の書写大会」を開いたりしています。

「俺は俺教」タイプは俺教の教祖です。頑固な無神論者に霊界の存在や先祖の祟りを説いても時間の無駄というものです。一方で、既存宗教の氏子や檀家なり新興宗教の信者なりは、少なくとも宗教を受け入れることに抵抗はないわけです。

彼らは額の多寡はあっても寄付に応じています。信仰心を持つ者のほうが教団の優良顧客になり得るはずです。そのように考えると、郷土史を通じて地元の由緒ある神社や寺院に接触することは、効果的なアプローチだと言えそうです。

郷土史はそれほどスポットの当たるわけではない分野です。そこをくすぐる作戦なのかもしれません。一緒に草むしりしながらこんなもの(↓)を見つけたら、どんな関係か尋ねるのは世間話の範囲です。

舛添氏
(統一教会とは関係ありません)
松浪氏
(教団とは無関係の施設です)

ただの参拝者ではありませんので、答えるほうも口が軽くなるものでしょう。だとすると、富田林家庭教会が聖徳太子の墓所がある叡福寺で毎朝の訓読を行っている理由もわからなくはありません。他宗派の信者だからといって最初から排除する必要はないわけです。

辻元氏が参加した会合は「春の集い 高槻物語」だそうです。おそらくは統一教会(統一協会)系と知らずにWFWPに招かれてしまった講師とは、この団体(↓)の創始者ではないかと思われます。

高槻とその周辺の昔ばなしをまとめた『高槻物語』を基に、地域に伝わる昔ばなしを語り継いでいくために2003年に結成。

かげえ劇アクト座 昔ばなし語りべ集団>昔ばなし語りべ集団とは

コメント

タイトルとURLをコピーしました