香港デモ側の「五大要求」は次のように伝えられています。
- 逃亡犯条例改正案の撤回(撤回済み)
- デモの「暴動」認定の取り消し
- 警察の暴力に関する独立調査委員会の設置
- 拘束したデモ参加者の釈放
- 普通選挙の実現
最後の普通選挙に関しては、もともと香港特別行政区基本法で決まっていたことのようです。中国側がその解釈を捻じ曲げて実施を見送ってきただけで、要求としてはとくに突飛なものではありません。
行政庁長官の任期は5年です。現職の林鄭月娥氏は2017年7月就任ですから、次回の行政長官選挙は2022年になります。行政長官を選出するのは選挙委員会で、この選挙委員を香港市民が選ぶことはできません。
立法会の任期は4年です。前回選挙は2016年9月でしたので次回は来年です。定数の半数が直接選挙です。今月24日が投票日の区議会選挙は、立候補が認められなかったり逮捕されたりの干渉はあるにしても、一応は普通選挙です。
以前から懸念されていたのは、この区議会選挙が中止あるいは延期になるのではないかということでした。環境は整いつつあるのかもしれません。11日に素手の学生が警官に撃たれた現場のストビューです(2011/07撮影)。
銃撃映像では階段の壁がレノン・ウォールになっています。西湾河は九竜半島と香港島を結ぶ3つのトンネルの外側ですから、日本人観光客はまずスルーする街でしょう。
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