熊出とか熊走とか熊見山とか、熊のつく地名でクマ由来は少数

熊の字を含む市町村

「熊」のつく現存市町村は全国に6つありますが、ストレートに動物のクマに由来するものではありません。山口県と鹿児島県には熊毛郡があります。

福島大熊町おおくま-まち
埼玉熊谷市くまがや-し
三重熊野市くまの-し
大阪熊取町くまとり-ちょう
広島熊野町くまの-ちょう
熊本熊本市くまもと-し
▲「熊」のつく現存市町村

大熊町 1954年の合併前が野村と町村でしたので、頭文字の合成地名が大熊町です。熊町村は沿岸部のほうです。沿岸部のわりにはクマの目撃情報が多く、熊川という河川もあることから、熊町村が動物のクマに由来する可能性はありそうです。

熊谷市 蛇行する荒川が「曲がった谷」を形成しているから「クマガヤ」とする説のほか、源平時代の武将・熊谷直実(なおざね)が本拠を置いたからという説もあります。いずれにしてもクマとは関係ないと思われます。目撃情報はありません。

熊野市 1954年に1町7村の合併で熊野市が発足しています。合併前には熊野町も熊野村もありませんでしたので、合併後の新市名として広域地名を採用したのでしょう。今年のクマの目撃情報はあります。

熊取町 中世に熊取庄という荘園があったようで、山に取り囲まれていることを「熊取られた」とも言うようです。クマの目撃情報はありません。

熊野町 2018年が町制施行100周年でした。それ以前は熊野村です。書道用や化粧用あるいは画材としての熊野筆は紀伊半島ではなく広島の熊野町が産地です。熊野神社からその名になったものと思われます。目撃情報はありません。

熊本市 くまモンが出没するだけでリアルなクマは九州には生息していません。加藤清正以前は「隈本」であり、「隈」は「山のふもと」や「隠れた場所」を示すとされています。

クマがいない離島の「熊◯」

クマがいないはずの離島でも熊のつく地名は少なくありません。

佐渡島佐渡市小熊
母島小笠原村猪熊谷、猪熊湾
中ノ島海士町熊野山
友ヶ島和歌山市熊崎
淡路島淡路市熊野山
淡路島洲本市三熊山、高熊山
因島尾道市因島田熊郵便局
伯方島今治市熊口港
小熊島呉市
小館場島松山市熊田
中島松山市熊田
対馬対馬市赤熊浦
下甑島薩摩川内市熊ヶ瀬鼻
種子島中種子町熊野浦簡易郵便局
喜界島喜界町大字中熊
奄美大島奄美市名瀬佐大熊郵便局
▲クマのいない島の熊のつく地名

呉市には小熊島(おぐま-しま)がありますが、東隣の馬島とともに無人島です。この2島は干潮時には歩いて渡れるレベルだそうです。

小熊島(地理院タイルを加工)

クマと出会いそうな地名

北海道日高町&清水町熊見山くまみ-やま
青森五戸町熊野林くまのばやし
山形鶴岡市熊出くまいで
福島いわき市鹿島町走熊~はしりくま
新潟新発田市熊出くまいで
石川金沢市熊走町くまばしり-まち
▲クマに遭遇しそうな地名

熊見山 日高山脈の一角で日勝峠の北にある標高1175mの山です。熊見山から南に40キロほどのカムイエクウチカウシ山は「熊(神)が転げ落ちる山」の意味だそうです。こちらは急峻な山ですが、熊見山はそれほどでもありません。

熊野林 五戸町の熊野林には熊野神社があります。「熊之林」なら不安しかありませんが、「熊野~」ならそれほどでもありません。もっとも、小学校付近で目撃情報があります。

熊出 鶴岡では今年2回の目撃情報があります。新発田では数10軒規模の集落ですが目撃情報が1件あります。

熊出(地理院タイルを加工)

鹿島町走熊 鹿島町は平と小名浜を結ぶ県道沿いです。今年の目撃情報はありませんが、近くの中央台飯野で複数の目撃情報があります。

熊走町 金沢市の山間部です。今年はまだ熊走町での目撃情報はありません。

アメダス熊

静岡県浜松市にアメダス熊があります。標高は375mです。

気象庁的には「くま」の読みですし、浜松市立熊小学校も「くま-」ですが、どうやら地元の読みとしては「くんま」のようです。今年の目撃情報はありません。

熊村は二俣町と天竜市を経て、今は浜松市天竜区です。

2022年2848.0ミリ103位/1285地点
2023年2936.5ミリ71位/1286地点
2024年3470.0ミリ49位/1285地点
平年値2561.2ミリ
▲アメダス熊の年降水量

アメダス熊は2度移転しており、小学校付近の現在地に移転したのは1998年です(Googleマップで示されるアメダス熊はピンポイントではフィクションと評価すべきです)。

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