震源の千葉県北西部とは野田でも流山でもなく千葉市

震源は「千葉県北西部」

10月7日22時41分頃に発生した地震は、震源が「千葉県北西部」、震源の深さは75キロ(80キロから修正)、マグニチュードは5.9(6.1から修正)と発表されています。最大震度5強を観測したのは赤マーカーの埼玉県宮代町、川口市三ツ和、足立区伊興(いこう)の3地点です。紫マーカーは震度5弱になります。

震度5以上の観測地点
震度5以上の観測地点(地理院タイルを加工)

宮代町が入っていることから、震源の「千葉県北西部」とは野田か流山あたりだろうと私は想像したわけですが、気象庁の震度分布図に示されている震央は千葉市でした。最寄りの観測地点は千葉市役所です。千葉県を東西南北に4分割すれば、たしかに千葉市役所付近は北西部です。それは間違いありません。

千葉県4分割
千葉県を4分割すると(地理院タイルを加工)

前からそういう慣習なのだろうと思われますが、千葉市ではいけないのでしょうか。

震度5強の3地点

千葉市役所と船橋市役所でも震度5弱が観測されています。千葉県東京湾岸の震度5以上はこの2地点だけです(千葉県内では流山と松戸で5弱)。震央から北東に58キロほど離れた埼玉県宮代町笠原の宮代町役場では震度5強でした。東武動物公園駅から徒歩7分です。

宮代町役場
宮代町役場(地理院タイルを加工)

宮代町の場合は役場のあるところが「中央」ではありません。駅が「中央」という認識のようです。久喜や幸手でも5弱が観測されていますので、震度計の精度の問題ではないようです。

舎人ライナーの車両が脱輪した舎人公園駅は、震度5強が観測された川口市三ツ和と足立区伊興に挟まれています。

舎人公園駅
舎人公園駅(地理院タイルを加工)

川口市内には震度観測地点が3か所あります。青木は川口市役所青木分室、三ツ和は鳩ヶ谷支所と思われますが、安行領家にはそれらしい公共施設がありません。スポーツセンターなのかもしれません。青木も安行領家も震度5弱です。

足立区伊興は竹ノ塚駅の西側です。地震計は区民事務所に設置されているのではないかと思われます。足立区では神明南が震度5弱、中央本町と千住中居町が震度4です。

震源が日本海で最大深度は北海道太平洋側

震源が深い地震では震央からの水平距離にかかわらず揺れやすい地盤で震度が高くなると解説されています。

今回よりさらに深い374キロを震源とする2007年7月16日の京都府沖地震では、最大震度4が北海道太平洋側の浦幌で観測されています。

2007年京都府沖地震(地理院タイルを加工)

減衰の度合いが小さい太平洋プレートを通じて地震波が伝わったということのようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました