目黒川の天神橋
Wikipediaの「目黒川」のページには、目黒川に架かる橋が列挙されていますが、野沢通りの「千歳橋」から下流に向かって「天神橋」「朝日橋」「宿山(しゅくやま)橋」「桜橋」「別所橋」の順で記載されています。どうやら天神橋と朝日橋の間にある「緑橋」が脱落しているようです。
千歳橋(水色)から別所橋(茶色)まで直線距離で550mです。短い間隔で架橋されていますので、ストレスなく対岸と行き来することができます。生活には便利です。とはいえ、これだけ間隔が短いと、橋の名前のネタは尽きてしまいそうです。
目黒川に架かる天神橋(赤)の由来となったはずの青葉台北野神社(赤▲)は、緑橋(緑)と朝日橋(青)の間にあります。もともとは今の西郷山公園(赤★)にあったものが明治13年に移転したということです。天神橋が架かったときには、まだ緑橋や朝日橋はなかったはずです。緑橋の欄干は緑に塗色されていて、天神橋は朱色です。
宿山橋(オレンジ)の宿山は目黒村あるいは上目黒村時代の字の名前です。今でも宿山交番(オレンジ▲)があります。別所橋(茶)の別所も旧字名です。この地域は字別所でした。別所坂(茶▲)に名前が残っています。
目黒川沿いは桜の名所としての地位が近年上昇中ですが、桜橋(ピンク)付近にとくに強調されるべき何かがあるわけではありません。このネーミングには緑橋や朝日橋と同じレベルの「やっつけ感」が漂います。架橋時期は別所橋や宿山橋より後のはずです。
千歳橋(水色)はやや難問です。目黒区役所の区画に中目黒ちとせ保育園(水色▲)がありますが、開園は2017年4月です。千歳船橋や千歳烏山の千歳とは8キロほど離れていて、まっすぐ行けるわけでもありませんので関係ないはずです。瑞祥系と言うより七五三の千歳飴かもしれません。
青葉台北野神社は、天満社系では少数派と思われる神明鳥居です。祭神は菅原道真で、境内社として稲荷神社があります。ハザードマップを見ると、目黒川沿いはおおむね1m前後の浸水域に入っています。
黒目川源流の天神橋
黒目川は小平霊園の「さいかち窪」を源流として、朝霞市で新河岸川と合流する荒川水系の川です。字がひっくり返っただけで目黒川とは無関係です。東久留米市の市名の由来とされる川でもあります。源流近くの都道129号線(東村山東久留米線)に架かる橋が天神橋です。
黒目川天神社または柳窪天神社と呼ばれているようです(鳥居の神額は「天神社」)。祭神は菅原道真で、鳥居は明神鳥居です。
2019年8月撮影のストビューです。あいにくストビューは行き止まりでこれ以上進めませんが、「天神様の細道」の雰囲気はあります。
コメント