ジャパレンの電子ドラムルーム

一般的なカラオケ店舗のルーム料金は電車やバスと同じで1人いくらの料金体系です。ヒトカラが圧倒的なコストパフォーマンスを発揮するのは、この料金体系によるところが大きいわけです。

とはいえ、少数ながらも1室いくらの料金体系をとる店舗も存在します。実は、私の10年前のヒトカラ・デビューもそうでした。タクシー型の料金体系を採用している日本最大のカラオケ・チェーンは、ジャパンレンタカーではないかと思われます。

今年3月に創業50周年を迎えたニッポンレンタカーとは別法人です。ニッポンレンタカーは全国に900以上の店舗がありますが、ジャパンレンタカーはせいぜい50店舗規模です。関東では渋谷が唯一の営業所ですが、カラオケは併設していません。

ジャパレンのカラオケ店舗は最東端が静岡県富士市で、最西端は滋賀県草津市です。一度は行ってみたいと思いながら、なかなか機会がありませんでした。ジャパレンは飲食物の提供がありません。そこに人件費はかけないというシステムです。

ようやくチャンスが訪れたのが先のGWでした。ペットボトルだけ仕込んで、第133回の決勝第1ラウンドに臨みました。通されたのは電子ドラムルームでした。バーカッションの置いてある店舗は知っていますが、電子ドラムは初めてです。

備え付けの電子ドラム
奥の壁面はプロジェクター仕様

軽く30平米はあるはずです。天井もラウンドワン並みに高く、モニターは2台あり、奥の壁はプロジェクターという贅沢な仕様です。テーブルが3つあり、10人で入っても窮屈な思いをすることはないでしょうが私は1人です。

結局、第133回は石川優子「クリスタルモーニング」が2回目の入賞でイチ抜けして、入賞9曲はすべて女性曲でした。過去には2013年1月の第49回と同年12月の第62回が女性曲オンリーでした。第49回は松田聖子スペシャルです。

今回は7分近い尺の「灰とダイヤモンド」が初入賞でした。長い曲は精密採点では不利です。採点項目のうち「安定性」が基本的には減点方式だからです。しかも、1人では絶対に歌えないソロ回しもあります。

第132回イチ抜けは「君をのせて」

音程優先とした第132回の入賞曲は次のとおりです。イチ抜けの「君をのせて」は初入賞どころか初エントリーでした。初入賞イチ抜けは第95回の「水色の街」以来、1位に初入賞したのは第89回 「ハートのイアリング」以来です。

  • 96.320(92) 君をのせて ♪ 井上あずみ
  • 96.748(91) 好きになって、よかった ♪ 加藤いづみ ★
  • 96.143(91) 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 95.940(91) 無縁坂 ♪ 水森かおり
  • 97.666(89) また君に恋してる ♪ 坂本冬美
  • 93.212(89) さらばシベリア鉄道 ♪ 福山雅治
  • 96.668(88) クリスタル モーニング ♪ 石川優子
  • 92.875(88) しょこららいおん ♪ 高城れに
  • 98.148(85) ▲ひこうき雲 ♪ 荒井由実

エントリー初回でのイチ抜けは、さらに遡って第70回の「瀬戸の花嫁」以来になります。もし、今回も得点優先を続けていたら入賞曲は次のように決まっていたことになります。

  • 98.148(85) ひこうき雲 ♪ 荒井由実
  • 97.836(87) 好きになって、よかった ♪ 加藤いづみ ★
  • 97.666(89) また君に恋してる ♪ 坂本冬美
  • 97.445(90) 君をのせて ♪ 井上あずみ
  • 97.156(87) クリスタル モーニング ♪ 石川優子
  • 96.706(85) 緑の町に舞い降りて ♪ 松任谷由実
  • 96.678(86) 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 96.562(86) 灰とダイヤモンド ♪ ももいろクローバーZ
  • 96.477(85) 希望の向こうへ ♪ ももいろクローバーZ

「ひこうき雲」は2013年公開「風立ちぬ」の主題歌でしたので、いずれにしてもイチ抜けはジブリ曲のくくりではありました。今後しばらくDX-Gでは3回に1回のペースで音程優先回を設けることにします。

得点優先なら「灰とダイヤモンド」が初入賞でしたが、音程優先で「しょこららいおん」が初入賞を果たしましたので、どっちもどっちです。音程優先とした今回、イチ抜けの目算は「無縁坂」か「また君に恋してる」でした。

あわよくばという期待は「さらばシベリア鉄道」や音程9位で入賞を逃した「帰っておいで」に持っていました。実は「君をのせて」の音程92%は最終ラウンドで出たもので、決勝第1ラウンド終了時にリーチをかけていたのは「象牙海岸」でした。

「象牙海岸」は1980年のアルバム曲ですが、「象牙海岸」に決まっていれば松本隆30曲目、竹内まりやは初めてのイチ抜けでした。132回もやりながら、まだ竹内まりやのイチ抜けがないというのも困ったものです。

