建て替えられた統一教会の守山研修センター

守山研修センター

愛知県守山市が名古屋市に編入されたのは1963年です。滋賀県守山町が市制施行したのは1970年になります。人口ではダブルスコアで名古屋市守山区に軍配が上がりますが、全国的な知名度では滋賀県守山市のほうが優勢かもしれません。

守山市と守山区(地理院タイルを加工)

旧・統一教会(統一協会)の守山研修センターは名古屋のほうです。周囲に鉄道駅はありませんので、大曽根駅からバスになるようです。

守山研修センター
守山研修センター(地理院タイルを加工)

昔からある施設のはずですが、2022年5月撮影のストビューでは比較的新しい3階建てです。

守山研修センター

2020年に改築

2019年1月撮影のストビューでは2階建てです。(共有リンク→建て替え前の守山研修センター

新築工事は一宮市の株式会社アイタックさんが施工しています。2020年8月竣工で100名ほど宿泊可能ということです。2020年当時の所長は原理講師の多田聰夫氏ということです。

外構の処理が甘いように感じられますが、初代の2階建て建設工事で木を伐採したあとの整地作業に信者を動員しているようです。1971年か1972年には文鮮明氏が訪れ「特別伝道機動隊(統一十字軍)」養成の修練会が開かれたそうです。いわゆるマイクロ隊です。

守山研修センター

研修センターの敷地と左下に見える県道15号線とは25mほどの標高差があります。センターからは名古屋の市街地を見下ろすことになります。

多田聰夫(ただ としお)「日本純潔同盟」教育部長。「家庭教育フォーラム」代表(2016)。本部伝道教育局教育部長(2012)、家庭教育部長(2014-2017)。巡回師(2017)。守山研修センター所長(2020)。

若狭勝氏の疑義

さて、かつて小池都知事の側近だった若狭勝氏が「【旧統一教会】解散命令の申立経緯に疑義!公正らしさが欠如」と題する動画を自身のYou Tubeチャンネルで公開しています。

私は解散命令請求の申立人に検察官が入っていないのは、係争中の刑事事件がないからだと思っていました。検察官は必須というわけではありません。

第八十一条 裁判所は、宗教法人について左の各号の一に該当する事由があると認めたときは、所轄庁、利害関係人若しくは検察官の請求により又は職権で、その解散を命ずることができる。

e-GOV法令検索>宗教法人法

係争中の事件がなくても検察を入れることができるのなら、入っていたほうがいいに決まっています。ただ、誰も送検されていないのに検察が入ったら、それはそれで問題もありそうです。

「公正らしさ」という若狭氏の表現は絶妙です。「公正」かそうでないかではなく、「公正らしさ」が確保されているかどうかという論点です。若狭氏は手続上の「問題」があることを指摘していますが、「瑕疵」があると言っているわけではないように見受けられます(私はそのように理解しました)。

元検事で元自民党議員でもある若狭氏は、何の迷いもなく「旧統一教会と自民党議員の繋がりというのは相当深いものがありました」と言い切っています。表面的に「解散に反対」と捉えたらしい方たちのコメントで溢れているのが失笑ものです。

さて、若狭氏の論点の1つである宗教法人審議会の「全会一致」は私も気になっていたことでした。1人ぐらい異論があるべきなのです。異論があったとしても議事録上は「全会一致」とする慣習があるのだろうと理解しています(発言すべてを網羅した議事録ではなく、結論としての「全会一致」)。

今さら解散命令請求の前には戻れませんので、終わっていない話としては裁判の公開・非公開です。「民法を含み得る」の解釈変更→解散命令請求→解散命令という3段階すべてがブラックボックスの中では、命令を出された側は確実に不満が残りそうです。

なお、私は解散命令請求に「反対はしない」というスタンスです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました