生野署のほうが東住吉署より近い-容疑者連行

【2022/04/13追記】
 2019年8月10日、常磐自動車道でBMWが煽り運転のうえ、高速道路上で車を停止させ、後続ドライバーを殴打した事件がありました。被害車両のドラレコには、加害車両の同乗女性がガラケーを向けて撮影している様子も映っていました。
 このドラレコ映像がTVで繰り返し報道されたことで、加害者の浜松での余罪や大阪での前歴も発覚し、8月18日に下記駐車場で住所地である東住吉署への任意同行を求められました。
 この事件が契機になって道路交通法が改正され「妨害運転罪」が創設されていますが、連行は報道陣に「公開」する形で行われました。

出頭途中?

別に容疑者を擁護するつもりはまったくありませんが、その主張には一応の合理性がないわけでもないと私は理解しています。

まず、「確保」に時間がかかったのは、おそらく逮捕状が手元になかったからでしょう。捜査員が2人だけの時点では、本人確認のうえ任意の同行を求めているだけに違いありません。警察側は取材のTVカメラを意識して、強引なことができません。

「茨城県警提供」の手配写真はおそらく送検前に警察で撮影されたものです。東住吉署を嫌ったのは、かつて取り調べを受けた場所だったからのようです。マンションから出てきた彼ら2人は、たしかに生野署方面に向かっています。好意的に解釈すれば出頭する途中だったとも言えるわけです。

連行現場(地理院タイルを加工)

青の✕印が連行現場の駐車場です。府道26号線の「林寺2東」交差点になります。

近いのは生野署

マンションは東住吉区にあり管轄は東住吉署です。東住吉署は改築中で、仮庁舎に移転しています。マンション起点で各警察署までの直線距離をGoogle Mapで計測してみました。

生野署まで約1.4km
阿倍野署まで約2.0km
天王寺署まで約2.2km
東住吉署仮庁舎まで約2.4km
▲マンションからの距離

埋め込んだのは2015年4月のストビューです。三菱の軽バンはこの時点でも所定の区画に駐車中です。「確保」現場となった駐車場は、2010年1月のストビューではマモルデンキという屋号の電気屋さんです。2013年10月のストビュー以降は駐車場になっています。

テレビ各局がマークしていたぐらいですから、警察はマンション6階に潜んでいることを知っていたはずです。ガラケー女を犯人蔵匿で引っ張るために泳がせていたと考えるほうが理にかなっています。

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