また、もし「君をのせて」の逆転がなければ「好きになって、よかった」が第130回から3連覇でした。過去に「異国の丘」、「乙女のワルツ」、「私にできること」、「チェリーブラッサム」が連覇していますが、3連覇はまだありません。

今年の年末オールスター戦のシリーズでは得点でも音程でもなく、第120回で試した「平均点との差」を基準とします。「全国平均点の推移」のページは、そこを見据えてのものです。

長い目で…

2009年の紅白で活動休止に入った絢香が復帰したのは、2011年末のMステ・スーパーライブでした。明けて2013年の2月には3作目のオリジナル・アルバム「The beginning」が発売されます。

このアルバムの1曲目は「はじまりのとき」と題する曲です。シングル化されていないアルバム曲としては1、2を争う人気曲だと思われます。それもそのはずで、病気療養を経て復帰した「お待たせ」と「ただいま」の曲になっています。

あみんの活動休止は1983年12月でした。岡村孝子がソロで復帰するのは1985年10月であり、9曲とはいえアルバム「夢の樹」を携えての復帰です。当時のアルバムは10曲前後が相場でした。

大学在学中の23歳で歌手デビューした竹内まりやは1981年12月に活動を休止し、1984年4月に復帰します。先行発売のシングル「もう一度」を収録したアルバム「VARIETY」は全11曲が自身の作詞作曲であり山下達郎の編曲です。

シンガーソングライターはフルアルバムを手土産に復帰するものだと、今でも私は理解しています。少なくとも7~8曲の新曲があれば、別アレンジの既存曲を加えてフルアルバムとしての体裁は整います。

先日のサクライブのセトリは次のようなものでした。新曲は★印の2曲のみです。逆再生で片鱗は見たつもりですが、ドラムソロがなかったことと合わせて、残念ながら私の期待値を超えるものではありませんでした。

  • 01 Another story (詞・曲:有安杏果)
  • 02 ヒカリの声(詞・曲:有安杏果)
  • 03 色えんぴつ(詞・曲:有安杏果)
  • 04 ペダル (詞・曲:有安杏果)
  • 05 Catch up(詞:有安杏果・OSTER project/曲:有安杏果・KAMI)
  • 06 裸(詞・曲:小谷美紗子)
  • 07 心の旋律(詞:有安杏果/曲:武部聡志)
  • 08 サクラトーン(詞・曲:有安杏果)★
  • 09 Drive Drive(詞・曲:川上洋平)
  • 10 TRAVEL FANTASISTA(詞・曲:藤原聡)
  • 11 遠吠え(詞・曲:渡和久)
  • 12 小さな勇気(詞・曲:有安杏果)
  • 13 feel a heartbeat(詞・曲:有安杏果)
  • E1 愛されたくて(詞・曲:渡和久)
  • E2 逆再生メロディ<当日のセトリを逆順でメドレー>
  • E3 ハムスター(詞・曲:有安杏果)
  • E4 虹む涙(詞・曲:有安杏果)★

注目の1つだった「ありがとうのプレゼント」は予想どおりセトリから漏れており、ソロ活動を始めて以降のオリジナル曲オンリーで構成されました。ももクロ曲とカバー曲がないのは想定内です。

CDを出せない事情があるかのような報道もありますので、用意していたものの披露できなかったのかもしれません。3月24日に東京、27日に大阪というライブの日程が発表されたとき、誕生日の3月15日にCDが出るものと私は思っていました。

随分もったいないことをしているという印象しか受けません。元トップアイドルがシンガーソングライター兼フォトグラファーとして復帰するなら、それだけで話題性は十分です。タイアップなしはあり得ません。

もし、まだ復帰していなかったら、今頃は来年に向けたオファーが来ている頃です。プロデュースする側としては気になる素材であることは間違いないのです。本人が考える以上の復帰案が示されたかもしれません。

事務所の体制を整え、レコード会社も決めて、新曲も揃え、できれば撮影した写真集的なものを歌手復帰前に出版して、その間に私生活も片付けたうえで準備万端の状態で復帰してほしかったと思っています。

幸いにも前所属事務所との関係がこじれているわけではなさそうです。ももクロの公式You Tubeには今でもソロ曲等が残っていますし、JASRACのデータベースでは作曲した楽曲の権利が新事務所に移転しています。

実は、私のワードプレスのユーザー名には「315」が含まれています。初めてログインするとき、たまたま後方で国立初日の映像を流していたからです。なお、背景色を緑にしているのは単に「セットポジション」時代の踏襲です。

今のところ、「あなぐると」の固定ページは「マイマップ」「異常気象?」「旧セットポジション」「ひとりカラオケ」の4項目です。彼女がまだ復帰していなかったら5項目めのコンテンツを加えるつもりでした。

