「真冬日」なら46年ぶり戦後3回目、厳寒の名古屋

最高気温0℃未満が真冬日

週間天気予報で1/25(水)名古屋の最高気温を0℃としている気象会社があります。最高気温が0℃に達しない日を「真冬日」と言いますが、名古屋の真冬日は1976年12月28日が最後です。もし、1/25名古屋の最高気温が氷点下なら寒候年で46年ぶり、暦年では47年ぶりとなります。

新栄にあった名古屋一等測候所が現在地の千種区日和台で観測業務を始めたのは1923年1月1日です。名古屋地方気象台は同一地点で観測を続けて101年目に入ったところです。栄時代は「真冬日」が4回ありました。移転直後の2日目と3日目も「真冬日」でした。

名古屋ではこのほか1920年代に3回、1930年代に2回の「真冬日」があり、戦後は2回だけです。

名古屋-0.91893/02/12
名古屋-0.51895/02/21
名古屋-1.31915/01/14
名古屋-1.61922/01/20
名古屋-0.61923/01/02
名古屋-0.31923/01/03
名古屋-0.11927/01/22
名古屋-1.41927/01/23
名古屋-0.51929/01/02
名古屋-0.11933/01/27
名古屋-2.11936/01/31
名古屋-1.41947/02/03
名古屋-0.21976/12/28
▲名古屋の真冬日

名古屋で戦後3回目、現在地では10回目の「真冬日」になるのかどうかは微妙なようです。最高気温1℃としている予報もあります。日最高気温の各年最低を調べてみました。

名古屋の日最高気温の年最低

2011年1月18日は日最高気温0.5℃がだったようです。46年ぶりの真冬日にならないとしても、せめて21世紀記録をめぐる攻防のレベルで楽しませてほしいものです。

【2023/08/01追記】1/25名古屋の日最高気温は2.7℃でした。2011年1月16日の0.5℃には遠く及びませんでした。

東京、大阪、福岡、札幌、仙台などの真冬日

東京管区気象台と福岡管区気象台では過去4回、大阪管区気象台でも1回だけ「真冬日」が観測されています。東京は1967年が最後、大阪は戦前に1回、福岡は1977年が最後です。

東京-0.31876/01/27
東京-0.11895/02/21
東京-1.01900/01/26
東京-0.21967/02/12
大阪-0.81936/01/17
福岡-0.31910/01/31
福岡-0.21915/01/14
福岡-0.21959/01/17
福岡-1.31977/02/16
▲東京、大阪、福岡の真冬日

真冬日が珍しくない旭川、札幌、函館、仙台の真冬日の日数をグラフ化してみました。

旭川、札幌、函館、仙台の真冬日

札幌では年間30日程度、旭川は年60日以上が「真冬日」になるようです。

名古屋地方気象台

先述したように名古屋地方気象台があるのは千種区の高台です。名古屋中心部から見て愛院大の先で平和公園の手前になります。地理院地図を貼り付けようとして、ギョっとしました。

名古屋地方気象台(地理院タイル

△の中に点があるのは三角点です。「65.0」mです。その左隣の◯に上棒Wは電波塔のマークです。さらにその左には両者を組み合わせたマークがあります。これは電子基準点です。こちらは「52.3」mです。茶色の太い線は50mの等高線です(破線は地下鉄です)。

「65.0」mから「52.3」mを引き算すると、12.7mになります。現地の航空写真です。気象台の庁舎は2つあります。

名古屋地方気象台の航空写真

謎の三角点

黄色矢印から見た現地のストリートビューです。北道路ですので航空写真とは左右が逆になります。

本庁舎と現業庁舎

左の3階建ては昭和36年築の「現業庁舎」、右の平屋建ては大正時代に建てられており「本庁舎」と呼ばれているそうです。

【外部リンク】
■気象庁>名古屋地方気象台構内図

地理院地図では本庁舎付近に標高65mの三角点があります。気象庁サイトでは名古屋地方気象台の標高は51mです。GLは本庁舎側と思われます。名古屋に関しては、地理院地図の三角点が謎です。

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