シンガポールは5人以上不可、ルクセンブルクは10人まで

世界の新型コロナ累積感染者は「今月末には1600万人に達する勢いです」と書いたのは7月4日付ですが、7/28午後4:35時点のJohns Hopkins大の集約では1650万人に達していますので、月末には1700万人を突破しているはずです。

今の増加が維持されるなら、8月末で2400~2500万人のペースです。ちなみに、6月17日が累積832万人でしたので、倍加時間は41日ということになります。

シンガポール

日本と同じように第2波に見舞われているのがイスラエルオーストラリアですが、アジアではシンガポールにもその兆候が見られます。

シンガポールの新規感染者数の推移
シンガポールの新規感染者数の推移(Johns Hopkins大

日本ではアベノマスクの福祉施設等への再配布が発表されていますが、シンガポール政府が全市民に配布しているマスクは小さな布マスクではなさそうです。たぶん。

(3)長いサーキットブレーカー期間を経てほとんどの活動を再開した後に楽観している余裕はありません。専門家は,新型コロナウイルスは非常に小さな飛沫を介して伝染する可能性があり,話す,咳をする,またはくしゃみをしたりする際に放出されると指摘しています。飲食時,運動時以外の外出時には適切にマスクを着用すべきです。体調が悪い人や,高齢者や持病をお持ちの方など,脆弱な立場の方は,医療用マスクや,政府がすべてのシンガポール人に配布している濾過能力の高いマスク着用をお勧めします。特に閉ざされた空間では,誰もが混雑を避け続ける必要があります。私たちがサーキットブレーカーの時代を終えたとしても,ソーシャルサークルを一定に保ち,可能な限り非物理的な手法で交流を行ってください。感染のリスクと大きなクラスターの形成を最小限に抑えるために,個人は 5 人以上のグループで集まってはなりません。感染拡大のリスクを減らすために取られるすべてのステップは,私たちのコミュニティと愛する人を安全に保つための長い道のりです。

在シンガポール日本国大使館「新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その26)」7/18

ルクセンブルク

人口60万人のルクセンブルクも第2波襲来中です。隣国の独仏はとくに影響を受けていないようです。

ルクセンブルクの新規感染者数の推移
ルクセンブルクの新規感染者数の推移(Johns Hopkins大)

ルクセンブルクでは25日から11人以上不可の集会制限が課されています。大阪府知事は5人以上を飲み会を控えるよう発言しましたが、何人以上不可という目安を示すのは、諸外国では第1波のときにも普通に見られたことで、日本が異質だっただけです。まあ、罰則付きの場合は数値が不可欠の要素になります。

1 公共及びプライベートでの集会
(1)自宅での集まり及びプライベートでのイベントの際には、閉鎖された空間及び屋外ともに、10人を超えるものを禁止。ただし、その家の世帯の一員及び同居する者は数にカウントされない。
(2)10人を超える集会については、最低2メートルの間隔が確保された席に着席することを条件に、許可される。もしこれが不可能であれば、マスクの着用が義務づけられる。
(3)着席のルールは、人々が往来するデモ、葬儀、見本市、展示会、市場等には適用されない。
(4)間隔維持及びマスク着用のルールは、6歳未満の子供、同世帯もしくは同居する者については適用されない。同様に、文化及びスポーツ分野における活動や学校及び学外アクティビティーに関しても、適用されない。

在ルクセンブルク日本国大使館「ルクセンブルクにおける集会制限等の規制強化について」

世界各国の感染者数、人口当たりの死亡者数、直近の陽性率

31回目の集約となります。今回は致死率を外して人口1万人当たりの死亡者数(人口比)を復活させました。陽性率は直近1週間の数値です(Testing for COVID-19 7/26 18:00,London time)。今回の規定打席は累積感染者6.4万人以上の38か国とし、日本など11か国を加えました。なお、Johns Hopkins大の感染MAPの更新日時は「7/28午後4:35」で6時間以上止まっていましたが、感染者数等の数値はその間も更新されていました。午後10時頃の数値を抜き出しました。

国・地域感染者死亡者人口比陽性率
全世界16,521,620654,3270.857
アメリカ4,295,629148,0664.5008.3
ブラジル2,442,37587,6184.15266.3
インド1,480,07333,4080.24412.3
ロシア822,06013,4830.9241.9
南アフリカ452,5297,0671.20727.4
メキシコ395,48944,0223.45162.0
ペルー389,71718,4185.665
チリ347,9239,1874.84812.7
イギリス301,70845,8446.7890.5
イラン293,60615,9121.9199.5
スペイン278,78228,4326.0832.6
パキスタン275,2255,8650.2716.6
サウジアラビア270,8312,7890.8144.5
コロンビア257,1018,7771.74426.6
イタリア246,28635,1125.7990.5
バングラデシュ229,1853,0000.18422.9
トルコ227,0195,6300.6752.5
フランス220,35230,2124.6391.1
ドイツ207,4749,1281.0930.5
アルゼンチン167,4163,0590.68343.1
カナダ116,4718,9452.3911.4
イラク112,5854,4581.134
カタール109,5971650.5839.1
インドネシア102,0514,9010.13213.8
エジプト92,4824,6520.463
中国86,8894,6560.032
カザフスタン84,6485850.31513.7
フィリピン83,6731,9470.1807.7
エクアドル81,1615,5323.184
スウェーデン79,4945,7025.6823.4
オマーン77,9044020.80835.6
ボリビア71,1812,6472.29965.1
ウクライナ68,0301,6500.3756.7
ベラルーシ67,3665430.5741.8
ベルギー66,4289,8228.5123.1
クウェート65,1494421.05115.9
イスラエル64,6494800.5636.3
ドミニカ共和国64,1561,0831.008
シンガポール51,197270.0473.8
日本32,0761,0010.0795.9
ネパール19,063490.0173.4
オーストラリア15,3041670.0660.5
韓国14,2033000.0590.7
マレーシア8,9431240.0390.2
ルクセンブルク6,3211121.818
タイ3,297580.0080.2
香港2,884220.030
台湾46770.0030.3
ベトナム43800.000

アメリカと南アフリカは高止まりですが、ブラジルとインドはまだピークに達していないようです。累積感染者数ではメキシコがペルーを抜いて6位に、コロンビアが前回16位から14位に上がっています。

世界全体の致死率は3.97%になりました。4月末から5月初めにかけて7%を超えていましたが、その後は一貫して下がり続けています。

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