新曲2曲を1度聴いただけでは評価のしようがありません。「ありがとう、さようなら」を言うつもりは毛頭なく、また振り向くことがあるだろうと信じていますが、私は音源なしでファンクラブには入れません。

「時間旅行」の起源

第131回ヒトカラ選手権は「時間旅行」のイチ抜けで無事終了しました。この楽曲の初出は1986年に発売されたアルバム「SUPREME」です。当時の松田聖子は活動休止中でしたが、同年のオリコン年間1位でした。

2003年に発売された「Another Side of Seiko 27」は、シングルA面を除いた松田聖子の楽曲からファン投票で選ばれた上位27曲が収録されています。「時間旅行」は「瑠璃色の地球」と「制服」に次いで3位です。

1989年に辛島美登里、1990年にドリカム、2012年にタッキー&翼、2013年に石井竜也が「時間旅行」と題する曲を発表していますが、いずれも歌詞もメロディも異なる同名異曲です。

曲名としての「時間旅行」は1986年の松田聖子が最初でしょうが、私の知る限り「時間旅行」のフレーズを最初に音符に乗せたのは、1979年の久保田早紀「異邦人」です。

大貫妙子の「メトロポリタン美術館」は「みんなの歌」三大トラウマ曲と言われたりもしますが、歌詞の中に「タイムトラベル」が含まれています。ただし、歌詞カード上は「時間旅行」です。1984年の作品です。

松田聖子の「時間旅行」は松本隆の作詞です。1978年4月に発売された原田真二の4枚目のシングル曲は「タイム・トラベル」であり、これは松本隆が提供した詞に原田真二が曲をつけたものです。

山口百恵にはアルファベット表記の「Time Travel」というアルバム曲があります。収録されたアルバム「COSMOS (宇宙)」は1978年5月発売です。NHK少年ドラマシリーズの「タイム・トラベラー」は1972年です。

さて、来週から第132回に入るわけですが、その次の第133回では得点優先に戻すことを前提にして次回については1回限りの音程優先のシリーズとします。これまでの分をまとめると次のようになります。

ヒトカラ選手権の機種別・基準別一覧

2013年、2014年、2016年は音程主体でした。旧機種のLIVEDAM無印が消えつつあり、機種が固定されることによるマンネリ化の懸念があります。次回は音程優先とすることで少し気分を変えたいと考えています。

Z店舗3号室の不思議

第131回ヒトカラ選手権は決勝第2ラウンドを残すだけです。決勝第1ラウンドでは、予選ラウンドの音程上位15曲を同じバージョン、同じキー、同じ曲順で2セット歌っています。

ライブダムスタジアムのマイクジャック

カラオケ機器にはマイクジャックが2つあります。前半はマイク1に、後半はマイク2に接続しました。この日使ったマイマイクはオーテクのAT-PV1000です。接続先以外は同じ条件で2回歌ったわけです。Z店舗の3号室でした。

  • 前半 92.817点(90.680+2.138)81.5% 75.6 93.6 94.8 78.8
  • 後半 94.866点(92.979+1.887)85.3% 78.4 93.3 96.6 83.0

▲左から得点(素点+ボーナス点)、音程、安定性、表現力、リズム、ビブラート&ロングトーンです。

前半と後半ではこのような大差がつきました。決勝ラウンドだというのに前半15曲では95点オーバーが3曲だけでした。とりわけ音程が合わず、予選ラウンドでは音程91%が出た1曲目「好きになって、よかった」は70%と瀕死状態です。

去年1年間の精密DX-Gについて、音程%別にその平均点を求めてみました。括弧の前がボーナス加点後の平均、括弧内はボーナス加点前の素点の平均です。音程は80%台中盤がほしいところです。

  • 音程80% 92.1点(89.7点)
  • 音程81% 92.8点(90.6点)
  • 音程82% 93.1点(91.1点)
  • 音程83% 93.6点(91.7点)
  • 音程84% 94.4点(92.4点)
  • 音程85% 94.5点(92.8点)
  • 音程86% 94.7点(93.1点)
  • 音程87% 95.1点(93.6点)
  • 音程88% 95.5点(94.1点)
  • 音程89% 95.6点(94.5点)
  • 音程90% 95.9点(94.6点)

マイク2のジャックに切り替えた後半は、音程の平均が85%を越え、15曲中10曲が95点オーバーでした。一般的には音程が悪いときはロングトーンも上がりません。ロングトーンが確保できると安定性が増します。

このZ店舗3号室は、去年10月の第125回決勝第2ラウンドでも使っています。その際のデータは次のとおりです。今回同様に前半がマイク1で後半がマイク2、それ以外の条件は同じです。

  • 前半 93.660点(91.496+2.164)83.1% 78.5 94.7 94.5 81.8
  • 後半 94.422点(92.342+2.081)84.9% 76.1 94.7 95.8 82.7

やはり前半と後半でそれなりの差がついています。この部屋は表現力のセッティングには申し分ありませんが、いつも音程で苦戦するという印象がたしかにあります。