宅見組組長宅乗用車突入事件を捉えた防犯カメラ

1997年の宅見組長狙撃事件

宅見組で思い出すのは、私の世代では1997年8月の宅見組長狙撃事件です。ホテルのラウンジで昼食中の宅見組長(山口組若頭)が銃撃されたわけですが、隣のテーブルに座っていた歯科医師が巻き添えになりました。山口組では若頭がナンバー2です。

1970年大阪移転、宅見組を名乗る
1977年宅見組長が3代目山口組直参に
1984年4代目山口組発足、宅見組長が若頭補佐に就任
1989年5代目山口組発足、宅見組長が若頭に就任
1997年宅見組長が神戸のホテルで狙撃、2代目に入江組長就任
2005年6代目山口組発足、入江組長が総本部長に就任
2013年入江組長が山口組総本部長を辞任、舎弟頭に
2015年6代目山口組を離脱、神戸山口組の副組長に就任
▲宅見組

思えば、入江組長が山口組ナンバー3とされる総本部長を辞任したあたりから、今に至る抗争が始まっているわけです。宅見組については、千日前の本部事務所を売却しようとしているとか、幹部が大量離脱したとかという話があります。

先月25日、モルドバ内のトランスニストリア(沿ドニエストル共和国)で治安機関の建物にロケットランチャーを打ち込む動画がロシア側から提供されていました。「犯人」がまるでカメラの位置を意識しているかのような映像でした。

その後のニュース報道などの映像を見ている限り、トランスニストリアではあまり街頭カメラは見当たりません。どうせ人的被害はなかったに違いありません。

玄関は石段が4段

今回の入組長宅突入事件も、それ以上のことをするつもりはなかったという意味では似たようなものかもしれません。身柄を拘束された容疑者は「名古屋市中村区」の無職26歳ということです。名古屋市中村区の競輪場の先にあるのは弘道会事務所です。

入江組長宅の玄関には4段の石段があります。せめて2t車ぐらいで突っ込まないと門に深刻なダメージを与えることはできません。

乗用車突入

何がしたかったのかというより、この行為自体がメッセージなのではないかと私は思っています。それ以上のことをする気は最初からなかったという理解です。

突入が午前2時45分頃で、巡回中のパトカーが発見したのは4時5分頃だそうです。せっかく意を決して?事件を起こしたのに、被害者どころか近隣からも華麗にスルーされているわけです。入江組長は在宅だったそうです。

電柱の防犯カメラは分裂直後の設置?

宅見組
宅見組(地理院タイルを加工)

容疑者が映っていたという防犯カメラは、2015年3月のストビューでは見当たりませんが、2016年11月以降のストビューで確認することができます。埋め込んだのは2018年10月のストビューです。

宅見組や山健組が六代目山口組を離脱するのは2015年8月です。その直後に設置された防犯カメラであろうと思われます。ようやく役に立ったわけです。

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