札幌、積雪150センチなら76年ぶり

記録的大雪なのか

台風は通り過ぎるのを待つだけです。1日遅れで洪水や土砂崩れが発生することもありますが、基本的には過ぎてしまえばそれこそ台風一過、後片付けして日常に戻ることができます。私自身はほぼ体験していませんが、大雪の場合は後日にダメージを引きずることになります。

札幌では2月6日午後2時までの24時間降雪量が60センチで1999年の統計開始以降最多を記録しました。6日午後にはストップした札幌のJRは8日夜からようやく一部で動き始めました。この大雪は日本海の海水温度の上昇(水蒸気量の増加)がもたらしたものだと解説されています。

札幌周辺の積雪観測地点
札幌周辺の積雪観測所(地理院タイルを加工)

札幌とその周辺で積雪・降雪を観測しているアメダス観測所について、最深積雪をグラフ化してみました。

札幌など4地点の最深積雪

札幌の最深積雪の記録は1939年2月13日の169センチです。150センチ以上に達したのは1929年と1946年を加えて3年しかありません(1890年統計開始)。

札幌管区気象台(標高17m)

札幌の今シーズンの最深積雪は2月6日の133センチです。最近では2013年に137センチ、2000年に142センチ、1996年に145センチを観測しています。積雪については今のところ9年ぶりに過ぎませんが、もう1回降ればこれらを超えて1946年以来76年ぶりの積雪量になる可能性を秘めています。

札幌の積雪量の推移

雪に関してはちょうど今日(2/10)あたりが折り返し地点になる地域が多いのではないかと思われます。最深積雪が2月後半や3月に観測されることは珍しいことではありません。

アメダス石狩(標高5m)

札幌より標高が低く海に近いアメダス石狩では2月6日に165センチの最深積雪を観測しています。札幌より20~30センチ多いわけです。気象台は札幌市中央区にあり、アメダス石狩との中間地点は太平駅付近になります。

石狩の日最深積雪の推移

石狩では2013年2月21日の179センチが最深積雪の記録です(1987年統計開始)。2月6日の165センチは月最深積雪としては観測史上2位でした。もう一声の水準に来ています。

アメダス新篠津(標高9m)

新篠津村のアメダス新篠津は札幌管区気象台から31キロ離れています。雪は石狩より多い地域です。2021年の最深積雪も196センチでした。レコードは2012年1月16日の213センチです(1981年統計開始)。

新篠津の日最深積雪の推移

今シーズンは2月7日の179センチが最深積雪です。更新にはもう一声では足りなさそうです。

アメダス恵庭島松(標高30m)

島松駅近くのアメダス恵庭島松は日本海との間に山を挟みますので雪はそれほど多くありません。これまでの最深積雪は1996年2月11日と2006年2月5日の115センチです(1981年統計開始)。

今季は2月7日に113センチでした。雪の範囲がやや南寄りになっているようで、去年は2mを超えた岩見沢(標高42m)では今年はまだ155センチです。

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