ヒトカラーはインターホンを心の底からウザイと思っている

10分前コールを回避するには

ヒトカラーはわがままです。聴きたくない歌を聞かずに済むのがヒトカラです。ヒトカラでは義理の拍手や合いの手を求められることもありません。途中から頭出しで歌い直しても、同じ曲を気の済むまで連続して歌い続けても、逆に演奏中止にしても、文句を言われることはありません。選曲に気を遣うこともありません。

1人であるがゆえにヒトカラーは王様です。王様の権利を手に入れたヒトカラーにとっての天敵は、オーダーを運んでくる店員と歌唱中には出たくないインターホンです。前者は目礼でスルーすれば済みますが、後者は最終的には無視することができません。

10分前コールのインターホンを回避するには、
(1)入店時に30分長めの時間を告げておき、その30分以上前に退出する
(2)フリータイムで入って、フリータイム終了の30分以上前に退出する
という方法があります。

▲事前にコール不要と告げておけば、たいていの店舗では応じてくれますが、イレギュラーなお願いは忘れられてしまいがちです。店のシステムに合わせて、客の側で30分乗っけるほうが無難です。

10分前コールは回避できたとしても、回避できないのが保証時間経過(目前)で空室待ちになったときに架かってくる追い出し通告です。ほかのパターンもあります。

私が初めてオールナイト・ヒトカラに挑んだのは10年以上前でした。深夜帯に「お料理のラストオーダーです」「ソフトクリームの機械を停止します」「ドリンクのラストオーダーです」とインターホンの波状攻撃を受けてウンザリしたのを覚えています。もともとはクレーム防止目的なのでしょうが、オーダーの催促は売上増に貢献するでしょうし、不埒な使い方に対する抑止効果があるのかもしれません。

学生時代、私は26:00閉店のサウナでバイトした時期があります。25:30になると真冬でも窓を全開にしていました(店舗は5階)。酔っ払いが帰らないと自分たちも帰れないからです。インターホンの波状攻撃は酔客を熟睡させないという地味な攻防も含まれているはずです。

快活クラブの20分前コール

フリータイム3時間保証の店が多いため、私は3時間用のセトリを組んでいます。プリントアウトしたセットリストをAiとDX-Gの2種類用意していますので、よほどのことがない限りその順番どおりに歌っています。時速9曲として3時間で27曲ですが、食事が入れば押してしまいますので、本編24曲+アンコール3曲の構成を原則としています。

先日、11時開店の店に12時前に到着してフリータイムで入ったところ、13時30分頃にインターホンが鳴りました。私は16曲目を歌っていました。追い出しにしてはまだ早い時間帯です。ドリンクバーが設置された階下のフロアは空室1つだけでしたが、私のフロアは2部屋しか埋まっていません。

どうせトイレに籠っていたら電話には出られないわけですので、無視したい誘惑はあります。16曲目は始まったばかりでした。課題のBメロが終わったところで受話器を取りました。「先ほど19:00までのフリータイムで受付しましたけど20:00まで可能です」という案内でした。

私は思わず「そんなに居ません」と答えましたが、強めの口調にまだ若い店長らしい電話相手がたじろいだような気配を感じて「ありがとうございます」で受話器を置きました。私はモンスター・クレーマーではないつもりです。

ヒトカラーがインターホンの応答を嫌がるのは理解してほしいと思っています。タカラなら歌っていない誰かが応答しますが、ヒトカラの場合は「歌っていない誰か」がいないのです。自分で出るしかありません。インターホンに出たくないからフリータイムで入っているのです。

快活クラブで20分前コールを経験したのは先週でした。「じゅう、ですか? twenty minutes?」と聞き返したら「はい。20分です」でした。10分前コールでは実質残り1曲しか入れられません。採点を2画面目まで見届けると、2曲では10分をオーバーします。

快活クラブのインターホン
快活クラブ

20分前コールなら3曲入ります。実際、私のセトリは残り3曲でしたので、予定どおりの進行でした。1曲では未練が残りますが3曲ならあまり不満はありません。たまたまなのか、このときは曲と曲の合間にインターホンが鳴りました。邪魔されなかったという要素も大きかったのかもしれません。この日は混み具合から3時間で切られる覚悟はしていました。

第162回イチ抜けは「想い」

第162回は精密Aiの音程順です。得点順を2回続けたら音程順を1回挟むというのが2019年3月以降のレギュレーションです。音程回用のイチ抜け要員として4曲を放り込みましたが、熾烈なデッドヒートが展開されました。音程が同点なら得点順でイチ抜けが決まるルールです。

予選1rd渚のバルコニー90%95.708
予選3rd想い91%92.857
予選4rd渚のバルコニー91%95.375
予選4rd想い92%93.438
予選5rd渚のバルコニー92%94.726
決勝1rd想い93%91.463
▲イチ抜けをめぐるデッドヒート

「渚のバルコニー」は9回目の入賞でイチ抜けを逃しました。イチ抜けを果たした「想い」は1978年発売の永井龍雲のデビュー曲です。2010年11月の第20回以来2回目の入賞ですが、第20回は精密2の時代です。永井龍雲は第156回の「道標ない旅」に続いて2曲目のイチ抜けです。

決勝ラウンド

第162回の決勝ラウンドは、第1ラウンドが得点上位13曲、第2ラウンドが音程上位13曲の2セットです。使ったマイクは第1ラウンドも第2ラウンドも有線のAT-PV1000で、前半13曲はマイク端子をMIC1に、後半13曲はMIC2に差し込みました。

1前半1後半2前半2後半
MIC1MIC2MIC1MIC2
93.393.9得点93.593.7
91.392.2素点91.692.3
2.01.7ボ点1.91.4
428.5434.4チ計430.0431.3
87.786.7音程87.386.8
82.284.6安定性84.587.2
76.375.2表現力73.371.0
82.284.6リズム84.587.2
85.690.6V&L88.190.8
81.277.7抑揚77.873.8
15.415.8しゃく12.811.7
86.888.4こぶし86.490.2
0.20.2フォ0.30.2
5.27.2ロング5.86.5
7.67.7ビブ8.28.3
20.413.6Ai15.511.3
96.797.3Ai+96.895.6
21.412.2Ai-11.213.4
23.821.5ビブ秒23.625.6
38.134.2ビブ回37.235.5
▲第162回決勝ラウンド
MIC端子
MIC1とMIC2

MIC1とMIC2でどう違うのかということになりますが、2回とも音程、表現力、抑揚は前半が高く、安定性、リズム、V&Lは後半が高くなっています。

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