元「教育センター誠愛館」が北九州家庭教会

北九州の小文字焼きと八文字焼き

毎年8月16日に行われる京都・五山の送り火は全国的に有名ですが、北九州では市街東の小文字山と西の皿倉山で迎え火が行われています。

北九州家庭教会
北九州家庭教会(地理院タイルを加工)

小文字山の小文字焼きは8月13日です。小倉城の背景に「小」の字が浮かぶように配置されているようです。倉の文字山ですから、大文字焼きに対抗した小文字焼きというわけでもありません。

皿倉山の八文字焼きは8月8日とお盆の8月13~15日です。8月8日は小倉大空襲の日です。「八」は八幡の「八」もかけているはずです。

本家は30分で終わってしまいますが、北九州では小文字焼きが1時間半、八文字焼きが2時間半です。京都の送り火に対して北九州は迎え火ですので、対抗していなくても意識しているのは当然です。

【外部リンク】
■北九州市>八文字焼
■小倉城>8/13 小文字焼き
■北九州市議会>意見書・決議(議員提出議案第44~45号、51号) 一番下が「反社会的な旧統一教会に関与しないことを確認する決議」

教団が原告の訴訟

8月21日、旧・統一教会(統一協会)は北九州市議会の決議が名誉毀損や宗教ヘイトに当たるとして、1100万円の損害賠償請求訴訟を起こしています。いわゆる断絶決議に関してこれまで信者や関連団体による訴訟はありましたが、教団本体が原告として自治体を訴えるのは今回が初めてです。

2022/12/16富山市50代信者350万
2022/12/23大阪市・富田林市UPF大阪各350万
2023/02/14大阪府UPF大阪350万
2023/02/20北九州市70代信者350万
2023/08/01富山市富山県平和大使協議会2200万
2023/08/21北九州市世界平和統一家庭連合1100万
▲自治体相手の訴訟

同じ場所で重なっていますので、全国に波及していくわけではなさそうです。北九州では今年の2月の市長選挙で新人の武内和久氏が当選しています。4期務めた北橋健治市長が引退し、後継の4党相乗り候補を破っての初当選です。

ということは、富山の場合も必ずしも藤井市長をターゲットにしたのではなく、あくまでも教団内部の事情が優先されていると考えたほうがよさそうです。相手にしてもらえなくなって持て余しているわけではないのでしょうが、ご立腹ではあるのでしょう。

「宗教ヘイト」が論点になるのだろうかという気がしなくもありません。カルト排除は宗教ヘイトではありません。宗教要素はカルトの必要条件ではありません。

注目したいのは、徳永弁護士ととも会見に出席したのが、教団の近藤徳茂・法務局局長だということです。徳永氏と近藤氏は鴨野守氏とともに今年の6月、「家庭連合信者に人権はないのか」をグッドタイム出版から上梓しています(6月24日には私学会館で公開シンポジウム開催)。

近藤氏は家庭連合の法務局という部署の局長ということですが、かつては局長でした。今の局長は誰なのかという疑問はあります。

北九州家庭教会

さて、Google Mapで「北九州家庭教会」を検索しても「閉業」になります。3階建ての建物は「教育センター誠愛館」と表示されます(2023/08/25時点)。

教育センター誠愛館

最新2022年9月のストビューでは「北九州家庭教会」です。期待に応えて?「閉業」したわけではないはずです。

北九州家庭教会

2018年6月以前のストビューでは左側のガラスドアに「誠愛館」と掲げられています(見えないでしょうけど…)。

「誠愛館」はそれっぽさを感じさせないこの教団にしては珍しいネーミングです。なお、最古2013年4月のストビューで「北九州教会」のプレートは掲出されています。

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