駅名と町名が一致しない天満橋と天満

天満橋は大川に架かる橋です。その南詰が天満橋交差点で、大阪府道30号線は天満橋交差点から北が天満橋筋、南は谷町筋です。京阪と地下鉄の天満橋駅は天満橋交差点の地下にあり、駅ビル東隣のOMMビルには京阪本社が入居しています。京阪本線の開業は1910年であり、当時の大阪側の始発駅でした。

一方、JR環状線の天満駅は、日本一長いと言われる天神橋筋商店街の中央付近にあります。天満駅の開業は1895年です、1933年には高架化され、現在の高架部分は北区錦町1丁目です。高架ですので改札口は1つです。改札を環状線の内側に出ても外側に出ても、そこは天神橋4丁目です。

天満と天満橋
天満と天満橋(地理院タイル

「天満橋」と「天満」は町域名でもありますが、駅名と町名の位置関係が意味不明です。天満駅は赤のマーカー、天満橋駅は青のマーカー、北区天満1~4丁目は赤線の範囲で、北区天満橋1~3丁目は青線の範囲です。つまり華麗に逆転しているのです。

天満も天満橋も1978年の住居表示施行時に今の町域になっています。町名としての「天満」は1872年(明治5年)にいったん姿を消しており、100年以上を経て復活したものです。町域は必ずしも一致しませんが、もともと天満だったところが天満に戻っただけですから理解できないわけでもありません。

他方の天満橋については、旧町名の空心町、新川崎町、天満橋筋が分割されて「天満橋」の町域になっています。おそらく「天満橋筋」の町名から「筋」を抜いて「天満橋」に落ち着いたのでしょうが、結果的には橋梁としての天満橋や天満橋駅から離れた地域に「天満橋」の町名が付いてしまったことになります。

ややこしいことに、天満橋駅のある一帯(今の中央区大手前1丁目や天満橋京町)は、1989年に東区と南区が合区されて中央区になるまで大阪市東区京橋でした。1980年代半ばに東区京橋1丁目を目指した私は都島区にある京橋駅(茶色のマーカー)で降りてしまったことがあります。

幸いにも時間には余裕があり、京橋駅から天満橋駅まで約20分の道のりを歩きました。電車に乗らずに歩いたおかげで、駅名と当時の町名の由来となる橋梁としての京橋がオレンジ色のマーカーの位置にあることをそのときに知りました。

埋め込んだのは2014年3月撮影のストビューです。ちなみに、東京の京橋は川が埋め立てられているため現存しません。

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