24年改選の禰冝田市長、碧海5市の財政力指数と人口推移

碧海5市
碧南市の禰冝田（ねぎた）市長
大村知事に祝電依頼？
碧海家庭教会
「り」ではない新市長（2024/06/10追記）

碧海5市

今は消滅していますが、愛知には碧海郡（へきかい-ぐん）がありました。旧・碧海郡は岡崎市、豊田市、西尾市の一部を含むものの、現在では碧南市、刈谷市、安城市、知立市、高浜市の5市が碧海地域と呼ばれています。矢作川の河口部になります。

碧海5市の2005年と2020年国勢調査人口は次のとおりです。この間の人口増加率がもっとも低いのが碧南市です。

	碧南市	刈谷市	安城市	知立市	高浜市
2005年	71,408	142,134	170,250	66,085	41,351
2020年	72,458	153,834	187,990	72,193	46,106
増加率	1.5%	8.2%	10.4%	9.2%	11.5%

▲碧海5市の人口推移

2007年度と2022年度の財政力指数を調べてみました。財政力指数の落ち込みがもっとも激しいのが碧南市です。この15年で刈谷と安城に抜かれています。

	碧南市	刈谷市	安城市	知立市	高浜市
2007年度	1.66	1.64	1.47	1.13	1.10
2022年度	1.15	1.24	1.23	0.97	1.00
減少率	-30.7%	-24.4%	-16.3%	-14.2%	-9.1%

▲碧海5市の財政力指数

碧南市サイトで次のような記述が見つかりました。先日公表された2022年度の財政力指数は1.15ですが、2005年度は1.72で全国1位だったそうです（全市町村ではなく市で1位ということだと思われます）。

人口に対する税収の高さを示す財政力指数は毎年全国トップクラスであるが、2005年度は1.72で、全国1位であった。
碧南市＞碧南市の特徴、強いところ　2019年04月28日

碧南市の禰冝田（ねぎた）市長

碧南市の市長は禰冝田政信氏です。1951年生まれということですので、来年は73歳です。2008年4月の市長選挙で初当選し、以後3回連続無投票当選です。来春の市長選に5選出馬を表明しています。

　禰宜田氏は市役所で開いた記者会見で、出馬の理由をこう説明した。
　市議を3期務めた後、2008年に市長選に初当選。2期目以降は対抗馬が現れず無投票で当選を果たし、4期目の現在まで16年間、市政運営を担ってきた。会見では「財政健全度も高く、市民の満足度も上がっている。私としてはそれなりにがんばってこられた」と胸を張った。
毎日新聞＞愛知・碧南市長が5選出馬表明　「旧統一教会と関係」説明避ける　2023/12/25 18:32

碧南市の財政健全度が高いのは就任以前からです。別に禰冝田氏の功績というわけではないはずです。冷静に評価すれば、かなり悪化させたことにしかなりません。

1982年「6000双」の合同結婚式に参加したということですので、田中会長とは同期です。1982年の合同結婚式はソウル五輪スタジアムの隣にある蚕室室内体育館で開かれています。禰冝田氏の相対者は韓国人女性ということです。

大村知事に祝電依頼？

2019年10月、愛知県国際展示場で開かれた「孝情文化祝福フェスティバル名古屋4万名大会」に大村知事は祝電を寄せています。知事が送ったのは当たり障りのない定型文だそうです。

ご盛会を祝し、ご参加の皆さんのご健勝とご多幸を祈念します。

これが会場では次のように紹介されたということです。

世界平和の実現に向けて、地球的規模で環境を整えてくださる韓鶴子総裁の力強いリーダーシップに心より敬意を表すとともに、関係各位のご尽力にも敬意を表し、会のご成功を祈念致します。

で、どうやら知事に祝電を依頼した1人が禰宜田市長のようです。

禰冝田市長は2021年6月、守山研修センターで開かれた「天の父母様聖会神統一世界安着のための神日本第3地区希望前進礼拝」にビデオメッセージを送っているようです。市議会では次のように答弁しています。

碧南市議会の議場。山口議員は、ネット上に、市長が統一協会の韓鶴子総裁の主張を全面的に支持するような動画がある、と指摘しました。

　山口議員　市長の声と姿で語っている。これはあなたのものか。

　禰冝田市長　動画に私は一切関与していない。私のものではない。誰かが作った。
しんぶん赤旗＞統一協会動画に愛知・碧南市長か韓総裁の「ご加護感じる」共産党市議が議会で追及　2023年12月14日

問題の動画はニコ動です。3時間3分22秒の動画ですが、52分13秒から禰宜田市長を名乗る人物が登場します。19歳で入信したこと、6人の子供がいること、上の3人が二世祝福を受けていることなどを語っています。合成でしょうが、ビデオの背景画像は碧南市役所前のこの画角です。