トトロのバス停付近は天満社の密集地帯

ととろの里

宮崎県延岡市には日豊本線の土々呂(ととろ)駅があり、町域名としても土々呂1~6丁目があります。延岡市と境界を接する大分県佐伯市には、「轟」の字を当てた「ととろ」という地名があります。

佐伯市大字長谷轟
轟(地理院タイル

佐伯市は2005年に9市町村で合併していますが、上の地図の「ととろ」は2005年の合併前も佐伯市でした。佐伯市大字長谷です。遡れば上堅田村であり、1937年に佐伯町と合併しています。あいにくこの付近のストビューはありません。

いわゆる「ととろのバス停」は、ここから21キロ離れた旧・宇目町の轟です。地理院地図では轟の地名は掲載されていませんが、佐伯市宇目大字南田原轟という住所になります。2013年3月撮影のストビューはバス停近くの「ととろの森」です。

「となりのトトロ」の舞台は狭山と言われています。行政やバス事業者側が積極的に仕掛けたわけではなく、ファンがこのパネルをバスの待合所に置き、それなりの観光スポットになってしまったことから周辺整備が進んだようです。カフェと公衆トイレと無人の神社があるだけですが…。

延岡市北川町の天神橋

佐伯市との市境(県境)に近い延岡市北川町に「天神橋」があります。北川に架かる橋ではなく、北川に西から合流する井手ノ谷川に架かる国道326号線の橋です。

上赤神社と天神橋
上赤神社(地理院タイルを加工)

すぐ近くに上赤神社があります。あやうく名前に騙されそうになりましたが、もともとは天満神社だったらしく、明治初期に近くの2社を合祀して上赤神社に改称しているようです。したがって、国道326号の天神橋は上赤神社由来でいいものと思われます。2018年5月撮影のストビューを埋め込みました。

上赤神社から県境を越えて「ととろの里」まで直線で約9キロ、車なら15分程度です。

北川の上流は天満社だらけ

北川はこのまま南下して一級河川・五ヶ瀬川(ごかせがわ)とともに日向灘に注ぎます。五ヶ瀬川の支流が北川という扱いになっていますが、実際には河口付近でぶつかるだけです。Google Mapで上赤神社から北川上流に向かうと、天満社がゴロゴロ転がっています。

北川上流域の天満社
北川上流域の天満社(地理院タイルを加工)

地図の右上が佐伯市の中心部、水色のマーカーは日豊本線の北川駅、青のマーカーが上赤神社と天神橋、緑のマーカーが「ととろの里」で、ピンクのマーカーは天満社です。全部を確認したわけではありませんが、ほとんどは単に祠ではなく無人とはいえ明神鳥居を備えた社です。

これだけ集中するのは何か理由がありそうですが、手がかりさえつかめません。

【外部リンク】
■佐伯市観光大百科>ととろのバス停
■GNAVI>上赤神社

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